猫専用賃貸2棟目、大ピンチ。入居者が決まらない…!

黒猫大家:千葉裕二
「猫と人をつなぐ」会社 合同会社NecoNect 代表。 生粋の仙...
最新記事: 猫の爪とぎ対策はどうす...

こんにちは。
黒猫大家こと千葉裕二です。

2017年6月末に「シャノワール北山」は完成しましたが、実は、入居者さんがなかなか決まらない窮地に陥ったのです。

にゃんだって!?

今回は1棟12戸と、初めての大規模物件でしたので、前回の設計編でお話した猫との暮らしを考えた工夫はもちろんのこと、内装テーマを分けて、好みのお部屋を選んでもらえるなど、万全の準備を進めてきたつもりでした。

入居者さん&猫さんの募集は、1棟目の猫専用賃貸「シャノワール」でもお世話になっている会社(仮にA社)にお願いしていました。部屋数が多いので満室になるまでには3カ月~4カ月はかかるであろうことは予測の範疇。とはいえ、問い合わせなどの反響が少ないなぁと感じてはいました。それにしても申込はないし、内見も少ない…。

不安になりつつも、時期的なもの(一般的に7月は動きが少ないと言われている)もあるかなと、様子を見ていました。8月のお盆休みも明け。通常であればこの辺りから問い合わせも増えるはずです…が、増えない。

そこで、大家仲間から紹介を受けていたB社とC社にも募集をお願いして、窓口を広げる作戦に出ました(A社の専任媒介だったので、筋を通してから一般媒介に切替)

9月上旬に1件申し込みが入ったものの状況は大きく変わらず、10月からは元金返済が始まる待ったなしの状況。

このままではまずい。と焦り始めたある日のこと。
C社を紹介してくれた大先輩の大家さんが「決まらない原因を教えようか」と。

実はこの大先輩大家さん、大の猫好き。ご自身も昔から猫と暮らしていて、貸家も猫と暮らしている入居者さんがいたりと、猫の大先輩でもあります。そんなご縁もあって、見るに見かねて助け舟を出してくれたのです。

猫のご縁に感謝

そして、分析してもらってみると…「家賃が高い」ということでした。
1カ月~2カ月以内に決めるなら、これぐらいまで家賃下げないと厳しい。と具体的な金額を提示され、これを見て固まりました。もちろん、この部屋の価値を分かった上でのアドバイスではあるのですが、そこまで下げるのは、うーん…。

とにかく自分で確かめてみようと、各社へのヒアリングを含め、この時点での市場調査を再度行った結果…計画時点より新築の同様条件の家賃相場が約1万円落ちてることが判明…。

この頃、仙台では、どんどん新築のアパートが建ち、完成から半年~1年もの間、空室が多いというアパートが目立ち始めていました。ただそれは、何の特徴もないアパートだったり、相続対策物件だからと他人事のように捉えていました。それらが結果として相場全体の足を引っ張っていることに早く気付くべきでした。

原因はハッキリしたものの、すでにこの時9月中旬。タイムリミット目前。
大急ぎで募集家賃を改定し、起死回生を狙うのでした。
(次回へ続く)

著者:黒猫大家 千葉裕二


 

こんにちは。
黒猫大家こと千葉裕二です。

2017年6月末に「シャノワール北山」は完成しましたが、実は、入居者さんがなかなか決まらない窮地に陥ったのです。

にゃんだって!?

今回は1棟12戸と、初めての大規模物件でしたので、前回の設計編でお話した猫との暮らしを考えた工夫はもちろんのこと、内装テーマを分けて、好みのお部屋を選んでもらえるなど、万全の準備を進めてきたつもりでした。

入居者さん&猫さんの募集は、1棟目の猫専用賃貸「シャノワール」でもお世話になっている会社(仮にA社)にお願いしていました。部屋数が多いので満室になるまでには3カ月~4カ月はかかるであろうことは予測の範疇。とはいえ、問い合わせなどの反響が少ないなぁと感じてはいました。それにしても申込はないし、内見も少ない…。

不安になりつつも、時期的なもの(一般的に7月は動きが少ないと言われている)もあるかなと、様子を見ていました。8月のお盆休みも明け。通常であればこの辺りから問い合わせも増えるはずです…が、増えない。

そこで、大家仲間から紹介を受けていたB社とC社にも募集をお願いして、窓口を広げる作戦に出ました(A社の専任媒介だったので、筋を通してから一般媒介に切替)

9月上旬に1件申し込みが入ったものの状況は大きく変わらず、10月からは元金返済が始まる待ったなしの状況。

このままではまずい。と焦り始めたある日のこと。
C社を紹介してくれた大先輩の大家さんが「決まらない原因を教えようか」と。

実はこの大先輩大家さん、大の猫好き。ご自身も昔から猫と暮らしていて、貸家も猫と暮らしている入居者さんがいたりと、猫の大先輩でもあります。そんなご縁もあって、見るに見かねて助け舟を出してくれたのです。

猫のご縁に感謝

そして、分析してもらってみると…「家賃が高い」ということでした。
1カ月~2カ月以内に決めるなら、これぐらいまで家賃下げないと厳しい。と具体的な金額を提示され、これを見て固まりました。もちろん、この部屋の価値を分かった上でのアドバイスではあるのですが、そこまで下げるのは、うーん…。

とにかく自分で確かめてみようと、各社へのヒアリングを含め、この時点での市場調査を再度行った結果…計画時点より新築の同様条件の家賃相場が約1万円落ちてることが判明…。

この頃、仙台では、どんどん新築のアパートが建ち、完成から半年~1年もの間、空室が多いというアパートが目立ち始めていました。ただそれは、何の特徴もないアパートだったり、相続対策物件だからと他人事のように捉えていました。それらが結果として相場全体の足を引っ張っていることに早く気付くべきでした。

原因はハッキリしたものの、すでにこの時9月中旬。タイムリミット目前。
大急ぎで募集家賃を改定し、起死回生を狙うのでした。
(次回へ続く)

著者:黒猫大家 千葉裕二


 

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