こんにちは。
黒猫大家こと千葉裕二です。

2棟目の猫専用共生型賃貸住宅となる「シャノワール北山」は、お陰様で現在満室となっています。ですが、ここに来るまでには様々な苦労がありました。初めて手掛けた「シャノワール」とはまた異なる展開なので、今回はそのお話を。

誕生のきっかけは幸運から始まります。

それは俺のおかげだぜ

2016年の春、「シャノワール」の入居者さんが順調に決まり、落ち着いたころ。
名実ともに猫専門の大家になろう!と決心し、所有していたペット不可のアパート1棟を売却することにしました(遠方だったこともあり、この物件を猫専用物件にするのは難しいと判断)。

このころ市場は活発で、低い表面利回り(7%程度)でも売却することが可能だったため、スムーズに買い手が決まり、6月には決済となりました。新築の物件を数年で売却したので、通常であればだいぶ損をするのですが、おかげでほとんどダメージがなくて済みました。

良かったね(ニッコリ)

売却により、投入していた自己資金が手元に戻ってきたので、これでまた「新たな猫専用共生賃貸住宅を造ろう!」と、準備が整いつつあった2016年9月某日。お世話になっている不動産会社さんから「売りアパート」の情報が流れてきました。

地下鉄とJRの駅から徒歩15~20分圏と少し駅からは距離があるものの、1K×8世帯と1K×6世帯の2棟建てで、土地が広いし立地も悪くない。しかし、築年数が古く、部屋もだいぶ狭いので、リノベーションのプランでは難しそう。これはダメそうだな思いながらも物件情報に目を通していたら「現状空室」の文字に目が止まる。

ん、これは全空物件か…!?(※1)価格はほぼ土地値(※2)だし、既存の建物を壊して新築アパートを建てたら、もしや!?と、試算してみると…。これはいける!

こ、これは!

急いで不動産会社の担当さんに連絡をして、購入の申し込みを行いました。この時点ですでに2番手。つまり、先に購入の申し込みを行ってる方が1人居るので、売主さんとの交渉の優先権は1番手の人になります。しかも1番手の人は、元付(※3)なので両手仲介(※4)。こちらは片手仲介(※5)なのでかなり不利です。

ただ、どうもこの1番手の方、人柄に難があったらしく、売主側としては可能ならば避けたい心境にあるとのこと。これはチャンスあり!とはいえ、先に購入の条件が整えば契約は1番手の方に行くのは必然。

「シャノワール」でもお世話になった建設会社さんの協力の元、チーム一丸となって必要な資料を急いでまとめて銀行さんへ打診。前回の教訓が役立ち、今回はスムーズに融資の承諾を得ました。

先に購入できる条件を揃えたことで無事に契約へと結びつき、新たな猫専用共生型賃貸住宅の幕が開けることができたのです(関係各社さんには、改めて感謝です)。

バンザーイ

そんなわけで、今回は不動産の専門的な内容が多かったので、よくわからなかった方、ごめんにゃさい。
次回は、わくわく設計編を予定しています。

著者:黒猫大家 千葉裕二


※1 全空物件:入居者さんがおらず、すべて空室の物件
※2 土地値:建物が古いと価値がなくなり、土地だけの価格に近くなる
※3   元付:売主から売却を依頼されている不動産会社。売主の代理人
※4 両手仲介:元付業者が自ら買主に斡旋し、売主・買主両方から仲介手数料を得ること
※5 片手仲介:元付業者は売主から、仲介業者は買主からそれぞれ手数料をもらうこと


 

こんにちは。
黒猫大家こと千葉裕二です。

2棟目の猫専用共生型賃貸住宅となる「シャノワール北山」は、お陰様で現在満室となっています。ですが、ここに来るまでには様々な苦労がありました。初めて手掛けた「シャノワール」とはまた異なる展開なので、今回はそのお話を。

誕生のきっかけは幸運から始まります。

それは俺のおかげだぜ

2016年の春、「シャノワール」の入居者さんが順調に決まり、落ち着いたころ。
名実ともに猫専門の大家になろう!と決心し、所有していたペット不可のアパート1棟を売却することにしました(遠方だったこともあり、この物件を猫専用物件にするのは難しいと判断)。

このころ市場は活発で、低い表面利回り(7%程度)でも売却することが可能だったため、スムーズに買い手が決まり、6月には決済となりました。新築の物件を数年で売却したので、通常であればだいぶ損をするのですが、おかげでほとんどダメージがなくて済みました。

良かったね(ニッコリ)

売却により、投入していた自己資金が手元に戻ってきたので、これでまた「新たな猫専用共生賃貸住宅を造ろう!」と、準備が整いつつあった2016年9月某日。お世話になっている不動産会社さんから「売りアパート」の情報が流れてきました。

地下鉄とJRの駅から徒歩15~20分圏と少し駅からは距離があるものの、1K×8世帯と1K×6世帯の2棟建てで、土地が広いし立地も悪くない。しかし、築年数が古く、部屋もだいぶ狭いので、リノベーションのプランでは難しそう。これはダメそうだな思いながらも物件情報に目を通していたら「現状空室」の文字に目が止まる。

ん、これは全空物件か…!?(※1)価格はほぼ土地値(※2)だし、既存の建物を壊して新築アパートを建てたら、もしや!?と、試算してみると…。これはいける!

こ、これは!

急いで不動産会社の担当さんに連絡をして、購入の申し込みを行いました。この時点ですでに2番手。つまり、先に購入の申し込みを行ってる方が1人居るので、売主さんとの交渉の優先権は1番手の人になります。しかも1番手の人は、元付(※3)なので両手仲介(※4)。こちらは片手仲介(※5)なのでかなり不利です。

ただ、どうもこの1番手の方、人柄に難があったらしく、売主側としては可能ならば避けたい心境にあるとのこと。これはチャンスあり!とはいえ、先に購入の条件が整えば契約は1番手の方に行くのは必然。

「シャノワール」でもお世話になった建設会社さんの協力の元、チーム一丸となって必要な資料を急いでまとめて銀行さんへ打診。前回の教訓が役立ち、今回はスムーズに融資の承諾を得ました。

先に購入できる条件を揃えたことで無事に契約へと結びつき、新たな猫専用共生型賃貸住宅の幕が開けることができたのです(関係各社さんには、改めて感謝です)。

バンザーイ

そんなわけで、今回は不動産の専門的な内容が多かったので、よくわからなかった方、ごめんにゃさい。
次回は、わくわく設計編を予定しています。

著者:黒猫大家 千葉裕二


※1 全空物件:入居者さんがおらず、すべて空室の物件
※2 土地値:建物が古いと価値がなくなり、土地だけの価格に近くなる
※3   元付:売主から売却を依頼されている不動産会社。売主の代理人
※4 両手仲介:元付業者が自ら買主に斡旋し、売主・買主両方から仲介手数料を得ること
※5 片手仲介:元付業者は売主から、仲介業者は買主からそれぞれ手数料をもらうこと