猫カフェの種類

猫カフェは営利を目的とする動物取扱業は「第一種動物取扱業」、非営利の場合は「第二種動物取扱業」と分かれ登録番号と共にホームページ等に記載する事が義務化されています。経営目的別に大きく二つに分けると、一つは2004年、大阪で業界初となった「癒し提供型」猫カフェ、もう一つは2007年沖縄で始まった「保護猫活動型」猫カフェになります。

どちらの猫カフェもほとんどは営利目的、いわゆる商業型となる「第一種動物取扱業」を登録されているようです。果たしてNPO法人化されている保護猫カフェさんは「第二種」となるようです。あと『展示業』などを「第一種」に『譲渡業』を非営利の「第二種」として二つの登録されている保護猫カフェさんもあるようです。

企業の経営目的とは

さて、私は過去、会社員をしておりました。アパレル商社3年と大手企業社員教育をサポートする小さな会社で14年間企画営業を担当しておりました。当時、働く意義を考える研修を数回企画運営したことがあります。企業には経営目的があり、そこに従事する人々がいます。それに基づき「何のために働くのか」「企業は何のために存続するのか」を受講生が自ら考察して働く意義を再考する…というものです。

担当のO講師曰く、禅の思想から考え出されたグループワーク研修だそうです。受講生のグループ発表では必ず「お金を稼ぐために」というキーワードが出てきます。確かにそれは人が社会で生活するため、企業が存続していくためには重要な事柄で無視できません。でも企業が存続する一番の理由、その多くは企業毎に「経営理念」や「社訓」という概念で創業者の想いが要約されているものです。

経営理念と企業のサバイブ

著名な例として、創業者松下幸之助氏の「松下電器の使命とは、生産・販売活動を通じて社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること」という経営理念があります。各企業の経営理念はその社員が業務の決断をする上で絶対的な指針となるはずです。その理念を各企業で長期継続するために、数ある手段の一つとして「営利を求める」が重要なポジションを占めているはずです。

しかし…。

どの業種でもそうですが、創業者の野望として『営利を最優先する』すなわち、お金を稼ぐために儲かりそうな仕事だから営業していることも少なからずあるでしょう。また株主の利益を尊重する余り(雇われ)経営陣が理念より営利を優先する事もあるでしょう。昨今ニュースなどで、偽装問題などで法律違反をし、廃業した企業等もありました。

「下町ロケット」というドラマで悪役が「人は倫理観や法律に縛られるが、企業は法律さえ守れば倫理観なんてどうでも良いのだよ。わははっ。」というシーンがありました。ドラマでは幸いにも敗北しましたが、そのようにして生き延びている企業もあるでしょう。

運営費確保は重要課題

残念ながら、猫カフェでもそのような倫理観の欠落したお店が過去に幾ばくかありました。お客さまに批判され廃業したり、悪行に関する情報が大衆に行き渡らないために、また法律違反をしていないために、営業継続だったりと様々です

ただ、猫カフェといえど、営利を獲得することは重要です。非営利の猫カフェだったとしても、寄付などの収入、自己資金を切り崩し補うなど、運営費を確保することができなくなれば存続は困難となるでしょう。

人と猫、相互の『幸せ』こそ当店の存在意義

当店の存在意義に当たる現在のコンセプトは『猫と人が互いに幸せを感じ得る(世界一の)空間の提供』となります。これを長期存続していく手段として「営利を求める」ことは、猫の高額医療費を抱えながら住宅街の生駒から集客できる心斎橋へ、未来を見据えながらも断腸の思いで移転した私は身をもって大切だと考えています。

最近、(オーナーの)私に懐く猫たちの姿を見て「可愛い〜」とおっしゃられるお客さまを多く感じます。私の出勤時はできる限りその機会を作るようにしています。今でも当店ニャンズが主提供するお客さまへのお膝乗りは最大級の癒し効果があると思っています。同時に、猫たちが私に懐く可愛い姿や私との信頼関係を見ていただくことも、お客さまにとって幸せな気持ちになるための手段だと実感しています。

もし当店の経営理念を敢えて文章化するならば「お店を通じて最大級の癒しを提供すると共に、猫が望外に賢く魅力的な存在であることを社会に広め、猫と人の共存生活の改善化に貢献をする。」となるのかもしれません。昔を思い出しながら上記を捻り出しました。何のためにお店が継続存在するのか今一度襟を正し、自らの教訓にできればと存じております。

最後に少し。約20年前の私が汗だくの営業で獲得した研修案件を「こんな考え方の社員教育担当者のいる会社で私は研修をしない!」と駄々をこねた上記のO講師。説得に困った私は当時若造だったこともあり、O講師を「マネジメントに詳しいただのおじさん」と社内で揶揄したことがありました。現在は、亡きO講師のお気持ちを理解すると共に、仕事をする意義を全力で研修生に考えさせ、解説し続けたO講師の信念ある生涯に敬服したいと存じます。

著者:庄 知宏@

猫カフェの種類

猫カフェは営利を目的とする動物取扱業は「第一種動物取扱業」、非営利の場合は「第二種動物取扱業」と分かれ登録番号と共にホームページ等に記載する事が義務化されています。経営目的別に大きく二つに分けると、一つは2004年、大阪で業界初となった「癒し提供型」猫カフェ、もう一つは2007年沖縄で始まった「保護猫活動型」猫カフェになります。

どちらの猫カフェもほとんどは営利目的、いわゆる商業型となる「第一種動物取扱業」を登録されているようです。果たしてNPO法人化されている保護猫カフェさんは「第二種」となるようです。あと『展示業』などを「第一種」に『譲渡業』を非営利の「第二種」として二つの登録されている保護猫カフェさんもあるようです。

企業の経営目的とは

さて、私は過去、会社員をしておりました。アパレル商社3年と大手企業社員教育をサポートする小さな会社で14年間企画営業を担当しておりました。当時、働く意義を考える研修を数回企画運営したことがあります。企業には経営目的があり、そこに従事する人々がいます。それに基づき「何のために働くのか」「企業は何のために存続するのか」を受講生が自ら考察して働く意義を再考する…というものです。

担当のO講師曰く、禅の思想から考え出されたグループワーク研修だそうです。受講生のグループ発表では必ず「お金を稼ぐために」というキーワードが出てきます。確かにそれは人が社会で生活するため、企業が存続していくためには重要な事柄で無視できません。でも企業が存続する一番の理由、その多くは企業毎に「経営理念」や「社訓」という概念で創業者の想いが要約されているものです。

経営理念と企業のサバイブ

著名な例として、創業者松下幸之助氏の「松下電器の使命とは、生産・販売活動を通じて社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること」という経営理念があります。各企業の経営理念はその社員が業務の決断をする上で絶対的な指針となるはずです。その理念を各企業で長期継続するために、数ある手段の一つとして「営利を求める」が重要なポジションを占めているはずです。

しかし…。

どの業種でもそうですが、創業者の野望として『営利を最優先する』すなわち、お金を稼ぐために儲かりそうな仕事だから営業していることも少なからずあるでしょう。また株主の利益を尊重する余り(雇われ)経営陣が理念より営利を優先する事もあるでしょう。昨今ニュースなどで、偽装問題などで法律違反をし、廃業した企業等もありました。

「下町ロケット」というドラマで悪役が「人は倫理観や法律に縛られるが、企業は法律さえ守れば倫理観なんてどうでも良いのだよ。わははっ。」というシーンがありました。ドラマでは幸いにも敗北しましたが、そのようにして生き延びている企業もあるでしょう。

運営費確保は重要課題

残念ながら、猫カフェでもそのような倫理観の欠落したお店が過去に幾ばくかありました。お客さまに批判され廃業したり、悪行に関する情報が大衆に行き渡らないために、また法律違反をしていないために、営業継続だったりと様々です

ただ、猫カフェといえど、営利を獲得することは重要です。非営利の猫カフェだったとしても、寄付などの収入、自己資金を切り崩し補うなど、運営費を確保することができなくなれば存続は困難となるでしょう。

人と猫、相互の『幸せ』こそ当店の存在意義

当店の存在意義に当たる現在のコンセプトは『猫と人が互いに幸せを感じ得る(世界一の)空間の提供』となります。これを長期存続していく手段として「営利を求める」ことは、猫の高額医療費を抱えながら住宅街の生駒から集客できる心斎橋へ、未来を見据えながらも断腸の思いで移転した私は身をもって大切だと考えています。

最近、(オーナーの)私に懐く猫たちの姿を見て「可愛い〜」とおっしゃられるお客さまを多く感じます。私の出勤時はできる限りその機会を作るようにしています。今でも当店ニャンズが主提供するお客さまへのお膝乗りは最大級の癒し効果があると思っています。同時に、猫たちが私に懐く可愛い姿や私との信頼関係を見ていただくことも、お客さまにとって幸せな気持ちになるための手段だと実感しています。

もし当店の経営理念を敢えて文章化するならば「お店を通じて最大級の癒しを提供すると共に、猫が望外に賢く魅力的な存在であることを社会に広め、猫と人の共存生活の改善化に貢献をする。」となるのかもしれません。昔を思い出しながら上記を捻り出しました。何のためにお店が継続存在するのか今一度襟を正し、自らの教訓にできればと存じております。

最後に少し。約20年前の私が汗だくの営業で獲得した研修案件を「こんな考え方の社員教育担当者のいる会社で私は研修をしない!」と駄々をこねた上記のO講師。説得に困った私は当時若造だったこともあり、O講師を「マネジメントに詳しいただのおじさん」と社内で揶揄したことがありました。現在は、亡きO講師のお気持ちを理解すると共に、仕事をする意義を全力で研修生に考えさせ、解説し続けたO講師の信念ある生涯に敬服したいと存じます。

著者:庄 知宏@