今までずっと猫マッサージのお話をしてきましたが、今回からメディカルアロマのお話もしていきたいと思います。

モカ

モカちゃんもメディカルアロマで作ったラベンタークリームの愛用猫です。

まず、アロマになぜ「メディカル」という言葉がついているのか?
普通のアロマは主に香りやアロママッサージなどを主眼に置いた精油の利用方法を謳うビジネス的なものでした。

一方、メディカルアロマは「メディカル」というだけあって、精油の成分をきちんと分析し、臨床データを積み上げたうえで皮膚塗布や経口投与などの利用方法を研究する、いわば学問的な分野です。

続きを読む...

今までずっと猫マッサージのお話をしてきましたが、今回からメディカルアロマのお話もしていきたいと思います。

モカ

モカちゃんもメディカルアロマで作ったラベンタークリームの愛用猫です。

まず、アロマになぜ「メディカル」という言葉がついているのか?
普通のアロマは主に香りやアロママッサージなどを主眼に置いた精油の利用方法を謳うビジネス的なものでした。

一方、メディカルアロマは「メディカル」というだけあって、精油の成分をきちんと分析し、臨床データを積み上げたうえで皮膚塗布や経口投与などの利用方法を研究する、いわば学問的な分野です。

アロマ

アロマについてはいろいろな情報が氾濫し、猫にアロマが危険という説が流布していると思います。確かに、精油のことをよく知らない人が間違った使い方をすれば当然危険です。精油は植物の有効成分を高濃度(300倍程度)含んでいるのですから。

ではすべての精油が猫に危険なのか? どんなに正しい使い方をしても精油は猫に危ないのか? という疑問にぶち当たるのではないでしょうか。
そう勘づいた読者の方はこれからこの連載を読むことで正しく精油を使いこなし、にゃんこアロマライフを楽しんでいただけると思います!

そんなに神経質にならなくても大丈夫。でもきちんとアロマのことを学びましょう♪

さて、猫にアロマが危険という説が広まってしまった原因はおそらく、猫には使えない精油があるからだと思います。さらに厳密に言うならば、精油そのものというよりは精油に含まれるある成分が猫に危険なのです。

猫には人や犬がもっている肝臓の酵素「グルクロン酸転移酵素」が少ないため、薬物・毒物の代謝機能が低いのです。この酵素が少ないことで、ケトン類の「ツヨン」という成分が分解できません。ツヨンを多く含む精油は「セージ」です。つまり、猫には「セージ」という精油は使ってはいけません!

以上、猫に危険な精油のご説明でした。あれ、これだけ? とびっくりされましたか? 覚えやすいですよね。

「猫にセージは使えない」

ただし! 重要なことがあります。
そもそも、猫にセージを使わないにしても、どのような精油を選ぶべきか。実はそこが一番重要なのです。巷にあふれる精油、実は日本では精油は雑貨扱いなので、粗悪品が出回っています。ですので、ただ安いからってむやみに買わないでくださいね。精油の選び方については次回にでも。

<おまけ>
メディカルアロマをサクッと学びたい方へ:
著者が主宰するmoffでは、メディカルアロマ講座を定期的に開催しています。詳細はこちら(http://www.moff-animaltherapy.com/#!school-media/vl4jf)をご覧ください。