愛猫たちと快適に暮らしたい。ストレスなく健康で元気に過ごしてほしいし、万一の脱走防止や日々のお世話、お掃除などにも配慮された設備があると安心。もちろん一緒に生活する飼い主としても、居心地がよい空間で便利な環境だと嬉しいですね。
しかしこれだけの条件が揃った、しかも賃貸住宅となると、なかなか探すのが難しいというのが現状です。愛猫家にとって家探しは非常に困難な課題と言わざるを得ません。
それでも、最近では少しずつですが猫と快適に過ごしたい方をターゲットとした賃貸住宅も登場しています。形だけの「ペット可」ではありません。猫の習性や生態、一緒に暮らす上で気をつけねばならない点、そして快適性も兼ね備えた、文字通り「猫と飼い主さんのための家」です。
今回は、そんな賃貸住宅のひとつである埼玉県蓮田市の「feles」を取材させていただきました。後述しますが、こちらでは現在も入居者を募集されています。
feles(フェレス)はラテン語で猫を意味する言葉で、自身も愛猫と暮らしている女性オーナーさんが、文字通り「猫を飼う人のために」つくった住宅です。随所に強いこだわりを持って完成されただけあって、見学すればきっと誰もが「こんな家で愛猫と一緒に暮らせたら素敵だなぁ」と感じるような空間に仕上がっています(2匹の姉妹猫と暮らす
筆者も強くそう思いました!)。
では、実際にどんな設備が整っているのか。本当は現地を訪れて直接見てもらうのが一番なのですが、少しでも雰囲気が伝わるよう写真を中心にご紹介していきたいと思います。
felesバーチャル内見ツアー
felesにはA号室とB号室の2つの家がありますが、まずは入居者募集中のB号室の方から見ていきましょう。B号室の間取りは2LDKで、室内面積はA号室より少しだけ広い約61.27平米。玄関エントランスのみ1Fにあり、その他の居室は全て2Fというつくりになっています。
玄関のドアを開けると、まず目につくのは脱走防止用の木製の扉「にゃんガード」。格子戸になっているので帰宅すると扉の向こうで愛猫が出迎えてくれる、というシーンが想像できますね。
もちろん猫が自分で開けてしまわないようカンヌキをかけられるようになっていて、肉球のマークがかわいらしいです。また、玄関脇の靴棚も収納力たっぷりなのは嬉しいところ。
階段をぐるっとのぼると、ゆったり広い12帖のLDKスペースがお目見えです。写真ではやや伝わりにくいのですが、天井が高くて明るい日差しもたっぷり降り注ぐので、実際には数字以上に広く感じる空間となっています。
バルコニーに通じるリビングの窓際には、段違いでしっかりしたつくりのキャットステップと透明なアクリル板のキャットウォークを設置。くつろぐ愛猫の肉球やもふもふのお腹を下からじっくり堪能できるのは、嬉しい飼い主特権です。
光が降り注ぐ天窓と、愛猫のための隠れ家空間。きっとお昼寝にもぴったりですね。
階段脇には愛猫のトイレ用スペースを確保。見られていると落ち着かない、というデリケートな猫さんのためにカーテンを設置できる仕組みになっています。
分譲タイプの広くて料理しやすいキッチン。シンクや作業スペースも十分に確保、上下の収納力も見逃せないポイントです。
リビングの他に洋室が2部屋、それぞれ5.3帖と6帖の広さがあります。寝室や子ども部屋、あるいは客間などに。6帖の部屋のドアには猫用トビラもついていますね。
洗面スペースとゆったり足を伸ばしてくつろげるバスルーム。オープンは昨年11月で、まだ新築未入居のためピカピカです。
バルコニースペースはゆったり広いので、椅子やミニテーブルを置いて涼風を感じながらのんびり過ごすのもいいですね。オーナーさんのこだわりで脇には水道や電源コンセントも設置、これも何気に便利で用途が広がります。
バルコニーからの眺め。正面は駐車場ですが、周辺はとても閑静な住宅街です。
さあ、次はA号室を見てみましょう。こちらは既に入居者が決まってしまったそうですが、B号室同様に広いLDKスペースやキャットステップ&透明アクリルのキャットウォーク、大型キッチン、そして脱走防止に配慮したテラススペースなどを兼ね備えています。
天井が高くなっている吹き抜けに窓から光が降り注ぎます。もちろん外を眺めることもできるので、愛猫のお気に入りの場所になりそうですね。
窓の網戸にはロックがかかるようになっているので、愛猫が器用に開けてしまってまさかの脱走、という事態も防ぐことができます。
B号室と同じくゆったり作業スペースを確保、上下に収納力も高いキッチン。
リビングの愛猫トイレ用スペース。
広さ5帖のサービスルームは書斎のような使い方も可能。
部屋から部屋へ、愛猫専用の天井通路。この板は取り外すこともできるそうです。
これはB号室も共通ですが、愛猫の嘔吐や粗相の後始末も含めて、お掃除がしやすいよう全室フロアタイルの床です。また、消臭調湿効果のある鉱物マグマセラミックが練り込まれた高千穂シラスの「リフレシュール」という壁紙が採用されています。
玄関の脱走防止扉とテラススペース。
A号室のテラススペースにも水道と電源コンセントを完備。また、愛猫が囲いをよじ登って飛び越えてしまわないよう、2メートルの高さの塀には足をかけられない猫返しのローラー(felesオリジナル)が上部に備え付けられています。
冒頭でも少しご紹介した建物の外観写真です。玄関前のポーチには軽自動車を駐車可能。B号室のバルコニーから見えましたが、すぐ隣りには月極の駐車場もあります。
気になる周辺環境と交通アクセスは?
最後に周辺環境についても触れておきましょう。felesの所在地は埼玉県蓮田市、最寄駅はJR宇都宮線の蓮田駅で徒歩13分の距離となります。蓮田駅は大宮から3駅10分で、湘南新宿ラインによりさまざまな駅へ直通1本で行けてしまう利便性の良さがあり、例えば新宿40分、東京45分、品川52分などなど。
また、愛猫家なら気になる医療環境ですが、周辺に動物病院は車で5分圏内に5件、30分圏内には夜間救急病院も2件あるそうです。もしもの時にはお世話になるかもしれませんので、選択肢が複数あると安心につながりますね。
入居条件
オーナーさんはfelesのターゲットを愛猫とのんびり暮らしたい夫婦や家族と考えていて、入居人数は3人まで、猫はなんと5匹まで入居可能とのこと。賃貸でこのキャパシティはかなり珍しいと言えます。
その他、記事や写真では紹介しきれなかった点も多々ありますので、気になった方は問合せや実際の内覧などでぜひチェックしてもらえればと思います。オーナーさんはにゃんこマガジンでコラムも連載されていますので、そちらもご覧になってみて下さい。
*物件問合せ:にゃんこ不動産(HOUSE-ZOO)
*猫飼いの家 feles(facebookページ)
https://www.facebook.com/feles21615/
*オーナーの feles☆きゃったー さんによる連載コラム記事一覧
https://nyanmaga.com/author/85/
ねこ好きライター:廣田清
愛猫たちと快適に暮らしたい。ストレスなく健康で元気に過ごしてほしいし、万一の脱走防止や日々のお世話、お掃除などにも配慮された設備があると安心。もちろん一緒に生活する飼い主としても、居心地がよい空間で便利な環境だと嬉しいですね。
しかしこれだけの条件が揃った、しかも賃貸住宅となると、なかなか探すのが難しいというのが現状です。愛猫家にとって家探しは非常に困難な課題と言わざるを得ません。
それでも、最近では少しずつですが猫と快適に過ごしたい方をターゲットとした賃貸住宅も登場しています。形だけの「ペット可」ではありません。猫の習性や生態、一緒に暮らす上で気をつけねばならない点、そして快適性も兼ね備えた、文字通り「猫と飼い主さんのための家」です。
今回は、そんな賃貸住宅のひとつである埼玉県蓮田市の「feles」を取材させていただきました。後述しますが、こちらでは現在も入居者を募集されています。
feles(フェレス)はラテン語で猫を意味する言葉で、自身も愛猫と暮らしている女性オーナーさんが、文字通り「猫を飼う人のために」つくった住宅です。随所に強いこだわりを持って完成されただけあって、見学すればきっと誰もが「こんな家で愛猫と一緒に暮らせたら素敵だなぁ」と感じるような空間に仕上がっています(2匹の姉妹猫と暮らす
筆者も強くそう思いました!)。
では、実際にどんな設備が整っているのか。本当は現地を訪れて直接見てもらうのが一番なのですが、少しでも雰囲気が伝わるよう写真を中心にご紹介していきたいと思います。
felesバーチャル内見ツアー
felesにはA号室とB号室の2つの家がありますが、まずは入居者募集中のB号室の方から見ていきましょう。B号室の間取りは2LDKで、室内面積はA号室より少しだけ広い約61.27平米。玄関エントランスのみ1Fにあり、その他の居室は全て2Fというつくりになっています。
玄関のドアを開けると、まず目につくのは脱走防止用の木製の扉「にゃんガード」。格子戸になっているので帰宅すると扉の向こうで愛猫が出迎えてくれる、というシーンが想像できますね。
もちろん猫が自分で開けてしまわないようカンヌキをかけられるようになっていて、肉球のマークがかわいらしいです。また、玄関脇の靴棚も収納力たっぷりなのは嬉しいところ。
階段をぐるっとのぼると、ゆったり広い12帖のLDKスペースがお目見えです。写真ではやや伝わりにくいのですが、天井が高くて明るい日差しもたっぷり降り注ぐので、実際には数字以上に広く感じる空間となっています。
バルコニーに通じるリビングの窓際には、段違いでしっかりしたつくりのキャットステップと透明なアクリル板のキャットウォークを設置。くつろぐ愛猫の肉球やもふもふのお腹を下からじっくり堪能できるのは、嬉しい飼い主特権です。
光が降り注ぐ天窓と、愛猫のための隠れ家空間。きっとお昼寝にもぴったりですね。
階段脇には愛猫のトイレ用スペースを確保。見られていると落ち着かない、というデリケートな猫さんのためにカーテンを設置できる仕組みになっています。
分譲タイプの広くて料理しやすいキッチン。シンクや作業スペースも十分に確保、上下の収納力も見逃せないポイントです。
リビングの他に洋室が2部屋、それぞれ5.3帖と6帖の広さがあります。寝室や子ども部屋、あるいは客間などに。6帖の部屋のドアには猫用トビラもついていますね。
洗面スペースとゆったり足を伸ばしてくつろげるバスルーム。オープンは昨年11月で、まだ新築未入居のためピカピカです。
バルコニースペースはゆったり広いので、椅子やミニテーブルを置いて涼風を感じながらのんびり過ごすのもいいですね。オーナーさんのこだわりで脇には水道や電源コンセントも設置、これも何気に便利で用途が広がります。
バルコニーからの眺め。正面は駐車場ですが、周辺はとても閑静な住宅街です。
さあ、次はA号室を見てみましょう。こちらは既に入居者が決まってしまったそうですが、B号室同様に広いLDKスペースやキャットステップ&透明アクリルのキャットウォーク、大型キッチン、そして脱走防止に配慮したテラススペースなどを兼ね備えています。
天井が高くなっている吹き抜けに窓から光が降り注ぎます。もちろん外を眺めることもできるので、愛猫のお気に入りの場所になりそうですね。
窓の網戸にはロックがかかるようになっているので、愛猫が器用に開けてしまってまさかの脱走、という事態も防ぐことができます。
B号室と同じくゆったり作業スペースを確保、上下に収納力も高いキッチン。
リビングの愛猫トイレ用スペース。
広さ5帖のサービスルームは書斎のような使い方も可能。
部屋から部屋へ、愛猫専用の天井通路。この板は取り外すこともできるそうです。
これはB号室も共通ですが、愛猫の嘔吐や粗相の後始末も含めて、お掃除がしやすいよう全室フロアタイルの床です。また、消臭調湿効果のある鉱物マグマセラミックが練り込まれた高千穂シラスの「リフレシュール」という壁紙が採用されています。
玄関の脱走防止扉とテラススペース。
A号室のテラススペースにも水道と電源コンセントを完備。また、愛猫が囲いをよじ登って飛び越えてしまわないよう、2メートルの高さの塀には足をかけられない猫返しのローラー(felesオリジナル)が上部に備え付けられています。
冒頭でも少しご紹介した建物の外観写真です。玄関前のポーチには軽自動車を駐車可能。B号室のバルコニーから見えましたが、すぐ隣りには月極の駐車場もあります。
気になる周辺環境と交通アクセスは?
最後に周辺環境についても触れておきましょう。felesの所在地は埼玉県蓮田市、最寄駅はJR宇都宮線の蓮田駅で徒歩13分の距離となります。蓮田駅は大宮から3駅10分で、湘南新宿ラインによりさまざまな駅へ直通1本で行けてしまう利便性の良さがあり、例えば新宿40分、東京45分、品川52分などなど。
また、愛猫家なら気になる医療環境ですが、周辺に動物病院は車で5分圏内に5件、30分圏内には夜間救急病院も2件あるそうです。もしもの時にはお世話になるかもしれませんので、選択肢が複数あると安心につながりますね。
入居条件
オーナーさんはfelesのターゲットを愛猫とのんびり暮らしたい夫婦や家族と考えていて、入居人数は3人まで、猫はなんと5匹まで入居可能とのこと。賃貸でこのキャパシティはかなり珍しいと言えます。
その他、記事や写真では紹介しきれなかった点も多々ありますので、気になった方は問合せや実際の内覧などでぜひチェックしてもらえればと思います。オーナーさんはにゃんこマガジンでコラムも連載されていますので、そちらもご覧になってみて下さい。
*物件問合せ:にゃんこ不動産(HOUSE-ZOO)
*猫飼いの家 feles(facebookページ)
https://www.facebook.com/feles21615/
*オーナーの feles☆きゃったー さんによる連載コラム記事一覧
https://nyanmaga.com/author/85/
ねこ好きライター:廣田清