さまざまなニュースでも取り上げられていましたが、2015年は、ついに犬猫の飼育数が逆転する可能性が高まるという、猫にとって記録的な年だったようです。時代とともに犬の飼育数が減少する一方、猫はじわじわと増え、まさに境界の年となったわけですね。テレビや雑誌でも猫の話題を目にすることが多かった気がします。猫好きの一人しては、猫の露出も増えて嬉しい1年でした。

というわけで、今回は、私個人の体験をもとに「猫が増えたわけ」をゆる〜く考察します。

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1990年代懐かしのキャラクター

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さまざまなニュースでも取り上げられていましたが、2015年は、ついに犬猫の飼育数が逆転する可能性が高まるという、猫にとって記録的な年だったようです。時代とともに犬の飼育数が減少する一方、猫はじわじわと増え、まさに境界の年となったわけですね。テレビや雑誌でも猫の話題を目にすることが多かった気がします。猫好きの一人しては、猫の露出も増えて嬉しい1年でした。

というわけで、今回は、私個人の体験をもとに「猫が増えたわけ」をゆる〜く考察します。

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1990年代懐かしのキャラクター

1990年代後半、筆者が小中学生のころを思い起こすと…ペットといえば犬か猫。犬を飼っている友だちやご近所さんは確かに多かったです。

家を買ったら次は犬でしょ、などと「ステータスとして」犬を飼う、けしからん輩もいました。バブルの名残だったのでしょうか。大型犬や世話のかかる犬を「わざわざ」飼っている、イコール生活に余裕がある、と見なされる雰囲気は否めませんでした。

複雑な心境ですが、ペットにブームがあるから飼育頭数が時代と共に変化するのだと思っています。では何故、犬のブームは下火になり、猫が増えたのでしょうか?

まず思い浮かぶのは、家族構成の変化です。核家族、どころか単身世帯の増加。私のまわりの友人や同僚も、一人暮らしばっかりです。進学や就職を機にみんなが実家に残してきた犬は次々と寿命を迎え旅立っていく一方、一人暮らしでも飼いやすい猫を迎える人が周りでも多数派です。余談ですが、犬猫以外の選択肢も増えましたよね。ウサギ、フェレット、モルモットなど、やはり飼いやすい動物に人気が集まってきました。

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猫は犬より少ないスペースで飼育できる

 

晩婚化や家族のあり方の多様化によって個人の自由な時間が増え、さらにインターネットやスマホが普及し、「いつでもどこでもやりたいことをする」現代のスタイルにも猫はマッチしたように思います。

犬はどうしても朝夕の散歩や排泄の世話が必要な子が多く、なかなか家を空けられません。一方猫は、もともとひとりが好き。1泊程度の旅行なら留守番も平気です。外出しないので庭もいらず、猫可の住居を選べば狭い賃貸でも問題なく飼えます。

住居も、家族も、仕事も、多様化していく現代。猫はそんな時代に寄り添ってくれているように思います。今後も猫を飼う世帯は増加するでしょう。

ペットブームに賛否はあれど、家庭に迎えられた命は唯一無二のもの。今飼われている生き物すべてが、一匹残らず飼い主の元で幸せな一生を終えられますように。

※注
<引用文献>
一般社団法人ペットフード協会.“平成26年 全国犬猫飼育実体調査:主要指標のまとめ

一般社団法人ペットフード協会.http://www.petfood.or.jp/data/chart2014/01.html、(参照2016-1-11).