猫の健康と幸せのための会社・ウィズキャットです。

猫と言えばよく取りざたされるのが猫アレルギー。「猫が好きだけど、アレルギーがあって飼えない」、そんな声もよく耳にします。猫アレルギーだと、本当に猫が飼えないのでしょうか?まずは猫が大好きなのに猫と犬のアレルギーになってしまった動物看護師さんの実際にあったお話です。

***

彼女は物心がつき始めた幼稚園に入園する前から、猫が好きで好きでたまりませんでした。「なぜ、猫が好きになったのか?」と聞かれても、正直、理由はわかりません。

モフモフの体毛や、柔らかでしなやかな体つき、ぱっちりとした目やふっくらとした肉球。好きな項目を挙げ出すときりがないので、一つだけ理由を挙げるならば「猫だから」としか言えないくらい、大の猫好きなのです。

そんな彼女は人生の進路にも迷うことなく、動物の専門学校に通い、動物看護士になる道を選択しました。そして動物の専門学校で資格や知識を身につけ、夢であり、目標であった動物看護士兼トリマーとして働き出しました。

動物看護士・トリマーとして働き、たくさんの猫や犬と触れ合いながら飼い主さんと猫トークに花を咲かせる毎日に、彼女はこの上ない幸せを感じていました。当時の彼女は、この幸せな毎日が、ある日を境に突然なくなってしまうことなど、もちろん、みじんも考えていませんでした。

最初に違和感を抱いたのは、ある日ワンちゃんを洗っているときでした。

「ハァハァ…」突然息が苦しくなったのです。
「疲れやストレスからくる過呼吸だろうか…?」と彼女は考え、過呼吸であれば少し休めば収まると思い、椅子に座って休みました。しかし、5分経っても、10分経っても一向に息切れは収まりません。その日は、急きょ仕事を早退し(人間の)病院に行きました。

診察の結果は、犬や猫が原因のアレルギーによるぜんそく発作でした。
「過呼吸じゃないよ。放っておけば、死ぬところだったよ」
(人間の)お医者さんからそう言われたときの彼女のショックは、いかばかりだったことでしょう。

幸いにも症状が軽かったため、薬を服用することで引き続き動物看護士兼トリマーとして働くことができました。しかし、月日が経つごとに、服用する薬の量が増えていき、ついに恐れていた日が訪れます。
「もう働くことはできない」と、主治医から宣告を受けてしまったのです。彼女の目からは涙がこぼれ、長年の夢だった「動物看護士」の仕事はたった3年で幕を閉じることになりました。

***

夢と希望を持って猫に携わる仕事に就いたのに、とても残念な結果になってしまいました。現在彼女は別の仕事をしながら「いつかまた猫に関わる仕事がしたい」と、勉強に勤しむ日々を送っています。

このように、ときに重篤なアレルギー疾患の源となることもある猫さんですが、場合によっては上手に付き合うことができるのも猫アレルギーの特徴です。よくあるのが、猫を飼い始めたことで減感作療法(免疫療法)のように体が少しずつ慣れていき、アレルギー症状がほぼ出なくなるというもの。これは多くの猫アレルギー患者が実感していることでもあります。それを踏まえると、事例の動物看護師さんは、おそらく突然大量の抗原(犬猫)の環境に入ることで、ひどい症状が出てしまったものと考えられます。減感作療法は「少しずつ体を慣らす」が重要なのです。

ちなみに、猫を飼うのをやめてしまうと、またアレルギー症状は元に戻ってしまうようです。また、成猫よりも子猫の方が、長毛より短毛の方がアレルギー症状が強く出るようです(個人差がありますので一概には言えません)。意外と猫の飼い主さんにも「実は猫アレルギーなんです」という人が多いのも事実。ただし、完全に症状が皆無になるわけではないので、猫を触った手で目などの粘膜を触らないなどの工夫をする必要はあります。

まずは諦めずに専門家に相談してみましょう。

(写真提供:mochiko

著者:ウィズキャット

猫の健康と幸せのための会社・ウィズキャットです。

猫と言えばよく取りざたされるのが猫アレルギー。「猫が好きだけど、アレルギーがあって飼えない」、そんな声もよく耳にします。猫アレルギーだと、本当に猫が飼えないのでしょうか?まずは猫が大好きなのに猫と犬のアレルギーになってしまった動物看護師さんの実際にあったお話です。

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彼女は物心がつき始めた幼稚園に入園する前から、猫が好きで好きでたまりませんでした。「なぜ、猫が好きになったのか?」と聞かれても、正直、理由はわかりません。

モフモフの体毛や、柔らかでしなやかな体つき、ぱっちりとした目やふっくらとした肉球。好きな項目を挙げ出すときりがないので、一つだけ理由を挙げるならば「猫だから」としか言えないくらい、大の猫好きなのです。

そんな彼女は人生の進路にも迷うことなく、動物の専門学校に通い、動物看護士になる道を選択しました。そして動物の専門学校で資格や知識を身につけ、夢であり、目標であった動物看護士兼トリマーとして働き出しました。

動物看護士・トリマーとして働き、たくさんの猫や犬と触れ合いながら飼い主さんと猫トークに花を咲かせる毎日に、彼女はこの上ない幸せを感じていました。当時の彼女は、この幸せな毎日が、ある日を境に突然なくなってしまうことなど、もちろん、みじんも考えていませんでした。

最初に違和感を抱いたのは、ある日ワンちゃんを洗っているときでした。

「ハァハァ…」突然息が苦しくなったのです。
「疲れやストレスからくる過呼吸だろうか…?」と彼女は考え、過呼吸であれば少し休めば収まると思い、椅子に座って休みました。しかし、5分経っても、10分経っても一向に息切れは収まりません。その日は、急きょ仕事を早退し(人間の)病院に行きました。

診察の結果は、犬や猫が原因のアレルギーによるぜんそく発作でした。
「過呼吸じゃないよ。放っておけば、死ぬところだったよ」
(人間の)お医者さんからそう言われたときの彼女のショックは、いかばかりだったことでしょう。

幸いにも症状が軽かったため、薬を服用することで引き続き動物看護士兼トリマーとして働くことができました。しかし、月日が経つごとに、服用する薬の量が増えていき、ついに恐れていた日が訪れます。
「もう働くことはできない」と、主治医から宣告を受けてしまったのです。彼女の目からは涙がこぼれ、長年の夢だった「動物看護士」の仕事はたった3年で幕を閉じることになりました。

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夢と希望を持って猫に携わる仕事に就いたのに、とても残念な結果になってしまいました。現在彼女は別の仕事をしながら「いつかまた猫に関わる仕事がしたい」と、勉強に勤しむ日々を送っています。

このように、ときに重篤なアレルギー疾患の源となることもある猫さんですが、場合によっては上手に付き合うことができるのも猫アレルギーの特徴です。よくあるのが、猫を飼い始めたことで減感作療法(免疫療法)のように体が少しずつ慣れていき、アレルギー症状がほぼ出なくなるというもの。これは多くの猫アレルギー患者が実感していることでもあります。それを踏まえると、事例の動物看護師さんは、おそらく突然大量の抗原(犬猫)の環境に入ることで、ひどい症状が出てしまったものと考えられます。減感作療法は「少しずつ体を慣らす」が重要なのです。

ちなみに、猫を飼うのをやめてしまうと、またアレルギー症状は元に戻ってしまうようです。また、成猫よりも子猫の方が、長毛より短毛の方がアレルギー症状が強く出るようです(個人差がありますので一概には言えません)。意外と猫の飼い主さんにも「実は猫アレルギーなんです」という人が多いのも事実。ただし、完全に症状が皆無になるわけではないので、猫を触った手で目などの粘膜を触らないなどの工夫をする必要はあります。

まずは諦めずに専門家に相談してみましょう。

(写真提供:mochiko

著者:ウィズキャット