こんにちは。
株式会社ウィズキャット広報担当、キャットアドバイザーの林ゆみです。

日毎気温が上がってきて、そろそろ夏毛への換毛期到来ですね!毎日の掃除やブラッシングにさも余念のない時期かと思います。タイトルに書いた「スリッカーブラシ」をお使いの方も多いのではないでしょうか。

スリッカーブラシとは、ピンが「く」の字に曲がった、特徴的な形状のブラシです。そのスリッカーブラシですが、使い方に注意点があります。「うちにある!」「使っている!」という方はぜひ最後までご覧ください。

唐突ですが、スリッカーブラシは毎日のブラッシングには不向きです。
「いきなりそんなこと言われても、困る!」「うちにはスリッカーブラシしかない!」
そんなふうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、毎日使うブラシにはきちんと正しいブラシを選んであげてほしい。私はそんなふうに思うのです。

猫ちゃんのブラシにはたくさんの種類がありますが、それぞれにきちんとした「使い方」と「用途」があります。誤ったブラシを選んでブラッシングをすると、猫ちゃんの健康を損ねてしまう場合もあるのです。

それは一体なぜなのか?

 

理由1 皮膚・毛を傷つけてしまう!

スリッカーブラシは鋭いピンがたくさん付いたブラシです。そのため普通にブラシをかけただけで皮膚や毛を傷つけてしまうことがあります。

実はプロでも扱いが難しく、動物の専門学校でも、ブラシの扱い方を学びます。私も、学校の先生から「スリッカーブラシを扱うときは 『擦過傷(さっかしょう)』に気をつけなさい!」といつも言われておりました。

この「擦過傷」というのは、皮膚が擦りむけてしまういわゆる「擦り傷」のことです。皮膚が真っ赤になり、出血することもあります。誤ったブラッシングで猫ちゃんを傷つけてしまう恐れがあるのです。

理由2 下毛(したげ)を取りすぎてしまう

「下毛」とは、猫ちゃんのふわふわ、もふもふとした魅力的な毛のことです。猫ちゃんの毛は、「上毛(うわげ)」と「下毛」の2種類からできています。

「上毛」
オーバーコートとも言います。
表面に見えている、全体を覆っている硬い毛です。皮膚を守る役割があります。

「下毛」
アンダーコートとも言います。
上毛をめくると見えてくる、柔らかくふわふわとした毛です。保温効果があります。

スリッカーブラシを用いると、使い方によってはこの「下毛」を取りすぎてしまうことがあります。猫ちゃんの持ち味である、ふわふわ感を損ねてしまうことがあるのです。

「スリッカーブラシは使えない?」
「じゃあ何でこんなブラシがあるの?」
「うちにあるスリッカーブラシはどうしたらいいの?」
こんなふうにお思いかもしれません。

そう、スリッカーブラシは「毎日のブラッシング」には向きません。しかし、毛玉やもつれ毛をほぐしたりするのにとても便利なブラシでもあります。この「下毛」を取りすぎてしまうという点も、下毛の多いアメリカンショートヘアーなどには、素早く下毛を取ることのできる利点となります。

ですので、スリッカーブラシは毎日の「普段使い用」ではなく、抜け毛の季節や毛玉が気になったときなど、「用途に応じてたまに使う用」としてあげてください。

正しいブラシの用途を考えてブラッシングをしてあげると、毛並みや皮膚の健康だけでなく、猫ちゃんのストレスも軽減することができます。スリッカーブラシも、夏毛への換毛期となるこれからの季節にはとても有効です。

スリッカーブラシをお持ちの方や、購入を考えていらっしゃる方は、ぜひ、正しい用途と使い方を覚えて使ってあげてくださいね。

 

著者:ウィズキャット林 優見

こんにちは。
株式会社ウィズキャット広報担当、キャットアドバイザーの林ゆみです。

日毎気温が上がってきて、そろそろ夏毛への換毛期到来ですね!毎日の掃除やブラッシングにさも余念のない時期かと思います。タイトルに書いた「スリッカーブラシ」をお使いの方も多いのではないでしょうか。

スリッカーブラシとは、ピンが「く」の字に曲がった、特徴的な形状のブラシです。そのスリッカーブラシですが、使い方に注意点があります。「うちにある!」「使っている!」という方はぜひ最後までご覧ください。

唐突ですが、スリッカーブラシは毎日のブラッシングには不向きです。
「いきなりそんなこと言われても、困る!」「うちにはスリッカーブラシしかない!」
そんなふうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、毎日使うブラシにはきちんと正しいブラシを選んであげてほしい。私はそんなふうに思うのです。

猫ちゃんのブラシにはたくさんの種類がありますが、それぞれにきちんとした「使い方」と「用途」があります。誤ったブラシを選んでブラッシングをすると、猫ちゃんの健康を損ねてしまう場合もあるのです。

それは一体なぜなのか?

 

理由1 皮膚・毛を傷つけてしまう!

スリッカーブラシは鋭いピンがたくさん付いたブラシです。そのため普通にブラシをかけただけで皮膚や毛を傷つけてしまうことがあります。

実はプロでも扱いが難しく、動物の専門学校でも、ブラシの扱い方を学びます。私も、学校の先生から「スリッカーブラシを扱うときは 『擦過傷(さっかしょう)』に気をつけなさい!」といつも言われておりました。

この「擦過傷」というのは、皮膚が擦りむけてしまういわゆる「擦り傷」のことです。皮膚が真っ赤になり、出血することもあります。誤ったブラッシングで猫ちゃんを傷つけてしまう恐れがあるのです。

理由2 下毛(したげ)を取りすぎてしまう

「下毛」とは、猫ちゃんのふわふわ、もふもふとした魅力的な毛のことです。猫ちゃんの毛は、「上毛(うわげ)」と「下毛」の2種類からできています。

「上毛」
オーバーコートとも言います。
表面に見えている、全体を覆っている硬い毛です。皮膚を守る役割があります。

「下毛」
アンダーコートとも言います。
上毛をめくると見えてくる、柔らかくふわふわとした毛です。保温効果があります。

スリッカーブラシを用いると、使い方によってはこの「下毛」を取りすぎてしまうことがあります。猫ちゃんの持ち味である、ふわふわ感を損ねてしまうことがあるのです。

「スリッカーブラシは使えない?」
「じゃあ何でこんなブラシがあるの?」
「うちにあるスリッカーブラシはどうしたらいいの?」
こんなふうにお思いかもしれません。

そう、スリッカーブラシは「毎日のブラッシング」には向きません。しかし、毛玉やもつれ毛をほぐしたりするのにとても便利なブラシでもあります。この「下毛」を取りすぎてしまうという点も、下毛の多いアメリカンショートヘアーなどには、素早く下毛を取ることのできる利点となります。

ですので、スリッカーブラシは毎日の「普段使い用」ではなく、抜け毛の季節や毛玉が気になったときなど、「用途に応じてたまに使う用」としてあげてください。

正しいブラシの用途を考えてブラッシングをしてあげると、毛並みや皮膚の健康だけでなく、猫ちゃんのストレスも軽減することができます。スリッカーブラシも、夏毛への換毛期となるこれからの季節にはとても有効です。

スリッカーブラシをお持ちの方や、購入を考えていらっしゃる方は、ぜひ、正しい用途と使い方を覚えて使ってあげてくださいね。

 

著者:ウィズキャット林 優見