猫を飼いたい時、ペットショップやブリーダーを選びますか?
保護猫を選びますか?

ここで、ペットショップやブリーダーで購入する場合と、保護猫を譲り受ける場合の将来的観測を考えてみました。

ペットショップやブリーダーで猫を購入するメリットといえば、血統証が付いてくるということ。トライアルがなく、購入を希望すれば、その場で持ちかえることが可能です。

しかしそれは、衝動買いを促しもします。小さくて、コロコロしてぬいぐるみのようにかわいくて、つい、つれ帰りたくなるでしょう。でも、そんなぬいぐるみのような時期はほんの僅か。子猫は2~3カ月ですぐに大きくなりますし、いろんなものをかじったり破壊したり、暴れん坊です。ご飯をあげる回数も多く、病気にも脆弱です。予測できないことも起こります。飼ってみたら意外に大変で、根を上げたくなる方も少なくありません。結果、手放したり、遺棄につながったりするケースは多く見られます。

一方、保護猫を譲渡する団体などから譲り受ける場合は、全ての団体ではないでしょうが、トライアル期間が設置され、本当に飼育してみて大変かどうか?世話ができるのかどうか?考える時間があります。このトライアル期間で、思い直す方も今までの経験上、少なくはありませんでした。

そして、ペットショップや一部のブリーダーのように、売りっぱなしということもありません。

実際に起きた事例ですが、ペットショップから30万出して購入した猫の飼い主さんから、こんな相談を受けたことがあります。ペットショップで買った猫が病気を持っていた。動物病院に行ったら、慢性的疾患で、これから少なくとも毎月2万円かかり、それを飼い主はみていく必要があると告げられたそうです。

購入元のペットショップにそのことを告げたら、もう売ったのだから関係ないという態度をされた挙句、強面の従業員が出てきて半ば脅しのような威圧を受け、なくなく泣き寝入りされたそうです(あくまで当事者の受けた印象と証言です)。

猫を飼い始めて悩みが生じたら、保護団体は大抵相談にのってくれます。
渡しっぱなしではありません。

そして、保護猫を飼う人が増えれば増えるほど、ペットショップやブリーダーで高いお金を出して買う必要はないとの認識が高まると予測されます。大量繁殖大量処理になりやすいペットショップやブリーダーの存続自体を減らすことで、猫が置かれている環境を改善していける可能性があります。結果的に、命を大切にしようという機運が高まり、猫たちはもっと社会から大切にされる存在として、昇格できる可能性も大いにあります。

保護団体の多くは譲渡前、譲渡後に家庭訪問を行います。それは動物虐待の可能性をなくすことにとても役立っていると思います。どうしても子猫から育てたいのであれば、「ミルクボランティア」という、乳飲み子を預かって育てるボランティアに参加すれば、子猫を育てる機会はいくらでもあります。

ペットショップやブリーダーではなく、保護団体から譲り受けることにはこれだけのメリットが予測できます。

ペットショップやブリーダーを選んで、猫の幸せを考えることのない悪徳ブリーダーや引き取り屋の私腹を肥やすのか?それとも、保護猫の里親になることで、命に優しい社会を導く人になるのか?

猫たちが本当に喜ぶ道はどちらでしょうか?
あなたはそれを選ぶ自由が与えられています。
保護猫譲渡を選択する人が増えてくれることを願っています。

動物にも優しい社会を目指して!

 

著者:藤村晃子

猫を飼いたい時、ペットショップやブリーダーを選びますか?
保護猫を選びますか?

ここで、ペットショップやブリーダーで購入する場合と、保護猫を譲り受ける場合の将来的観測を考えてみました。

ペットショップやブリーダーで猫を購入するメリットといえば、血統証が付いてくるということ。トライアルがなく、購入を希望すれば、その場で持ちかえることが可能です。

しかしそれは、衝動買いを促しもします。小さくて、コロコロしてぬいぐるみのようにかわいくて、つい、つれ帰りたくなるでしょう。でも、そんなぬいぐるみのような時期はほんの僅か。子猫は2~3カ月ですぐに大きくなりますし、いろんなものをかじったり破壊したり、暴れん坊です。ご飯をあげる回数も多く、病気にも脆弱です。予測できないことも起こります。飼ってみたら意外に大変で、根を上げたくなる方も少なくありません。結果、手放したり、遺棄につながったりするケースは多く見られます。

一方、保護猫を譲渡する団体などから譲り受ける場合は、全ての団体ではないでしょうが、トライアル期間が設置され、本当に飼育してみて大変かどうか?世話ができるのかどうか?考える時間があります。このトライアル期間で、思い直す方も今までの経験上、少なくはありませんでした。

そして、ペットショップや一部のブリーダーのように、売りっぱなしということもありません。

実際に起きた事例ですが、ペットショップから30万出して購入した猫の飼い主さんから、こんな相談を受けたことがあります。ペットショップで買った猫が病気を持っていた。動物病院に行ったら、慢性的疾患で、これから少なくとも毎月2万円かかり、それを飼い主はみていく必要があると告げられたそうです。

購入元のペットショップにそのことを告げたら、もう売ったのだから関係ないという態度をされた挙句、強面の従業員が出てきて半ば脅しのような威圧を受け、なくなく泣き寝入りされたそうです(あくまで当事者の受けた印象と証言です)。

猫を飼い始めて悩みが生じたら、保護団体は大抵相談にのってくれます。
渡しっぱなしではありません。

そして、保護猫を飼う人が増えれば増えるほど、ペットショップやブリーダーで高いお金を出して買う必要はないとの認識が高まると予測されます。大量繁殖大量処理になりやすいペットショップやブリーダーの存続自体を減らすことで、猫が置かれている環境を改善していける可能性があります。結果的に、命を大切にしようという機運が高まり、猫たちはもっと社会から大切にされる存在として、昇格できる可能性も大いにあります。

保護団体の多くは譲渡前、譲渡後に家庭訪問を行います。それは動物虐待の可能性をなくすことにとても役立っていると思います。どうしても子猫から育てたいのであれば、「ミルクボランティア」という、乳飲み子を預かって育てるボランティアに参加すれば、子猫を育てる機会はいくらでもあります。

ペットショップやブリーダーではなく、保護団体から譲り受けることにはこれだけのメリットが予測できます。

ペットショップやブリーダーを選んで、猫の幸せを考えることのない悪徳ブリーダーや引き取り屋の私腹を肥やすのか?それとも、保護猫の里親になることで、命に優しい社会を導く人になるのか?

猫たちが本当に喜ぶ道はどちらでしょうか?
あなたはそれを選ぶ自由が与えられています。
保護猫譲渡を選択する人が増えてくれることを願っています。

動物にも優しい社会を目指して!

 

著者:藤村晃子