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にゃんこパワースポット 広島県尾道編 – 猫街探訪記その②

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映画撮影や、ポスターなどにも使われることが多い、情緒あふれる風光明媚な景色が人気の観光名所と言えば、広島県尾道。
千光寺や三重の塔などの寺院、古民家がずらりと軒を連ねる古風な坂道を歩いていくと のんびりと暮らす猫たちに出会うことができる。
港町からほど近く、しまなみ街道も一望できる、高台の広場は、ここに暮らす猫たちのお昼寝スポット。

眼下に広がる雄大な絶景と、ゆっくりと流れる至福の時を味わう猫たち。
尾道の港では美味しいお魚をいただき、高台の絶景でお昼寝。ここはまさしく猫の楽園。
そんな猫たちが往来する小道を地元の人は「猫の細道」と親しみを込めて呼ぶ。

そして、この「猫の細道」には、にゃんこパワースポットの名所としての、もう一つの顔がある。
小道の脇には「福石猫」と呼ばれる丸石でできた猫が、ひっそりと生息している。
「猫の細道」を中心に、今では1000体いるとも言われる福石猫。フランスのパリで生まれ、大阪万博のプロデュースも手掛けたという、天才クリエイター園山春二氏によって生み出された。福石猫を見つけたら、その数だけ幸せになれるのだとか。

頭を3回なでると願い事が叶うとも言い伝えられている、福石猫達は、出来上がるまで1年近くもかかる。日本海の荒波によって、角が丸くなった石を拾い、半年間は塩抜きをしてから、特殊な塗料を使って重ね塗り。その上に丹念に猫の表情が描かれていく。尾道最古の神社、艮神社でお祓いされて、初めて福石猫として誕生する。そんなありがたい福石猫が祀られている、福石猫の神社がある。

木陰から顔を覗かせる、表情豊かな福石猫に誘われ進むと、その先には御神体が。
まるで絵本の世界に迷い込んだかのような、不思議なワクワク感。
御神体の福石猫を3回撫でて手を合わせる。私の願い事は、オープン予定の保護猫シェルター「保護猫の家」にたくさんのお客さんが来て、保護された猫たちが、幸せ家族と巡り会えること。

福石猫さんの頭を3回撫でて、手を合わせてお参り。たくさんの猫たちが幸せになれるといいな。
さらに猫たちのパワーに触れたいという方には、こちらもおすすめ。それが、「招き猫美術館」

入り口には猫絵馬が飾られている。
中に入ると、たくさんの個性的な約3000体の招き猫を見学することができ、「福石猫」も購入することができる。既にお気付きの方もいるだろうか?福石猫には、丸耳の猫が多い。
これは、耳がアンテナの役割として、より多くの幸せをキャッチできる形状なのだとか。

置物の招き猫だけでなく、眺めているだけでも幸せになれそうな、神々しく、可愛らしい絵柄のアート作品も飾られている。猫ラヴァーならば、なおさらのこと楽しめること間違いなし。
ちょっと心が疲れてきたら、ここ、尾道にある、「猫の細道」を訪れてみてはいかがだろうか?
個性豊かな福石猫が、疲れた心に、癒しと不思議なパワーを授けてくれるかもしれない。

 

幸せな猫ライフを過ごせるシェルター式保護猫カフェを作りたい

https://readyfor.jp/projects/Miracles

 

著者:放送作家 藤村晃子


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