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日本に猫好きはホントに多い?数字で見る最近のペット事情とは

空前の猫ブーム。皆さんの周りでも猫を飼っている人が増えているのではないでしょうか?

親、兄弟、姉妹、夫婦、子どもという人間関係の大事な血縁者の中で、「ペット」は最近「第五の家族」と呼ばれる存在。少子高齢化の裏で、ペットの飼育数は今後ますます増えるような気がします。

現在の日本でペットを取り巻く環境はどうなっているのでしょうか?今回は、きちんと数字で検証されている最近のペット事情についてご紹介します。

2015年の犬猫飼育環境

東洋経済の2016年9月号によると、2015年の犬の国内飼育数は991.7万匹。猫は987.4万匹でした。

犬か猫、あるいは両方を飼っている世帯は全国で1357万軒で日本の4世帯に1世帯がペットを飼っているそうです。

犬と猫を合計した数字は、現在の日本の15歳未満人口1617万人を上回るため、「ペット」は「第五の家族」と呼ばれる存在になったのかも知れませんね。

ペットの世界も高齢化が進んでいる

10〜15歳の犬の数は2003年は150万匹強でしたが、2016年には330万匹と倍以上の数に増加しました。

ペットの高齢化は2017年にピークを迎え、そのあとはどんどん減少して行くと予測されています。

ペットにかかる費用

2015年、アニコム損害保険の資料によると、ペットに年間かかる費用は犬で33万9488円、猫で17万1216円だそうです。

猫の費用の内訳を見ると、4割強は医療費やペット保険料。そして2割強がフードやおやつの費用でした。猫は犬に比べてしつけ・トレーニング費用がかからない代わりに、ペットホテルやペットシッター、そして日用品(おもちゃや猫砂など)にお金がかかるようです。

最近の動物病院事情

農林水産省の「飼育動物診療施設の開設届状況」とペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」を元に東洋経済が作成したデータによると、日本の動物病院の数は2015年現在で1万1486軒。歯科医院の数がコンビニよりも多い6万8000軒だそうですから、意外に少ないと感じませんか?

しかし近年の10年間でペット飼育数は1割減ったのに、動物病院は2割増えているとか。日本の獣医師の数は全国16の大学から毎年およそ1000人輩出され、全国の総数は2014年度で3万9000人でした。

いかがですか。
数字で見る最近のペット事情。
ちなみに獣医学部は医学部と同じ6年制で学費は私立なら6年間で約1300万円もかかるそうです。獣医師の資格を取った後も、開業するのに平均4000万円程度かかるとか。この4000万円を投資して病院の月間固定費を賄うには、毎日8人の患者さんから6000円ずつ診療費を払ってもらう必要があります。数字で見る限り、獣医師の先生も大変なようですね。

 

著者:猫壱


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