保護猫の家では、さらに4匹の子猫が仲間入りしました。今回は、センターからではなく、農家で虫やネズミを駆除するために飼われている農園猫ちゃんの子どもたち。
農園猫は、農家の重要な働き手。ペットとは少し違う感覚で、働く猫として大切にされています。増え過ぎないよう、産ませない猫には不妊去勢を施していますが、やりすぎると1匹もいなくなってしまって、その年は駆除ができなくなってしまったりすることもあるそうです。
なので、増え過ぎないようにコントロールをしているのですが、今年は少し増え過ぎてしまったようです。というわけで、4匹の子猫をお譲りいただきました(こちらの農家さんは、増えすぎたからといって動物愛護センターに持ち込むことはしていません)。
通常は、動物愛護センターから、飢えた状態で捕獲された子猫たちを引き取って哺乳瓶で育てているのですが、この子猫たちは健康状態の良い母猫の母乳で育っているため、とっても元気。まず、注目なのは骨の太さ。体は小さくても、骨ががっしりしているのがよくわかります。
そして、人工乳よりも腹持ちが良いこと。人工授乳はすぐにお腹が空きますが、母乳はしっかりとお腹に溜まるようで、すぐに飢えることはないようです(これは私の主観です)。
免疫力をしっかりと受け継ぐ母乳は、まさにスーパーフード!そろそろ歯も生えて痛いだろうに、子猫が欲しがるだけ与えます。母は強しですね!
だからといって、健康診断を怠ってはいけません。譲り受けたらすぐに動物病院に行き、検診です。体重は、500グラム前後。
一番心配なのはノミでした。畑で働いているので、ノミはつきやすいはず。でも、幸い見当たりませんでした。目に見えなくても、卵が付いていることもあるので、フロントラインやレボリューションなどのノミダニ駆虫薬も必ず投与します。
一気に6匹に増えた子猫たち。成長が早く、1週間目はミルクと缶詰でしたが、もう今では、カリカリを混ぜた缶詰でもよく食べます。すこぶる元気!食欲も大変旺盛です。
これから定期健診、ワクチン2〜3回、不妊手術を行います。そのように、猫の保護にはたくさんの医療が必要です。子猫たちが幸せに巣立つためにも、ぜひご支援をお願いいたします。
この子たちのお披露目は、もう少し先になります。どうぞお楽しみに!
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著者:藤村晃子