雑誌ということで読み物ページも充実している。「現代ネコと現代社会」や「ネコ科動物の基礎知識」「スミロドンからイエネコまで<ネコ族の興亡史>」「イリオモテヤマネコ騒動」…等々。そんな中、動物写真家3人による対談も。それが「動物写真家がみた ネコ族の素顔」。
ん? この名前には見覚えが…と思ったら、3人のうち2人が、以前、「にゃんこマガジン」に寄稿した《動物写真家としてのプライド。昭和50年代の猫写真集》(2016/3/1掲載)で紹介した写真家の吉野信氏と田中光常氏だった。
このおふたりに行田哲夫氏も加わった3人による対談。
なぜ動物写真家になったのかという話から、アフリカでのチーターやライオンなど野生生物を撮影したときのエピソード、飼い猫の写真を撮るときのポイントなどが語られている。
「アフリカで橋のない川を車で渡ろうとして動かなくなった」「撮影するのに一番スリルがあるのはトラ」、あるいは「チーターの親が獲物を追いかけるあまり子どもを見失うと、あっちこっちを向いて『ヒャンヒャン』とやさしい声で鳴く」といった動物写真家でなければ遭遇しえないエピソードなど、対談は話が尽きない感じで続いている。
『ネコとその仲間たち』全138ページ。写真も読み物ページも充実していて、読み応えのある1冊である。
ちなみに表紙の写真は名古屋東山動物公園で撮影されたオセロット。主に北アメリカから南アメリカ中部の森林地帯、熱帯雨林に生息するヤマネコで、その美しさから乱獲が続き、多くの国で絶滅危惧種に指定されているそうだ。
また、編集後記によると、この本を企画した意図としては、やはり当時の「猫ブーム」「猫本ブーム」が背景にあったようだ。そして、このブームはほとんどが「イエネコ」に限られていていることに違和感があったらしい。
《ネコは純粋種のペットだけではない。イエネコだけでもない。野生のネコも、なかなか結構なものだ。彼らのちょっとした素振りは、そのへんの道ばたにノソノソしている手合いとそっくりである。野生ネコについて、もっと知りたいし、知っていただきたい……と、そんな気持ちで、この特集を企画してみた》(編集後記より)
この編集後記。私もあまのじゃくな性格なので、なんだか、かなり共感できる(笑)。
雑誌ということで読み物ページも充実している。「現代ネコと現代社会」や「ネコ科動物の基礎知識」「スミロドンからイエネコまで<ネコ族の興亡史>」「イリオモテヤマネコ騒動」…等々。そんな中、動物写真家3人による対談も。それが「動物写真家がみた ネコ族の素顔」。
ん? この名前には見覚えが…と思ったら、3人のうち2人が、以前、「にゃんこマガジン」に寄稿した《動物写真家としてのプライド。昭和50年代の猫写真集》(2016/3/1掲載)で紹介した写真家の吉野信氏と田中光常氏だった。
このおふたりに行田哲夫氏も加わった3人による対談。
なぜ動物写真家になったのかという話から、アフリカでのチーターやライオンなど野生生物を撮影したときのエピソード、飼い猫の写真を撮るときのポイントなどが語られている。
「アフリカで橋のない川を車で渡ろうとして動かなくなった」「撮影するのに一番スリルがあるのはトラ」、あるいは「チーターの親が獲物を追いかけるあまり子どもを見失うと、あっちこっちを向いて『ヒャンヒャン』とやさしい声で鳴く」といった動物写真家でなければ遭遇しえないエピソードなど、対談は話が尽きない感じで続いている。
『ネコとその仲間たち』全138ページ。写真も読み物ページも充実していて、読み応えのある1冊である。
ちなみに表紙の写真は名古屋東山動物公園で撮影されたオセロット。主に北アメリカから南アメリカ中部の森林地帯、熱帯雨林に生息するヤマネコで、その美しさから乱獲が続き、多くの国で絶滅危惧種に指定されているそうだ。
また、編集後記によると、この本を企画した意図としては、やはり当時の「猫ブーム」「猫本ブーム」が背景にあったようだ。そして、このブームはほとんどが「イエネコ」に限られていていることに違和感があったらしい。
《ネコは純粋種のペットだけではない。イエネコだけでもない。野生のネコも、なかなか結構なものだ。彼らのちょっとした素振りは、そのへんの道ばたにノソノソしている手合いとそっくりである。野生ネコについて、もっと知りたいし、知っていただきたい……と、そんな気持ちで、この特集を企画してみた》(編集後記より)
この編集後記。私もあまのじゃくな性格なので、なんだか、かなり共感できる(笑)。