2007年の1月、イギリスでラブラドール犬を標準体重の2倍以上に太らせた兄弟が、
「犬に肥満による苦痛を与えた」
という有罪判決を受けました。この兄弟は
「この犬は食いしん坊。沢山食べて幸せそうだった!」
と主張しましたが、無制限に食べさせて健康に悪影響が出る程太らせるのは「愛情というよりも虐待」と判断されたのです。
でぶにゃん好きのアナタ、あなたの猫への態度は【愛情という名の虐待】かも知れません。今回は飼い主がやりがちな愛情という名の虐待行為をご紹介しましょう。
☆毎日猫をシャンプーする
綺麗な毛並みでいて欲しい、清潔な方が猫も気持ちが良いはず…。飼い主の気持ちが、時には猫にとって大変なストレスになる場合があります。
毎日の過剰なシャンプーは猫の皮脂を落とし、皮膚病の原因になるかもしれません。さらに自分の体臭を消され、シャンプーの匂いが被毛にこびりつくことは、猫にとっては堪え難いストレスの可能性があります。
☆猫に長時間洋服を着せる
ハロウィンやお正月など、イベントの時に短時間洋服を着せて写真を撮るだけならまだ良いと思いますが、四六時中猫に洋服を着せるのは考えものです。
洋服を着せられると、ネコは自分の体のグルーミングができません。グルーミングは身体の清潔さを保つ以外に、猫の精神を安定させる効果があります。
飼い主が愛情で着せた洋服は、猫のストレスの原因になってしまうでしょう。
☆是非チェックを!愛情or虐待のチェックリスト
自分の行動に当てはまるモノに○をして下さい。○が多い人は危険です!
□猫が喜ぶからとおやつを主食にしている
□人間の食べ物を与えている
□欲しがるだけ無制限に食べさせている
□手作りご飯でも栄養バランスを考えて作っていない
□首輪や洋服、リボンなど、猫を着せ替え人形にしている
□猫のグッズを定期的に洗わずに放置している
□マタタビなどのハーブをあげすぎている
□上・下運動ができない部屋で飼育している
□しつけに暴力や潔癖すぎる対応を求めている
□無理に芸を教えようとしている
□シャンプーをしすぎる
□他の人が迷惑に感じる猫の行為を黙認している
□床がすべりやすい
□ツメの手入れをしていない
□特定の場所で猫が滑ったり転んだりするシーンを見て笑う
□ひっきりなしに猫を構う
□眠っている猫を無理矢理起こす
(室内ねこ暮らす&育てる 日東書院 たまきみけ著 より抜粋)
いかがですか。この17個のチェックリスト、半分以上が当てはまるという方は猫に対する態度を見直しましょう。
あなたは猫に嫌われる飼い主かも知れません。猫が虐待に感じる「愛情」には気をつけて下さいね。
著者:猫壱