古本のおもしろさ、古本屋めぐりの楽しみにはいくつかあるが、その1つに「その時代、その時代のセンスを感じて、おもしろい!」ということがあると思う。
そんなおもしろさを感じられる猫本として、今回、ご紹介したいのが『猫』。
毎日新聞社から現在も発行されている『毎日ムック』の第2冊目として出されたもので、昭和52(1977)年の発行だ。
古本のおもしろさ、古本屋めぐりの楽しみにはいくつかあるが、その1つに「その時代、その時代のセンスを感じて、おもしろい!」ということがあると思う。
そんなおもしろさを感じられる猫本として、今回、ご紹介したいのが『猫』。
毎日新聞社から現在も発行されている『毎日ムック』の第2冊目として出されたもので、昭和52(1977)年の発行だ。
この表紙の雰囲気も昔っぽくていいのだが、本の正式題名がまたいい。
『猫-優雅と野性の貴族』である。
ここ数年、猫写真集、猫雑貨、猫カフェ…等々、さまざまな分野を巻き込んでの猫ブームとなっているが、そこに「優雅」はあっても、「野性の貴族」というキーワードはなかなかないと思う。
でも38年前、猫にはそういう雰囲気や、ムックにそういうサブタイトルをつけたくなるイメージがあったということだ。
ページをめくると、猫の表情が“優雅と野性の貴族”にふさわしい雰囲気であることに気づく。
子猫の写真ですら、ただかわいいだけではなく、まだまだ弱い立場の子猫なんだけど、やはりどこかに気高さが感じられるのだ。