窓から外をじっと眺めるイエネコ。私はずっと「猫は外に出たいんだなあ」と思っていました。最近は「猫は完全室内飼い」が主流です。子猫の時から死ぬまで、一度も外に出た事がない猫は沢山いるはず。
私が子供の頃は、家猫は外に出るのが当たり前でした。サザエさんの家のタマちゃんのように、学校から帰ってくると玄関の門柱の上で猫が待っていてくれたり、庭で近所の猫と走りっこをしていました。
しかしだからこそ、死ぬ時は猫は黙っていなくなるのが当たり前。「猫は死ぬ時は姿を消す」という言葉に素直に納得してしまいました。
ところが!実は猫は外に出なくてもOK、むしろ外は嫌いかもしれません。自由気侭な猫が外に出れないのは可哀想、というのは人間の勘違いかも?
今回は、完全室内飼いのネコほどストレスが少ない?猫に外出は必要ないかも…。を検証してみました。
☆外猫でも慣れると家猫になりたがる
私の家には愛猫カイトがおりますが、地域猫としてしらすとむーちゃんという外猫の世話をしています。毎朝自宅の敷地内でご飯をあげ、避妊去勢をしてできるだけダニ・ノミ駆除剤を毎月1回首の後ろにつけています。
この外猫の2匹ですが、ご飯をあげ始めて半年がたったくらいでしょうか。突然そろそろと家の中に入り込む様になりました。
私からしたら家猫にできる願ってもないチャンスですが、私以外の家族がいると死にものぐるいで逃げ回って逃亡します。
もし、私が一人暮らしなら、もしかしたらしらすとむーちゃんは家猫になれたかもしれません。私しかいないとき、本当に安心しきってソファーでグーグー寝ているむーちゃん。近所ではボス格のオス猫ですが、やはり外で暮らすのは大変そうです。
「外猫はなかなか家猫にはなりたがらない」という見方もあるようですが、このしらすとむーちゃんの場合はどちらかというと家猫になりたいような気がします。
☆猫が窓から外を見ているのは出たいからではない
すきあらば脱走しようとする猫。窓を開けてとせがむ様子を見る限り、猫は外に出たいのね…と思っていましたが、「ヒトと動物の関係学会」理事の加藤由子さんいわく、「室内飼いの猫のほうがストレスはたまらない」と言っています。
安全で食事と睡眠が確保された家の中は、完全に猫の縄張りの条件を満たしているため、外に出る必要はないと猫は考えているようです。
家の中ばかりにいてはストレスがたまるのでは?という考えは人間的発想なのだとか。猫は家の中=縄張りなら、外に出なくても全く問題はないといいます。猫が窓から外を見ているのは出たいからではないのかも知れません。
いかがですか。猫は室内でも満足に暮らせる動物。猫に外出は必要ないかも?しかし我が家のカイトは脱走名人。猫によって、生活の満足度は違うのかも知れませんね。