前編では『可愛らしい嫉妬
さて、後編では可愛らしいではすまない、ちょっと困った嫉妬からの行動をご紹介します!
◆噛む
猫は嫉妬が溜まってきてしまうと噛みついてくることもあるようです。
気性の荒い猫や去勢をしていない雄猫などは、特に嫉妬で噛むことがあると言います。
ただ嫉妬して『イライラしたから』という理由で猫が噛みついくるわけではありません。
猫は嫉妬している対象に『飼い主さんがとられた!』と感じ、『自分の安心できる居場所がとられるかもしれない!』という危機感から攻撃を仕掛けてきます。
『嫉妬』よりももっと強い不安や恐怖に似た感情なのかもしれませんね。
あまり嫉妬させないように構ってあげながら、猫をいつも大切にしている、ということをわかってもらえるように愛情をたくさん注いであげましょう。
◆粗相する
他の猫を預かった時や新しく家族が増えたとき、飼い主さんに赤ちゃんが生まれたときなど、粗相をして嫉妬心を表す猫もいます。
実は我が家の猫は粗相をして抗議してくるタイプの猫でした。普段はトイレできちんとおしっこもうんちもするのに、赤ちゃんが来て数日間はトイレ外のところでしてしまっていました。かなり困ってしまうヤキモチの妬き方ですが、粗相をするのは『嫉妬心』だけではなく『マーキング』の意味合いもあるのだそうです。家の中にあるものを『自分のものだ!』と主張して回っていたのかもしれませんね。粗相をしても怒らずに、猫も適度に構いつつ様子を見ていれば数日で収まる現象です。
掃除は大変ですが、優しく見守ってあげましょう。
◆家出
実はヤキモチから猫が家でしてしまうケースは少なくありません。
新しく家族が増えたり、新しいペットがきたり、『自分の居場所が家の中にない』と感じてしまうほど嫉妬した猫は、『どうせ私なんかいなくても…』と拗ねて家を出ていってしまうのでしょう。新しい家族を迎えるとどうしても飼い主さんは忙しくなったり、気持ちがそちらに向いてしまいがちです。猫にまで気が回らないこともあるでしょう。大変かもしれませんが一日の何時間か何分間かだけでもいいので、今までのように猫を思いっきり甘やかす時間をもうけてあげてください。飼い主さんが猫を大切に思っている気持ちや猫に構ってあげたいけど構えない気持ちなど、伝えたいことが伝わるように、その時間は思いっきり愛してあげましょう
そうすれば猫も『居場所がない』とは思わなくなるのではないでしょうか。
少し困ったアピール方法ばかりかもしれませんが、それだけ猫が貴方が大好きで貴方に見て欲しいと思っているということです。
ここまで嫉妬するのは、家庭内で『新しい家族がきた』や『家族が病気になった』など特別な理由がある時だけでしょう。
特別な理由がある時は猫にこれまで通りに接すること難しいかもしれませんし、猫にも『新しい状況』を受け入れてもらわなくてはいけません。
今までのようにはむずかしくても、構う時間を減らしつつ構う質を高めれば、猫も気持ち的に落ち着いてくれるはずですよ。
猫の飼育環境が変わり猫が嫉妬してしまいそうな状況なら、嫉妬してしまう前に対策を考え、少しでも構えるようにしてあげましょう♪
(記事 ハナ)