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やっぱりピカソ

ピカソ2

「アーティストが愛した猫」 著:アリソン・ナスタシ 翻訳:関根 光宏

パブロ・ピカソ(Pablo Picasso,1881年~1973年)

生まれはスペインですが、フランスで制作活動をしていました。

もちろん誰でも知っている画家です。その絵には高額な価格ついているわけですが、ギネスブックに多作な作家として乗るほどの絵画、彫刻や、挿画そのほかの作品を作っています。また、フランスのバレエと音楽を使った大衆演劇の衣装や 舞台を歩く馬のデザインもしています。

そんな沢山の作品を残し、多岐にわたる芸術作品を制作したピカソですが、やはりピカソといえば猫です。子供の頃から猫と一緒に暮らしていたようで、大きな猫を抱いた写真が有名です。そして、ピカソの描いた絵のなかにも沢山の猫の絵があります。しかし、猫はなかなかじっとしていてはくれません。クロッキーデッサンの練習にはもってこいかな?ぐらいに、じっとしてはくれません・・・・。

猫を描いている作品をひとつ。

「ドラ・マールとネコ(1941年油彩)」

この絵では、モデルの顔の横に猫のような目つきの顔がついています。これぞピカソの平面化の描写ですね。そして、彼女の右肩わきの椅子の背には黒い猫。この猫がなかなか可愛いく、器用に椅子の縁を歩いています。ドラ・マールはその子猫の方も気にしつつ、モデルとして正面も見ています。

この絵のモデルで、ピカソの愛人でもあるドラ・マールは、肩の脇にいる猫よりも鋭い爪がにあっています。その爪は 長―く尖っています。ピカソは終生、たくさんの恋人や愛人がいましたが、それでも女性を怖がっているのかもしれませんね~。

それにしても、手偏に 苗なら 描く。けもの偏に苗なら猫・・・。

そのあたりは またこんど・・・。


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