裏ボスDSC05066

昨日はたくさんの方々にメイビーと最後のお別れをして頂けましたことを心より感謝申し上げます。また、昨日お昼からの半日しかお時間がなく最後のお別れが出来なかった方々に深くお詫び申し上げます。
一昨日営業終了後、家族で衰弱したメイビーとゆっくり話が出来ました。そして昨夜葬儀をし、メイビーのお見送りをさせて頂きました。
本日お昼以降、お骨になって当店に戻って参ります。当分の間お店におりますので、お越し頂いた時に手を合わせて頂けたらメイビーも喜ぶと存じます。

以上、2016年8月1日当店公式blog冒頭文より。

1歳IMG_4056

当店の裏ボスのメイビーは約2年間の闘病生活の末、2016年7月31日の朝、10才8ヶ月の生涯を終え、虹の橋を渡っていきました。
メイビーは10年前の開業メンバーの一匹です。生後6カ月以内の猫たちは直ぐにお店の環境に慣れることができたのですが、すでに生後9カ月になっていたメイビーはなかなか慣れずに半年が過ぎました。そんな折、近所のブリーダーさんに交配させるメインクーンの雄が必要と言われ、メイビーが行くことになりました。行き先でメイビーは自分より2倍大きなメインクーンの雄と喧嘩し、相手の額に傷を負わせたそうです。約二週間後、帰って来たメイビーはメインクーンの割に4.5kgで身体は小さいままでしたが、たくましくなり部屋の隅っこに隠れなくなりました。偶然にも自分が強いと知ったからです。メインルームではなく、別室のカウチルームで性格の穏やかなマロンと仲良くなる事が再スタートとなりました。その後2年間かけてメイビーは仲良くならずとも他の猫たちと折り合いをつけるようになり店内の縄張りを拡げていきました。ただ自分より1.5倍も大きいカールスに対しては敵対視していました。カールスを睨み付け隠れ家に追い込むことが生き甲斐の様な毎日が数年間続きました。ボス猫マンタへは攻撃しませんでしたが、ボスからの攻撃のほとんどをやんわりかわしていたメイビー。それはメイビーが小さくても裏ボスと呼ばれた理由です。

カウチRマロンと仲良く8095

親友のマロンが急死して1年強の2014年の7月、メイビーの呼吸が早く苦しそうにしていたことが、闘病生活の発端でした。当時行きつけの病院に連れて行くと肺の横に正体不明の薄い影があったものの、取り敢えず処方された薬で症状が治まりました。その後、薬で影が消えるかもしれないので暫く様子を見ましょうとの事でした。次に同じ症状が出たのは約2カ月後の9月中旬、高度医療機器を備えた動物病院に変更し、CT検査を含め様々な検査を受けました。そして生駒店での終盤になる2014年の10月下旬に、肺の横にある雲のような影は病理検査で悪性リンパ腫の腫瘍である疑いが出現、その後外部診断による遺伝子検査結果が返ってきて悪性リンパ腫、癌であることが確定しました。心斎橋移転後の11月中旬でした。幸いにもステロイド薬投与だけで症状は治まり、いつもの元気なメイビーに戻りましたが、当時は余命1ヶ月もありうると医師から言われ、覚悟をしました。
移転後、大阪の動物病院に変え、奈良での診断結果データを基に院長と治療方針を話し合いました。症状が再発した年明けの2015年2月より、1年半弱の期間、抗ガン剤投与によるメイビーの本格的な延命治療が始まりました。因みにペットは保険適用外のため毎月の医療費は少ない時で月5万、多い時は10万程度かかりました。

以下は、2016年8月1日当店公式blog後半部分の文章です。

ベルが憧れるメイビーDSC06996

皆に溶け込むDSC07150

ほぼ毎週の抗がん剤治療通院に耐えながらもカフェニャンズと普通に暮らし、元気だったメイビー。少しずつ少しずつ、体重が減少して行くことが、唯一メイビーが病気であることの証でした。
最期の1ヶ月は見るからにやせ細ってしまったメイビー。
最期の1週間は流動食を口に流し込むことで生き抜いたメイビー。
一昨日のお昼までは自ら休憩室を出て、ふらつきながらもお客様のお膝に乗りに行き最期のパワーをもらったメイビー。
最期の最後まで目を開いたまま持ち前の眼力を保ったまま、安らかに息をひきとったメイビー。
ほんとうに頑張りました。そしていろいろとありがとう。

痩せても元気なメイビーDSC05332

水飲みDSC09999

大阪に移転して、生駒での常連様以外でも沢山の常連様ができました。特に最期の1ヶ月は、やせ細ったメイビーを見て悲しい思いをしたことと存じます。
また、メイビーの意思を尊重したとはいえ、やせ細った病気の猫をお店に出していることに不快感を感じたであろう新規のお客様に深くお詫びを申し上げます。
大阪に移転して良かった事は、病院まで最短で20分かかっていた車移動が10分と短くなったこと。メイビーは車が苦手で5分もすると口をあけ苦しそうに呼吸が早くなります。当店近くの良い病院を紹介して頂いた猫カフェてんてんのオーナー様に感謝申し上げます。もちろん、約1年半のメイビーの通院生活を支えて下さった、てづか獣医師やスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。また、約2年間嫌がらずにメイビーの薬あげ等をして頂いた全ての当店スタッフに感謝申し上げます。

一昨日お店のすぐ近くにある神社「御津八幡宮」にお参りに行きました。 願い事はたった一つです。「メイビーが苦しむこと無く安らかに天国に逝きますように…。」 私たちの願いを叶えて頂いた神様に感謝申し上げます。仲良しのマロンやクッキー、オレオと天国で再会を果たしている事でしょう。
一昨日まで皆様と過ごせた時間はメイビーにとって幸せだったと存じております。特にメイビーにとってお客様のお膝で過ごした多くの時間は有意義だったと存じております。メイビーを可愛がって頂いたすべての皆様に改めて感謝申し上げます。

以上は、メイビーが亡くなった翌日、公式blogで皆様にお伝えした文章です。

私の膝の上DSC03035

最後までお膝乗りDSC05362

甘えるDSC08179

あご撫で好きDSC05018

メイビーは病院に通うようになったくらいからカールスに対する敵対的執着心が無くなり、その分お客様へのお膝乗りを好むようになりました。呼吸が早くなり少しでも楽になるように酸素ハウスを1カ月ほどレンタルしたことも二度ありました。最期の半年間は呼吸も安定しその必要もなく過ごしました。最期の一週間前も痩せ細ってはいましたが、洗面台にジャンプして上がり水道の蛇口を顎で押して水を出し飲むなど闘病生活を感じさせ無いくらい元気でした。
メイビーは何故この世に生まれ、そして去って行ったのか、呆然とした頭で考えましたがわかりませんでした。ただ、メイビーは最期の最後まで皆様のお膝の温もりと愛情をたくさん頂きました。またお客様に温もりや癒しをご提供し多くの方々に感謝され充実した猫生を過ごしました。メイビーは猫に生まれてとても幸せだったと思っております。

庄 知宏@
▶︎このコラムニストのアーカイブ記事

裏ボスDSC05066

昨日はたくさんの方々にメイビーと最後のお別れをして頂けましたことを心より感謝申し上げます。また、昨日お昼からの半日しかお時間がなく最後のお別れが出来なかった方々に深くお詫び申し上げます。
一昨日営業終了後、家族で衰弱したメイビーとゆっくり話が出来ました。そして昨夜葬儀をし、メイビーのお見送りをさせて頂きました。
本日お昼以降、お骨になって当店に戻って参ります。当分の間お店におりますので、お越し頂いた時に手を合わせて頂けたらメイビーも喜ぶと存じます。

以上、2016年8月1日当店公式blog冒頭文より。

1歳IMG_4056

当店の裏ボスのメイビーは約2年間の闘病生活の末、2016年7月31日の朝、10才8ヶ月の生涯を終え、虹の橋を渡っていきました。
メイビーは10年前の開業メンバーの一匹です。生後6カ月以内の猫たちは直ぐにお店の環境に慣れることができたのですが、すでに生後9カ月になっていたメイビーはなかなか慣れずに半年が過ぎました。そんな折、近所のブリーダーさんに交配させるメインクーンの雄が必要と言われ、メイビーが行くことになりました。行き先でメイビーは自分より2倍大きなメインクーンの雄と喧嘩し、相手の額に傷を負わせたそうです。約二週間後、帰って来たメイビーはメインクーンの割に4.5kgで身体は小さいままでしたが、たくましくなり部屋の隅っこに隠れなくなりました。偶然にも自分が強いと知ったからです。メインルームではなく、別室のカウチルームで性格の穏やかなマロンと仲良くなる事が再スタートとなりました。その後2年間かけてメイビーは仲良くならずとも他の猫たちと折り合いをつけるようになり店内の縄張りを拡げていきました。ただ自分より1.5倍も大きいカールスに対しては敵対視していました。カールスを睨み付け隠れ家に追い込むことが生き甲斐の様な毎日が数年間続きました。ボス猫マンタへは攻撃しませんでしたが、ボスからの攻撃のほとんどをやんわりかわしていたメイビー。それはメイビーが小さくても裏ボスと呼ばれた理由です。

カウチRマロンと仲良く8095

親友のマロンが急死して1年強の2014年の7月、メイビーの呼吸が早く苦しそうにしていたことが、闘病生活の発端でした。当時行きつけの病院に連れて行くと肺の横に正体不明の薄い影があったものの、取り敢えず処方された薬で症状が治まりました。その後、薬で影が消えるかもしれないので暫く様子を見ましょうとの事でした。次に同じ症状が出たのは約2カ月後の9月中旬、高度医療機器を備えた動物病院に変更し、CT検査を含め様々な検査を受けました。そして生駒店での終盤になる2014年の10月下旬に、肺の横にある雲のような影は病理検査で悪性リンパ腫の腫瘍である疑いが出現、その後外部診断による遺伝子検査結果が返ってきて悪性リンパ腫、癌であることが確定しました。心斎橋移転後の11月中旬でした。幸いにもステロイド薬投与だけで症状は治まり、いつもの元気なメイビーに戻りましたが、当時は余命1ヶ月もありうると医師から言われ、覚悟をしました。
移転後、大阪の動物病院に変え、奈良での診断結果データを基に院長と治療方針を話し合いました。症状が再発した年明けの2015年2月より、1年半弱の期間、抗ガン剤投与によるメイビーの本格的な延命治療が始まりました。因みにペットは保険適用外のため毎月の医療費は少ない時で月5万、多い時は10万程度かかりました。

以下は、2016年8月1日当店公式blog後半部分の文章です。

ベルが憧れるメイビーDSC06996

皆に溶け込むDSC07150

ほぼ毎週の抗がん剤治療通院に耐えながらもカフェニャンズと普通に暮らし、元気だったメイビー。少しずつ少しずつ、体重が減少して行くことが、唯一メイビーが病気であることの証でした。
最期の1ヶ月は見るからにやせ細ってしまったメイビー。
最期の1週間は流動食を口に流し込むことで生き抜いたメイビー。
一昨日のお昼までは自ら休憩室を出て、ふらつきながらもお客様のお膝に乗りに行き最期のパワーをもらったメイビー。
最期の最後まで目を開いたまま持ち前の眼力を保ったまま、安らかに息をひきとったメイビー。
ほんとうに頑張りました。そしていろいろとありがとう。

痩せても元気なメイビーDSC05332

水飲みDSC09999

大阪に移転して、生駒での常連様以外でも沢山の常連様ができました。特に最期の1ヶ月は、やせ細ったメイビーを見て悲しい思いをしたことと存じます。
また、メイビーの意思を尊重したとはいえ、やせ細った病気の猫をお店に出していることに不快感を感じたであろう新規のお客様に深くお詫びを申し上げます。
大阪に移転して良かった事は、病院まで最短で20分かかっていた車移動が10分と短くなったこと。メイビーは車が苦手で5分もすると口をあけ苦しそうに呼吸が早くなります。当店近くの良い病院を紹介して頂いた猫カフェてんてんのオーナー様に感謝申し上げます。もちろん、約1年半のメイビーの通院生活を支えて下さった、てづか獣医師やスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。また、約2年間嫌がらずにメイビーの薬あげ等をして頂いた全ての当店スタッフに感謝申し上げます。

一昨日お店のすぐ近くにある神社「御津八幡宮」にお参りに行きました。 願い事はたった一つです。「メイビーが苦しむこと無く安らかに天国に逝きますように…。」 私たちの願いを叶えて頂いた神様に感謝申し上げます。仲良しのマロンやクッキー、オレオと天国で再会を果たしている事でしょう。
一昨日まで皆様と過ごせた時間はメイビーにとって幸せだったと存じております。特にメイビーにとってお客様のお膝で過ごした多くの時間は有意義だったと存じております。メイビーを可愛がって頂いたすべての皆様に改めて感謝申し上げます。

以上は、メイビーが亡くなった翌日、公式blogで皆様にお伝えした文章です。

私の膝の上DSC03035

最後までお膝乗りDSC05362

甘えるDSC08179

あご撫で好きDSC05018

メイビーは病院に通うようになったくらいからカールスに対する敵対的執着心が無くなり、その分お客様へのお膝乗りを好むようになりました。呼吸が早くなり少しでも楽になるように酸素ハウスを1カ月ほどレンタルしたことも二度ありました。最期の半年間は呼吸も安定しその必要もなく過ごしました。最期の一週間前も痩せ細ってはいましたが、洗面台にジャンプして上がり水道の蛇口を顎で押して水を出し飲むなど闘病生活を感じさせ無いくらい元気でした。
メイビーは何故この世に生まれ、そして去って行ったのか、呆然とした頭で考えましたがわかりませんでした。ただ、メイビーは最期の最後まで皆様のお膝の温もりと愛情をたくさん頂きました。またお客様に温もりや癒しをご提供し多くの方々に感謝され充実した猫生を過ごしました。メイビーは猫に生まれてとても幸せだったと思っております。

庄 知宏@
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