猫との距離感って難しいのです、猫は臆病で警戒心が強いので。
もちろんそれぞれ性格が異なるので、最初っからスリスリ甘えてきたりする子もいれば、どうやってもソファーの下から出てきてくれない子もいます。そういう両極端なケースは今回は一旦置いといて、標準的なと言いますか、ちょっと警戒している猫との距離を縮めるために、僕が保護猫カフェなどでいつもやっていることをご紹介しましょう。

フロアに猫が一匹座っているとしましょう。ゆっくりと近づいていくときに大切なのは、猫の視界の範囲に自分がいること。そしてあんまり目を合わせないことです。そ〜っと、逃げないぎりぎりまで近づいて、とりあえず座ります。正面は向かず、むしろ背中を向けるくらいでもいいかもしれません。

そして「何もしない」のです。さりげなく無視するとでも言いましょうか。僕はいつもごそごそとカメラの準備をしたりするのですが。店内を見渡してもいいですし本とかを読んでもいいですし、でもちょっと動いたほうが良いように思います。要はちょっと注意をひきつつ、この人は「何もしない人=自分に危害を加えない人」と思わせるのです。ちょっとずつ信用を貯めていきましょう。

その後もしも、猫がすっと立ち上がってすたすたと自分の方に向かってきても、まだちょっと我慢しましょう。目の前を通り過ぎていこうとしたら、一旦そのまま見送るくらいが良いかもしれません。近づいてきて、膝のあたりの匂いを嗅ぎだしてもなすがままにします。満足するまで嗅がせてあげましょう。

そして定番の人差し指のあいさつ。何でしょうねこれ?猫の性とでもいいましょうか。これが完了するとちょっと距離が近づく気がします。

頭や眉間のあたりをコリコリっと撫でると結構気持ちいいようです。でも本当に一匹一匹個性があって、どのへんをどう撫でると喜ぶのか、みんなそれぞれ違います。腰をぽんぽんしたり、お腹をワシャワシャとしたり、首周りや顎を撫でたり。また触られるのは嫌がってもおもちゃで狂ったように遊んでくれたり。猫とつき合う醍醐味ですね、ちょっとずつちょっとずつ距離を縮める楽しみがあります。

秋葉原の近く、東京都千代田区神田にある保護猫カフェまちねこは、そんな猫との絶妙な距離感が楽しめる広いフロアが魅力です。おもちゃもたくさん置いてあるので遊び放題。

キャットタワーには猫が鈴なり。なぜかいつも場所が決まっているのも面白いですね。

まちねこに限らず、保護猫カフェには「膝乗り猫」がよくいます。座っていると猫の方から寄ってきて膝に乗ったりします。店員さんに聞いてみて、もし膝乗り猫がいたらさりげなく近くに座ってみましょう。至福のときがやってくるかもしれません。

*
*

保護猫カフェにいるほとんどの猫は、里親になることを希望して引き取ることができます。
(但し条件があります。審査もあります。費用もかかります。そのあたりの話はまた別の機会に)
もし猫を飼うことをお考えなら、ぜひ保護猫カフェへ足を運んでいただき、里親になることを考えて欲しいと思うのです。

「この子はどこから来たんですか?」僕はよく店員さんに訪ねます。
お店にやってくる経緯は実にさまざまです。保護団体からの委託であったり、個人ボランティアさんからの預かりであったり、行政施設からの引き出しであったり。最近良く聞くのは多頭飼いの崩壊現場からのレスキューによる保護です。繁殖業者によるものだけでなく個人の家で繁殖してしまったケースも多く、最近はそれが社会問題化しつつあります。

共通しているのは、一匹の猫にたくさんの人々が関わっていて、幸せになってほしいという願いが込められているということです。

保護猫カフェではもちろん命の期限なんてありません。猫たちは安心してすやすやとのんびり寝ています。でもここはあくまでも仮の家。一時的な保護の場所なのです。早く里親さんが見つかって、本当の自分の家に行って欲しいとお店のスタッフは願っています。なぜなら、お店の保護枠が空くことによって、また次の命の期限があるかもしれない猫を保護することができるからです。保護猫を迎え入れるということは、その後に控えているであろう不幸な猫たちを救うことにもつながってゆくのです。

里親になることが目的でなくてもいいのです。お店に足を運んで遊んで帰るだけでも充分助けになります。保護猫カフェは、気軽に猫と触れ合える最適な場所だと思うのですよね。

これからの季節は、どこの保護猫カフェも仔猫でいっぱいになります。猫と遊びつつ、動物を取り巻くいろんな問題に気付く場所、そんな保護猫カフェにぜひぜひ足をお運びください。これまで僕が足を運んで作った関東の保護猫カフェリストです。よかったら参考にしてください。→関東近辺・保護ねこカフェ一覧

 

著者:ねこたろう

猫との距離感って難しいのです、猫は臆病で警戒心が強いので。
もちろんそれぞれ性格が異なるので、最初っからスリスリ甘えてきたりする子もいれば、どうやってもソファーの下から出てきてくれない子もいます。そういう両極端なケースは今回は一旦置いといて、標準的なと言いますか、ちょっと警戒している猫との距離を縮めるために、僕が保護猫カフェなどでいつもやっていることをご紹介しましょう。

フロアに猫が一匹座っているとしましょう。ゆっくりと近づいていくときに大切なのは、猫の視界の範囲に自分がいること。そしてあんまり目を合わせないことです。そ〜っと、逃げないぎりぎりまで近づいて、とりあえず座ります。正面は向かず、むしろ背中を向けるくらいでもいいかもしれません。

そして「何もしない」のです。さりげなく無視するとでも言いましょうか。僕はいつもごそごそとカメラの準備をしたりするのですが。店内を見渡してもいいですし本とかを読んでもいいですし、でもちょっと動いたほうが良いように思います。要はちょっと注意をひきつつ、この人は「何もしない人=自分に危害を加えない人」と思わせるのです。ちょっとずつ信用を貯めていきましょう。

その後もしも、猫がすっと立ち上がってすたすたと自分の方に向かってきても、まだちょっと我慢しましょう。目の前を通り過ぎていこうとしたら、一旦そのまま見送るくらいが良いかもしれません。近づいてきて、膝のあたりの匂いを嗅ぎだしてもなすがままにします。満足するまで嗅がせてあげましょう。

そして定番の人差し指のあいさつ。何でしょうねこれ?猫の性とでもいいましょうか。これが完了するとちょっと距離が近づく気がします。

頭や眉間のあたりをコリコリっと撫でると結構気持ちいいようです。でも本当に一匹一匹個性があって、どのへんをどう撫でると喜ぶのか、みんなそれぞれ違います。腰をぽんぽんしたり、お腹をワシャワシャとしたり、首周りや顎を撫でたり。また触られるのは嫌がってもおもちゃで狂ったように遊んでくれたり。猫とつき合う醍醐味ですね、ちょっとずつちょっとずつ距離を縮める楽しみがあります。

秋葉原の近く、東京都千代田区神田にある保護猫カフェまちねこは、そんな猫との絶妙な距離感が楽しめる広いフロアが魅力です。おもちゃもたくさん置いてあるので遊び放題。

キャットタワーには猫が鈴なり。なぜかいつも場所が決まっているのも面白いですね。

まちねこに限らず、保護猫カフェには「膝乗り猫」がよくいます。座っていると猫の方から寄ってきて膝に乗ったりします。店員さんに聞いてみて、もし膝乗り猫がいたらさりげなく近くに座ってみましょう。至福のときがやってくるかもしれません。

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保護猫カフェにいるほとんどの猫は、里親になることを希望して引き取ることができます。
(但し条件があります。審査もあります。費用もかかります。そのあたりの話はまた別の機会に)
もし猫を飼うことをお考えなら、ぜひ保護猫カフェへ足を運んでいただき、里親になることを考えて欲しいと思うのです。

「この子はどこから来たんですか?」僕はよく店員さんに訪ねます。
お店にやってくる経緯は実にさまざまです。保護団体からの委託であったり、個人ボランティアさんからの預かりであったり、行政施設からの引き出しであったり。最近良く聞くのは多頭飼いの崩壊現場からのレスキューによる保護です。繁殖業者によるものだけでなく個人の家で繁殖してしまったケースも多く、最近はそれが社会問題化しつつあります。

共通しているのは、一匹の猫にたくさんの人々が関わっていて、幸せになってほしいという願いが込められているということです。

保護猫カフェではもちろん命の期限なんてありません。猫たちは安心してすやすやとのんびり寝ています。でもここはあくまでも仮の家。一時的な保護の場所なのです。早く里親さんが見つかって、本当の自分の家に行って欲しいとお店のスタッフは願っています。なぜなら、お店の保護枠が空くことによって、また次の命の期限があるかもしれない猫を保護することができるからです。保護猫を迎え入れるということは、その後に控えているであろう不幸な猫たちを救うことにもつながってゆくのです。

里親になることが目的でなくてもいいのです。お店に足を運んで遊んで帰るだけでも充分助けになります。保護猫カフェは、気軽に猫と触れ合える最適な場所だと思うのですよね。

これからの季節は、どこの保護猫カフェも仔猫でいっぱいになります。猫と遊びつつ、動物を取り巻くいろんな問題に気付く場所、そんな保護猫カフェにぜひぜひ足をお運びください。これまで僕が足を運んで作った関東の保護猫カフェリストです。よかったら参考にしてください。→関東近辺・保護ねこカフェ一覧

 

著者:ねこたろう