前回予告をしたキャットシッター事件簿、第1章の始まりです。
なお、事件簿の内容と記事中に登場する写真の猫さんは関係がございません。あまりにもシュールで事件現場のものは掲載できないことも多く、そうなると文字だけの読み物になってしまうのもつまらないでしょうから、これまでお世話した猫さんの写真を散りばめます(文中に出てくるお客様のお名前は全て仮名です)。
さて、最初の事件簿は軽めの笑える話題からご紹介しますね。
現場はちょっと多頭のキタガワさん宅。当然のことながら、ご飯タイムが賑やかです。シッターが訪問するとみんなワラワラ~っと寄って来てくれて、「ごはーん!」としゃべっているかのようなリクエストが始まります。
ところがある日、キタガワさんのお家に訪問すると、いつもあんなに寄って来てくれる猫さんたちがひとりも近づいてきません。お祭騒ぎの歓迎タイムなのに、その日に限ってシーンとしているのです。
「一体なに?」と思いつつ、ごはんの準備にキッチンに入ろうとした瞬間、シッターは恐ろしいものを目撃してしまいました。
それは・・・・(つづく)
著者:猫の館ME 小倉則子