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キャットシッター事件簿 序章

猫を売らない猫の店「猫の館ME」は、保護猫カフェとしての露出が一番多いのですが、実は猫に関する複合施設で、他にもいろんな顔を持っています。

今日はもう1本の大きな柱であるキャットシッターのお話です。
猫の館MEは元々、キャットシッター業が原点。今でも活動の中心はシッティングなのです。シッティングとは、人家族が旅行や出張などで家を不在にしなければならない時に、お家で留守番している猫さんのお世話をすることです。

冒頭の写真は館の卒業生でもあり、シッターのお客様でもある黒猫『ちひろ』くん。通称「ちーくん」です。ちーくんのように人が大好きな甘えん坊ちゃんの猫さんもいれば、この写真の『さちこ』ちゃんのように、家族以外のヒトが来ると恥ずかしくって「家政婦は見た」状態(わかります?)になってしまう猫さんも少なくありません。

とーっても長いお付き合いの『モカ』ちゃん。通称「モーちゃん」も、最初の数年はキャットタワーの巣に籠城して「ボクはイマセン」状態が続きました。

それが年月が経ち、こんな風に自然にふるまってくれるように。シッター感激、続けてお世話していた甲斐があるというものです。

白三毛『ルッカ』ちゃんは、お世話中に姿を見せてくれるまで2年かかりました。一度出てきたら、あとはもう、スリンスリンゴッチンの甘えん坊にゃんこさんで、それ以来この4年半、濃厚スキンシップが続いております。

未だにお会いできない幻の猫さんから、歩くのも困難なくらいまとわりついてくるストーカーにゃんこさんまで、一人ひとり個性が異なる猫さんたちのお留守番サポート。ありがたいことに開業8年目の今、毎日途切れることなく続いています。

個人情報の守秘義務もあるので、具体的なことはなかなか語れないお仕事ですが、笑い話からヒヤリハットまで、猫さんと暮らしている方なら興味深く読んでいただける話題には事欠きません。

次回からそんなキャットシッターの私たちが経験したエピソードを、守秘義務に配慮しつつご紹介いたします。お楽しみに!

 

著者:猫の館ME 小倉則子


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