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オープンから7カ月。FIVキャリア猫専用シェルター「タイコウクロノーブキャットシェルター」の今

保護猫カフェもりねこが、同ビル5階にFIVキャリアを持つハンディ猫たちのためのシェルター、「タイコウクロノーブキャットシェルター(通称 もりねこプラス)」をオープンしたのは、今年の1月12日のことでした。

もりねこプラスのマドンナ、ますみちゃん。おだやかな女の子です。

オープンから7カ月。
その間、もりねこプラスから卒業して行った猫は、もりごろうくん、ミミちゃん、タヌくん、ネコマンジュウくん、じょんくんの5匹でした。

現在は、里親さんのおうちで暮らしているじょんくん。保護されたときは立てないほど衰弱しており、壊死していたしっぽは断尾手術をしなくてはなりませんでしたが、今はとっても元気に甘えんぼしてます。

数字だけを見ると、ずいぶん少ないように感じられます。

が、この数字はすごいことなのです。
なぜなら、この5匹は全てFIVキャリアの猫たちなのですから。

「できれば健康な子猫を」とご希望の方が圧倒的に多い中、FIVキャリアの成猫と暮らす選択をしてくださった方がこれだけいるという事実は励みになります。

また、もりねこの取り組みを見て、盛岡市保健所の姿勢も変わり、今まで譲渡対象としてこなかったFIVキャリア猫を初めて一般の方に譲渡したそうです。

黒豆ちゃん(右)とカウくん。ケンカではありません。

小さな取り組みが、ほんの少しだけ社会を変えるきっかけになったかな?と感じた出来事でした。

もちろん、この数字に満足しているわけではありません。猫たちにはなるべくもりねこ滞在期間は短くして、一般のご家庭で過ごしてほしいと願っています。それには、キャリア猫たちの魅力を伝える努力をもっとしていかなくてはなりません。

ますみちゃん(左)と海老蔵くん(右)。とっても仲良しです。

5階のシェルターは現在赤字運営が続いています。
家賃、光熱費、猫たちの医療費、ごはんや猫砂の消耗品代・・・毎月40万円ほど(医療費がかさむ月はもっと)の費用が掛かります。

また、5階シェルターは一部のお部屋を公開していますが、決まった料金をいただくのではなく、シェルターの維持や猫たちの医療費としてご寄付をいただいて運営しています。現在はこちらのご寄付だけでは運営が難しく、2階の収入から5階の支出を捻出している状態。5階は5階で自立運営を目指していますが、まだまだ道半ばです。

とってもひとなつっこいばっけくん。

FIVはキャリアの猫と血が出るようなケンカをしたり、交尾することで感染する病気です。飼い猫は外に出さない、不妊手術を徹底するなどで新たな感染を防ぐことができます。そして人にはうつりません。こういった啓発活動も行う必要があります。

5階シェルターの猫たちのために、そういった活動をぜひ皆さまにもご支援いただけたら幸いです。
NPO法人もりねこのHPには、もりねこを応援する方法が記載されております。

http://npomorineko.wixsite.com/morineko/blank-11

もりねこストアから、ショッピングなどを通じてご支援いただくことも可能です。

https://morineko.stores.jp/

千里の道も一歩から。
猫も人も幸せに暮らせる社会の実現を目指して、一緒に小さな一歩を刻んで行きましょう!

もりねこについて

もりねこは、盛岡市の中心地にある保護猫カフェです。保健所などから保護された猫たちに新しいおうちを探すためのスペースとして、時間制の開放型猫カフェスタイルをとっています。ゆったりと入居猫たちと触れ合うことができ、猫たちがのびのびと遊ぶ姿を間近で見られるのが特長です。猫をお迎えしたい里親希望の方々も、じっくりと家族になる猫ちゃんを選ぶことができます。それぞれの事情でもりねこに来た猫たちが、新しいおうちに1日でも早く迎えられ、愛情をいっぱい受けて幸せになりますよう、スタッフ一同願いつつ日々活動しております。

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