今年も暑い季節の到来ですね。
この季節になると、キャットシッターは毎日の天気予報にとても敏感になってきます。
夏はお部屋の温度管理にもっとも気を使う季節。
猫は暑さに強いと勘違いされることもありますが、けっして暑さに強いわけではありません。暑すぎる環境にいると猫も人と同様に夏バテもしますし、ひどい時は熱中症にもなります。

長期休暇でお家が留守になる時はもちろんですが、普段でも家族全員が仕事や学校に出かけてしまい、日中は猫だけで過ごすというご家庭も最近は多くなっています。つまり、猫は毎日プチお留守番を繰り返しているのです。

猫が快適に夏を乗り切るために一番重要なのが、温度管理。猫だけでお留守番するときは、どんなにその時間が短くても温度管理をしっかりしておくことが大切です。

では、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

室温が30度以上の日は迷わずエアコンを。

夏場の、猫にとって快適な室内温度は28度です。
室温が30度以上になる日は、エアコンを必ずつけましょう。このような猛暑の日は、窓を開けてもあまり効果は期待できません。防犯の意味でも、窓を閉めてエアコンをつけてお出かけすることをお勧めします。お出かけ前の30分前にはスイッチを入れて、エアコンがちゃんと冷房になっているかを確認してからお出かけくださいね。

また、エアコンをつけた部屋のドアは開放しておいてください。
そうすることで、お家の中が猫にとって心地よい温度環境になります。エアコンをつけた部屋は28度くらい、隣の部屋はもう少し温度が高くなるでしょう。エアコンから遠い場所は少し暑いくらいかもしれません。
でも、それで良いのです。
わざと温度がバラバラの場所を作ってあげることで、猫が自由に心地よい場所を探すことができるようになるのです。

猫を一つの部屋に閉じ込めない。

猫を一つの部屋に閉じ込めて出かけることは避けましょう。
朝は涼しいお部屋も午後からは急に温度が上昇し、熱気がこもってしまうことがあります。ワンルームマンションにお住まいの方は、特に注意が必要です。廊下や玄関、お風呂場など比較的涼しい場所を開放してあげてください。お風呂場を開けていく場合は、浴槽の水を抜くのを忘れないでくださいね。

また、エアコンをつけた部屋に猫を閉じ込めることも絶対にしないでください。
これは逆に部屋の中が冷えすぎてしまい、猫には危険です。猫は寒さに敏感です。クーラーの効いた寒いお部屋に閉じ込められると、風邪を引いて体調不良の原因になります。猫はエアコンがついている部屋で過ごすよりも、冷気が直接当たらない部屋で過ごしていることがほとんどです。

お留守番の間は、猫が家中どこでも自由に行き来し、自分にとって快適な場所を探すことができるようにしておいてあげることが一番重要なポイントです。

陽が入る窓はカーテンで調節を。

陽が当たるお部屋では、部屋の温度が上がり、熱気がこもってしまいます。
直射日光が部屋に入らないようにカーテンで調節を。

子猫や高齢猫、長毛猫は特に注意。

子猫や高齢の猫は自分の体温調節がうまくできません。子猫を入れたケージや高齢猫が過ごす場所には、直射日光やエアコンの風が直接当たらない配慮をしましょう。エアコンの風向きは床に向けず上向きにします。

夏であっても、エアコンのついた夜の家の中は意外に冷えることもあります。暖かく柔らかいベッドや毛布も用意してあげてくださいね。また、長毛種は毛の量が多いため、短毛種より暑さに弱いと言えるでしょう。猫に合わせた温度に調整してあげることも大切ですね。

温度管理以外にも気を付けることはほかにもあります。

お水は最低2つ、大きな器にたっぷりと。

猫が好きなだけいつでも飲めるように、お水はたくさん用意してください。
万が一、器がひっくり返ってしまっても大丈夫なように、最低2つは必要です。ひっくり返りにくい、どっしりとした形の器を選んで、一カ所にまとめておくよりも、家のあちこちに置いてあげましょう。

電気給水器は、停電になると水が上がってこなくなり、猫がお水を飲めませんので、必ず普通の器でもご用意くださいね。キッチンのシンクやお風呂場に、大きな洗面器にたっぷり水を張っておいてあげると安心です。また、お留守番中は水道水をお勧めします。ペットボトルのミネラルウォーターはカルキが入っていないので、傷みが早くなります。

腐りやすいウェットフードは避ける。

夏はウェットフードが傷みやすくなりますので、置き餌はドライフードが良いでしょう。

殺虫剤などは猫の手の届かないところへ

虫が多い日本の暑い季節。どんなお宅でもキ〇チョールなどの殺虫剤を見かけます。
ですが、猫を飼っているお家では、できれば殺虫剤は使用しないのが望ましいのです。
たった一舐めで、猫には致命傷となります。

猫たちが快適に暑い日本の夏を乗り切れるように、暑さ対策はしっかりとしてからお出かけくださいね!

キャットシッターないとうのHP:http://catsitter-naito.com/

 

著者:キャットシッター 内藤由佳子

今年も暑い季節の到来ですね。
この季節になると、キャットシッターは毎日の天気予報にとても敏感になってきます。
夏はお部屋の温度管理にもっとも気を使う季節。
猫は暑さに強いと勘違いされることもありますが、けっして暑さに強いわけではありません。暑すぎる環境にいると猫も人と同様に夏バテもしますし、ひどい時は熱中症にもなります。

長期休暇でお家が留守になる時はもちろんですが、普段でも家族全員が仕事や学校に出かけてしまい、日中は猫だけで過ごすというご家庭も最近は多くなっています。つまり、猫は毎日プチお留守番を繰り返しているのです。

猫が快適に夏を乗り切るために一番重要なのが、温度管理。猫だけでお留守番するときは、どんなにその時間が短くても温度管理をしっかりしておくことが大切です。

では、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

室温が30度以上の日は迷わずエアコンを。

夏場の、猫にとって快適な室内温度は28度です。
室温が30度以上になる日は、エアコンを必ずつけましょう。このような猛暑の日は、窓を開けてもあまり効果は期待できません。防犯の意味でも、窓を閉めてエアコンをつけてお出かけすることをお勧めします。お出かけ前の30分前にはスイッチを入れて、エアコンがちゃんと冷房になっているかを確認してからお出かけくださいね。

また、エアコンをつけた部屋のドアは開放しておいてください。
そうすることで、お家の中が猫にとって心地よい温度環境になります。エアコンをつけた部屋は28度くらい、隣の部屋はもう少し温度が高くなるでしょう。エアコンから遠い場所は少し暑いくらいかもしれません。
でも、それで良いのです。
わざと温度がバラバラの場所を作ってあげることで、猫が自由に心地よい場所を探すことができるようになるのです。

猫を一つの部屋に閉じ込めない。

猫を一つの部屋に閉じ込めて出かけることは避けましょう。
朝は涼しいお部屋も午後からは急に温度が上昇し、熱気がこもってしまうことがあります。ワンルームマンションにお住まいの方は、特に注意が必要です。廊下や玄関、お風呂場など比較的涼しい場所を開放してあげてください。お風呂場を開けていく場合は、浴槽の水を抜くのを忘れないでくださいね。

また、エアコンをつけた部屋に猫を閉じ込めることも絶対にしないでください。
これは逆に部屋の中が冷えすぎてしまい、猫には危険です。猫は寒さに敏感です。クーラーの効いた寒いお部屋に閉じ込められると、風邪を引いて体調不良の原因になります。猫はエアコンがついている部屋で過ごすよりも、冷気が直接当たらない部屋で過ごしていることがほとんどです。

お留守番の間は、猫が家中どこでも自由に行き来し、自分にとって快適な場所を探すことができるようにしておいてあげることが一番重要なポイントです。

陽が入る窓はカーテンで調節を。

陽が当たるお部屋では、部屋の温度が上がり、熱気がこもってしまいます。
直射日光が部屋に入らないようにカーテンで調節を。

子猫や高齢猫、長毛猫は特に注意。

子猫や高齢の猫は自分の体温調節がうまくできません。子猫を入れたケージや高齢猫が過ごす場所には、直射日光やエアコンの風が直接当たらない配慮をしましょう。エアコンの風向きは床に向けず上向きにします。

夏であっても、エアコンのついた夜の家の中は意外に冷えることもあります。暖かく柔らかいベッドや毛布も用意してあげてくださいね。また、長毛種は毛の量が多いため、短毛種より暑さに弱いと言えるでしょう。猫に合わせた温度に調整してあげることも大切ですね。

温度管理以外にも気を付けることはほかにもあります。

お水は最低2つ、大きな器にたっぷりと。

猫が好きなだけいつでも飲めるように、お水はたくさん用意してください。
万が一、器がひっくり返ってしまっても大丈夫なように、最低2つは必要です。ひっくり返りにくい、どっしりとした形の器を選んで、一カ所にまとめておくよりも、家のあちこちに置いてあげましょう。

電気給水器は、停電になると水が上がってこなくなり、猫がお水を飲めませんので、必ず普通の器でもご用意くださいね。キッチンのシンクやお風呂場に、大きな洗面器にたっぷり水を張っておいてあげると安心です。また、お留守番中は水道水をお勧めします。ペットボトルのミネラルウォーターはカルキが入っていないので、傷みが早くなります。

腐りやすいウェットフードは避ける。

夏はウェットフードが傷みやすくなりますので、置き餌はドライフードが良いでしょう。

殺虫剤などは猫の手の届かないところへ

虫が多い日本の暑い季節。どんなお宅でもキ〇チョールなどの殺虫剤を見かけます。
ですが、猫を飼っているお家では、できれば殺虫剤は使用しないのが望ましいのです。
たった一舐めで、猫には致命傷となります。

猫たちが快適に暑い日本の夏を乗り切れるように、暑さ対策はしっかりとしてからお出かけくださいね!

キャットシッターないとうのHP:http://catsitter-naito.com/

 

著者:キャットシッター 内藤由佳子