「わたしのマイホーム教室」受講中は、並行して、他のセミナー、住宅展示場にもどんどん足を運んでいた。その中で魅力的に感じたのは「賃貸併用住宅」という考え方だ。土地はある、家は老朽化、そして今は住宅ローンの金利が安い、消費税値上げ前(その後延期が決定)、会社員なので融資がつきやすい(だろうと思っていた)と、私もできるかもと思い始めていた。そのころは、大手A社やD社、S社によるセミナー(たいていは相続のセミナーがセット)から、地域密着型の住宅会社主催、不動産投資寄りのセミナー等、とにかく「賃貸併用」の名前がつけば、片っ端から受講や見学をしていた。
受講していく中で再認識したが、うちは立地が良くない。広さはそれなりにあり、日当たりは申し分ないが、駅前ではない、都心ではない。特に不動産投資の考えにはそぐわない立地条件で、このまま賃貸併用を造っても採算はとれないだろうと数社に言われた。つまり、単純に賃貸併用を造ったところで立ちいかなくなるということだ。
一方で魅力に感じたのは「ペット可」ではない「ペット共生」という考え。ずっと自宅暮らしだった私は、知り合った人に「猫を2匹飼っている」というと住宅事情を聞かれるケースも多かったので、ペットと暮らす難しさは何となく感じていた。
そもそも私は好と晧(アキラ)が可愛くて、もう彼らがいない生活が考えられない状態なので、私が家を造るなら猫と暮らすのはマストの条件だ。そしてセミナー会場にはペット共生住宅のパンフレットも並べられていたので、もらって読んではみるが、そのころのペットとはほぼ犬のこと。思春期を柴犬と過ごした私には、犬と猫は全く違う動物だと経験上知っているので悩む。
ならばハイブリッド仕様とばかりに「賃貸併用住宅」×「猫」ならどうだ。数多い取捨選択事項をカードに見たててひっくりかえしたり、並べ替えたりと悩みに悩んだ結果、このカードが私には一番魅力的だった。
方針が決まれば、セミナー受講にしろ、住宅展示場での相談会にしろ、自分の意見はブレないようにしないといけない。相続の話で土地問題に悩んでいたころには、自分の中で方向性すらつかめず、全然話が進まなかった。その経験からINがブレたらOUTもブレる。ブレないように、話し合いの場にはあらかじめ自分の希望をA4の紙1枚にまとめて提示しながら話を進めることにした。この方法は案外効率的で、最初の段階で「できる」「できない」が明確になる。特に中堅どころの住宅会社は賃貸併用をやったことがないorできない、という会社は意外と多かった。
feles 9月2週目
内装が進んでいます。
+α キャリコ大森 オープンハウス見学
猫飼いの世界では有名な建築家・清水満さんの協力のもとオープンした猫共生賃貸住宅「キャリコ大森」。
猫4匹までOK、女性を意識したお洒落なアパートです。実際に見学に来られた方も女性が多かったです。
キャットウォーク等は標準仕様となっていますが、特筆すべきはキャットステップ。私はキャットステップの耐加重がものすごく気になるのですが、こちらは耐久テストを繰り返したお墨付き。かなりがっちりついていて、猫がダイナミックな動きをしても安心。肉球グリップを考慮した溝も高ポイント。
お部屋はやはり家具が置いてあるとイメージがわきやすいのですが、こちらもお洒落。入居を決められた方にはプレゼントもあるそうです(個人的には留守中に猫の様子を見ることができる見守りカメラが気になります)。
キャリコ大森は現在入居者募集中です
↓
http://ikd-k.co.jp/calico/
「No cats no life」(猫成分補完コーナー)
次の引っ越しへの準備もあり、段ボールはあえて山積み。晧の良い遊び場になっています。
https://nyanmaga.com/author/85/