猫と一緒に仕事ができる会社のニュースを最近よく見かけます。とても良いことだと思います。猫好きの人にとっては垂涎の環境ですね。「オフィスに猫」という考え方は大いに歓迎すべきことですが、猫の健康や安全のために、それなりの心構えや準備が必要です。いくつか思いつくことをあげてみましょう。

シュレッダー巻き込み

オフィスには結構大きめのシュレッダーがあったりします。猫は家電にヒョイヒョイ飛び乗ってスイッチをピッピッと入れたりするので、ちょっと怖いです。しっぽや首輪を巻き込んだり…という事故は想像もしたくありません。こういった危険な機器類には猫が近寄れないようにする工夫をしたいものです。

毛玉で電気のショート

大きめの古いパソコンなどは内部に埃がたまり、バチバチッと音を立てて発火しそうになることがあります。実際に僕もそんな場面に遭遇したことが何度かあります。いずれも昼間で人がいる時間帯だったので大事には至らなかったのですが、これが人のいない深夜などだったら…と思うと怖いのです。猫の抜け毛が毛玉になり、コンセントの隙間で発火の火種になってしまわないとも限りません。パソコンの埃はマメに掃除をして、コンセントはカバーを使うことをお勧めします。

行方不明、脱走

猫は普通の家の中でさえ行方不明になってしまうことがあります。人が想像できないようなちょっとした隙間に入り込んで隠れてしまいます。オフィスならなおさら隠れるところはいくらでもあるでしょう。また不用意な扉の開け閉めなどによる脱走のリスクもあるでしょう。猫を迎える前に、オフィス内を猫仕様に片付けたり、脱走防止対策をしたりした上で、オフィスでの猫レギュレーションを整備すると共生しやすいと思います。

食べてはいけない食べ物を誰かがあげてしまう

オフィスはいろんな人が出入りするので、猫のことを良く知らない人が善意で例えば玉ねぎ入りのハンバーグをちょっと与えてみたりしないとも限りません。みんなが猫のことをよく知っているわけではないので、事前勉強会を開催したり、社内報で大事なことを共有したりするといいですね。社内報に猫コーナーを設けたり、社内報がなければ逆に猫が来るのを機に、猫新聞や猫ニュースといった社内向けの発信をすると、社内のコミュニケーションへの貢献にもなりそうです。

キャスター付きの椅子の下に潜り込む

オフィスの椅子ってたいていキャスター付きです。椅子の下にそーっと入り込んでゴロゴロしている猫を、がーっと踏んでしまうこともあるかもしれません。そんな対策には、注意喚起のポップを作るのはいかがでしょうか。ゆるくて可愛いポップが社内のあちこちにあるだけで、癒しになる気がします。そして同時に猫の安全も確保されます。

猫と一緒に毎日通勤することはちょっと

猫にもいろいろな性格がいるので一概には言えませんが、毎日キャリーケースで一緒に通勤というのは猫にとって大きなストレスになります。基本的にオフィスの猫はオフィス居住で、社員さんが愛猫を連れて出勤…ではない方が良いと思います。会社の規模や環境にもよりますが、猫は保護団体などからの「保護猫の預かり」で、いずれ誰かにもらわれていくまでの一時避難先=企業は預かりボランティアというのであれば、より社会的に意義のあることになりそうです。

キーボードに乗っかって邪魔するとか、話し中の電話を切っちゃうとか、そんなのは笑って済ませられる些細なことなのですが、例えばビルが火事になって現場検証の結果、猫の毛が発火の原因だったということになれば、メディアは「オフィスビルで火災! 発火原因は猫の毛玉だった!」などと書きたてるでしょう。それは決して猫が悪いわけではないでしょうに。

いろいろ想像すると危険がいっぱいのようですが、よく考えると、一般家庭にも該当するリスクばかり。ただ不特定多数の人が出入りすること、通常業務の方が優先なので猫に対する注意がおざなりになってしまいがちなことなどを考えると、人間の側の自己満足にならないような判断や管理をする必要があると思うのです。

なかなかスペース的に難しいかもしれませんが、オフィスの中で人が作業するワークスペースに猫が自由にいるよりも、専用の猫部屋がある、というのはより安心感があります。そこに時々ノートパソコンなどを持ち込んで仕事をしてもいいということであれば、僕などは入り浸ってしまいそうです。専用の部屋ならば猫カフェのように二重扉にしたり当番制で掃除したり、それなりのケアもできそうです。

いっそのこと、幾つかある会議室を一つ保護猫カフェのようにしてしまって土日は一般公開して里親募集もするとか、そのくらいできたら楽しそうですね。そういう会社がどんどん増えれば、保護猫の受け入れ先も増えていいことづくしかもしれません。

 

 著者:ねこたろう

猫と一緒に仕事ができる会社のニュースを最近よく見かけます。とても良いことだと思います。猫好きの人にとっては垂涎の環境ですね。「オフィスに猫」という考え方は大いに歓迎すべきことですが、猫の健康や安全のために、それなりの心構えや準備が必要です。いくつか思いつくことをあげてみましょう。

シュレッダー巻き込み

オフィスには結構大きめのシュレッダーがあったりします。猫は家電にヒョイヒョイ飛び乗ってスイッチをピッピッと入れたりするので、ちょっと怖いです。しっぽや首輪を巻き込んだり…という事故は想像もしたくありません。こういった危険な機器類には猫が近寄れないようにする工夫をしたいものです。

毛玉で電気のショート

大きめの古いパソコンなどは内部に埃がたまり、バチバチッと音を立てて発火しそうになることがあります。実際に僕もそんな場面に遭遇したことが何度かあります。いずれも昼間で人がいる時間帯だったので大事には至らなかったのですが、これが人のいない深夜などだったら…と思うと怖いのです。猫の抜け毛が毛玉になり、コンセントの隙間で発火の火種になってしまわないとも限りません。パソコンの埃はマメに掃除をして、コンセントはカバーを使うことをお勧めします。

行方不明、脱走

猫は普通の家の中でさえ行方不明になってしまうことがあります。人が想像できないようなちょっとした隙間に入り込んで隠れてしまいます。オフィスならなおさら隠れるところはいくらでもあるでしょう。また不用意な扉の開け閉めなどによる脱走のリスクもあるでしょう。猫を迎える前に、オフィス内を猫仕様に片付けたり、脱走防止対策をしたりした上で、オフィスでの猫レギュレーションを整備すると共生しやすいと思います。

食べてはいけない食べ物を誰かがあげてしまう

オフィスはいろんな人が出入りするので、猫のことを良く知らない人が善意で例えば玉ねぎ入りのハンバーグをちょっと与えてみたりしないとも限りません。みんなが猫のことをよく知っているわけではないので、事前勉強会を開催したり、社内報で大事なことを共有したりするといいですね。社内報に猫コーナーを設けたり、社内報がなければ逆に猫が来るのを機に、猫新聞や猫ニュースといった社内向けの発信をすると、社内のコミュニケーションへの貢献にもなりそうです。

キャスター付きの椅子の下に潜り込む

オフィスの椅子ってたいていキャスター付きです。椅子の下にそーっと入り込んでゴロゴロしている猫を、がーっと踏んでしまうこともあるかもしれません。そんな対策には、注意喚起のポップを作るのはいかがでしょうか。ゆるくて可愛いポップが社内のあちこちにあるだけで、癒しになる気がします。そして同時に猫の安全も確保されます。

猫と一緒に毎日通勤することはちょっと

猫にもいろいろな性格がいるので一概には言えませんが、毎日キャリーケースで一緒に通勤というのは猫にとって大きなストレスになります。基本的にオフィスの猫はオフィス居住で、社員さんが愛猫を連れて出勤…ではない方が良いと思います。会社の規模や環境にもよりますが、猫は保護団体などからの「保護猫の預かり」で、いずれ誰かにもらわれていくまでの一時避難先=企業は預かりボランティアというのであれば、より社会的に意義のあることになりそうです。

キーボードに乗っかって邪魔するとか、話し中の電話を切っちゃうとか、そんなのは笑って済ませられる些細なことなのですが、例えばビルが火事になって現場検証の結果、猫の毛が発火の原因だったということになれば、メディアは「オフィスビルで火災! 発火原因は猫の毛玉だった!」などと書きたてるでしょう。それは決して猫が悪いわけではないでしょうに。

いろいろ想像すると危険がいっぱいのようですが、よく考えると、一般家庭にも該当するリスクばかり。ただ不特定多数の人が出入りすること、通常業務の方が優先なので猫に対する注意がおざなりになってしまいがちなことなどを考えると、人間の側の自己満足にならないような判断や管理をする必要があると思うのです。

なかなかスペース的に難しいかもしれませんが、オフィスの中で人が作業するワークスペースに猫が自由にいるよりも、専用の猫部屋がある、というのはより安心感があります。そこに時々ノートパソコンなどを持ち込んで仕事をしてもいいということであれば、僕などは入り浸ってしまいそうです。専用の部屋ならば猫カフェのように二重扉にしたり当番制で掃除したり、それなりのケアもできそうです。

いっそのこと、幾つかある会議室を一つ保護猫カフェのようにしてしまって土日は一般公開して里親募集もするとか、そのくらいできたら楽しそうですね。そういう会社がどんどん増えれば、保護猫の受け入れ先も増えていいことづくしかもしれません。

 

 著者:ねこたろう