ただ今、猫の換毛期です。3月から始まって、まだ換毛期は続いています。

猫の換毛期は年に2回、春と秋にやってきます。猫には役割の違うオーバーコートとアンダーコート呼ばれる2種類の毛があります。オーバーコートには、猫の体の表面を覆い太陽の光や雨風などから猫を守る役目が、内側に生えているふわふわの短い毛のアンダーコートは保温する役目があり、このアンダーコートが春から夏にかけてたくさん抜け落ちて、夏毛に生え替わります(秋の換毛期には夏毛をいったん落として冬毛に生え変わります)。

今の季節はまさに換毛期の真最中。冬毛が抜け落ち、夏毛に変わっていく季節です。この時期は長毛種の猫でしたら、毎日5分でもよいのでブラッシングする習慣をつけましょう。短毛種の猫も油断は禁物です。なるべく頻繁にブラッシングをして、毛の生え変わりをお手伝いしてあげましょう。
この季節の抜け毛の量は半端ではありません。グルーミングで大量の毛を飲み込んで毛球症になる場合もありますので、ブラッシングは猫の健康管理のためにも、とても大切なケアの一つなのです。

ブラッシングには毛の生え変わりを助けるだけでなく、ほかにもメリットがあります。毛玉を作らせないことによって、皮膚病やノミ・ダニ予防にもなります。そして、体を優しく撫でながらブラッシングする時間は、猫との大切なスキンシップの時間。猫との信頼関係も築かれ、絆も深まります。直接体を触ることで、早めに体の異変にも気が付くことができるでしょう。
ブラッシングをする時間を決めているお家では、毎日その時間が来ると、いつもの場所で3匹仲良く列をなして待っているそうです。猫にとっても、お楽しみの時間なのですね。こんなケースは猫とのコミュニケーションがよくとれている証拠。

さて、うちの猫はブラッシングが嫌いで年中毛玉だらけです…という方もいますよね?確かに仔猫時代はブラッシングが苦手という猫は多いようです。人間の子供と同じく、体を触られるとくすぐったく感じるのかもしれません。でも、成猫になると、大抵その気持ち良さに気が付き、ブラッシング好きになる猫は多いはずですが・・・

ブラシが苦手な猫ちゃんの場合、次のことを心がけてみましょう。

あなたの猫に合ったブラシを選ぶこと。毛並みに沿って、毛を引っ張らずに優しくブラッシングすること。

ブラッシングが苦手な猫のほとんどが、痛い思いをしてブラッシングを嫌いになったケースのようです。

短毛種ならラバーブラシが、長毛種ならスリッカーブラシが合っています。これが逆だと、あまり効果はありません。効果がないどころか、短毛種の猫にスリッカーブラシを使うと、ブラシの先が直接皮膚に当たり、とても痛い思いをします。逆に長毛種にラバーブラシを使うと、少々のマッサージ効果はありますが、毛のもつれは取れません。
その猫に合ったブラシを選ぶことがまず一番大切です。

次に、気を付けてほしいのは、ブラッシングの仕方です。絡まった毛玉を取ろうと、ブラシで毛を強く引っ張ったり、ガシガシこするのは禁物です。特に長毛種は、毛をブラシで引っ張られた痛い経験からブラッシング嫌いになることも・・・。
あまりにひどい毛玉なら、プロのトリマーさんにお願いしましょう。猫の皮膚は、毛を引っ張ると一緒に伸びますので、自己流でハサミで毛玉を取ろうものなら、誤って皮膚も一緒に切って大ケガをさせてしまうこともあり、注意が必要です。

その猫に合ったブラシを使い、最初は毛の表面を優しくなでることから始めましょう。
猫に痛い思いをさせずに、ブラッシングは気持ち良いものだと教えることが肝心です。

参考までにいろいろな種類のブラシをご紹介します。

短毛種に合うラバーブラシ。毛を飛び散らさず集めます。マッサージ効果もあります。

長毛種にはスリッカーブラシ。絡まった毛をほどく効果が。ブラシの先は尖っているので、皮膚に当てないように優しく使うのがコツ。

ノミ取り櫛。室内猫でも油断は禁物。時々ノミのチェックを。ブラッシング後の毛をならすのにもいいですよ。

最近、人気上昇のピロコーム。左は短毛種用。右は長毛種用。とてもよく毛が取れて効果絶大!

我が家で20年以上愛用の豚毛ブラシ。元々は人用。猫たちのお気に入りです。

今、いろいろなタイプのブラシやクシが出回っています。何種類か試してあなたの猫ちゃんが好きなものを見つけてあげてくださいね。うちの子はブラッシングが嫌いだから、と諦めたりしないで・・・!

キャットシッターないとうのHP:http://catsitter-naito.com/

 

著者:キャットシッター 内藤由佳子

ただ今、猫の換毛期です。3月から始まって、まだ換毛期は続いています。

猫の換毛期は年に2回、春と秋にやってきます。猫には役割の違うオーバーコートとアンダーコート呼ばれる2種類の毛があります。オーバーコートには、猫の体の表面を覆い太陽の光や雨風などから猫を守る役目が、内側に生えているふわふわの短い毛のアンダーコートは保温する役目があり、このアンダーコートが春から夏にかけてたくさん抜け落ちて、夏毛に生え替わります(秋の換毛期には夏毛をいったん落として冬毛に生え変わります)。

今の季節はまさに換毛期の真最中。冬毛が抜け落ち、夏毛に変わっていく季節です。この時期は長毛種の猫でしたら、毎日5分でもよいのでブラッシングする習慣をつけましょう。短毛種の猫も油断は禁物です。なるべく頻繁にブラッシングをして、毛の生え変わりをお手伝いしてあげましょう。
この季節の抜け毛の量は半端ではありません。グルーミングで大量の毛を飲み込んで毛球症になる場合もありますので、ブラッシングは猫の健康管理のためにも、とても大切なケアの一つなのです。

ブラッシングには毛の生え変わりを助けるだけでなく、ほかにもメリットがあります。毛玉を作らせないことによって、皮膚病やノミ・ダニ予防にもなります。そして、体を優しく撫でながらブラッシングする時間は、猫との大切なスキンシップの時間。猫との信頼関係も築かれ、絆も深まります。直接体を触ることで、早めに体の異変にも気が付くことができるでしょう。
ブラッシングをする時間を決めているお家では、毎日その時間が来ると、いつもの場所で3匹仲良く列をなして待っているそうです。猫にとっても、お楽しみの時間なのですね。こんなケースは猫とのコミュニケーションがよくとれている証拠。

さて、うちの猫はブラッシングが嫌いで年中毛玉だらけです…という方もいますよね?確かに仔猫時代はブラッシングが苦手という猫は多いようです。人間の子供と同じく、体を触られるとくすぐったく感じるのかもしれません。でも、成猫になると、大抵その気持ち良さに気が付き、ブラッシング好きになる猫は多いはずですが・・・

ブラシが苦手な猫ちゃんの場合、次のことを心がけてみましょう。

あなたの猫に合ったブラシを選ぶこと。毛並みに沿って、毛を引っ張らずに優しくブラッシングすること。

ブラッシングが苦手な猫のほとんどが、痛い思いをしてブラッシングを嫌いになったケースのようです。

短毛種ならラバーブラシが、長毛種ならスリッカーブラシが合っています。これが逆だと、あまり効果はありません。効果がないどころか、短毛種の猫にスリッカーブラシを使うと、ブラシの先が直接皮膚に当たり、とても痛い思いをします。逆に長毛種にラバーブラシを使うと、少々のマッサージ効果はありますが、毛のもつれは取れません。
その猫に合ったブラシを選ぶことがまず一番大切です。

次に、気を付けてほしいのは、ブラッシングの仕方です。絡まった毛玉を取ろうと、ブラシで毛を強く引っ張ったり、ガシガシこするのは禁物です。特に長毛種は、毛をブラシで引っ張られた痛い経験からブラッシング嫌いになることも・・・。
あまりにひどい毛玉なら、プロのトリマーさんにお願いしましょう。猫の皮膚は、毛を引っ張ると一緒に伸びますので、自己流でハサミで毛玉を取ろうものなら、誤って皮膚も一緒に切って大ケガをさせてしまうこともあり、注意が必要です。

その猫に合ったブラシを使い、最初は毛の表面を優しくなでることから始めましょう。
猫に痛い思いをさせずに、ブラッシングは気持ち良いものだと教えることが肝心です。

参考までにいろいろな種類のブラシをご紹介します。

短毛種に合うラバーブラシ。毛を飛び散らさず集めます。マッサージ効果もあります。

長毛種にはスリッカーブラシ。絡まった毛をほどく効果が。ブラシの先は尖っているので、皮膚に当てないように優しく使うのがコツ。

ノミ取り櫛。室内猫でも油断は禁物。時々ノミのチェックを。ブラッシング後の毛をならすのにもいいですよ。

最近、人気上昇のピロコーム。左は短毛種用。右は長毛種用。とてもよく毛が取れて効果絶大!

我が家で20年以上愛用の豚毛ブラシ。元々は人用。猫たちのお気に入りです。

今、いろいろなタイプのブラシやクシが出回っています。何種類か試してあなたの猫ちゃんが好きなものを見つけてあげてくださいね。うちの子はブラッシングが嫌いだから、と諦めたりしないで・・・!

キャットシッターないとうのHP:http://catsitter-naito.com/

 

著者:キャットシッター 内藤由佳子