Site icon にゃんこマガジン

猫と暮らせる賃貸住宅・・室内仕様のガイドライン

猫と暮らせる賃貸住宅「necoto(ネコト)」の企画は2010年に作成しました。
20年以上にわたる賃貸管理会社の経験の中で、ペット禁止なのに無断で飼育するケースは後を絶ちませんでした。犬は即日発見されて苦情の電話が入ります。鳴き声と散歩の出入りで発見されるんです。

一方猫はというと、隣室も階下の人にも気づかれないままに時が過ぎ、解約で立ち会う際に「えっ?猫を飼ってました?」ってことが何度もありました。

大家さんは激怒、管理スタッフも「契約違反だ!」と大騒ぎですが、

居住期間中に建物内外でトラブルがない・・だったら「いいじゃん!」猫が快適な部屋を創ろうと決意したんです(=^・^=)

子供のころから生き物が好きで、実家では犬と猫が常にいました。

「猫のための猫と暮らせる住宅」の仕様を思案している中で、キャットシッターさんと知り合いました。彼女が学んだ「猫の学校」を紹介してもらい「猫と住まい」のカリキュラムを受講したうえでアドバイスをもらいました。理想を創ろうとすると賃貸住宅の間取りや広さ、設備や仕様には限界が出てきます。採算が合わなければ実現はできませんから。

そこで、以下の5項目をガイドラインと勝手に決めさせてもらい、ここまで揃えば 「猫専用共生型住宅」と言っていいだろうとしたわけです。

第1にキャットウォークやキャットステップといった棚状・階段上の昇降できるもの
第1号案件は築20年の1K+ロフト付の物件で天井が高く、その点では理想的。

市販のボックス収納を活用しました。 壁の下地にボードを入れて補強し、組み立てたボックスをボルトで固定。下にハンガーパイプをつけて3層構造に。
上は猫用キャットウォーク、ボックスの中は人用収納(ただし、結構な割合で猫のくつろぎ空間になってます)、ハンガーパイプは衣類などをつるせます。
写真の中央「サッシの中段」に眺望良好な「猫の見晴台」を設置しました。
床面からではベランダの手摺(立ち上がり)で外がよく見えません。
ロフトやその階段を含め「部屋を周遊」できるように配置したので2か所以上から昇降できる設計になっています。

第2にトイレ置き場
猫といえども人目につくところで用を足したくありませんよね? ロフトの上、階段の下、人用トイレの中、キッチンの下と複数のトイレ置き場候補を用意しました。

キッチン足元の奥にあるのは、おそらく最小サイズの「防水パン」です。

第3に脱走防止対策
猫は犬より野生が残っていると言いますよね? 玄関側を2重のドアで仕切り、サッシ側は網戸に「強化網」を張って開閉防止に「簡易ロック」を付けました。

第4・第5は次回に続きます。

 

猫と暮らす住宅
株式会社クラシヲ

http://www.kurashiwo.com


関連記事:

writer