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桜咲く季節に・・・寄生虫についておさらいしておきましょう。

日に日に薄着になって、気持ちまで軽くなりますね。暖かくなると活発になるのは人間や哺乳類だけではありません。大抵の生き物にとって、春は過ごしやすいものです。と、いうことは・・・あまり有り難くない生き物たちも増えてきます。そこで、春に向けて猫さんの寄生虫対策についておさらいしておきましょう。お花見してきた飼い主が洋服や靴の裏につけて持ち帰ることもあるので、完全室内飼いの猫さんでも油断は禁物です。

寄生虫を載せるわけにいかないので、うちの猫を載せておきます(笑)

まず、寄生虫には、体の表面につく「外部寄生虫」と、腸などの体内に忍び込む「内部寄生虫」がいます。外部寄生虫とは、主にノミ・ダニのこと。ノミは体長1~3㎜と非常に小さいですが、運動能力に優れ、驚異的なジャンプで動物に飛び移ります。猫さんの体表面はノミにとって格好の住家となり、そこで繁殖したノミはお部屋に撒き散らされます。こうなってしまうともう大変。家の中にいるノミを全部駆除するには最短で3カ月くらいはかかるそうです。掃除もものすごく大変なので、室内飼いの猫さんでもノミ予防はしておくのが吉ですね。

ダニはマダニが有名ですが、これは正直いって猫さんにはあまりつきません。そのかわり、疥癬ダニやミミダニといったダニが住み着いて強いかゆみの原因になることがあります。ノミやダニというと野良猫の問題と思われがちですが、ペットショップで購入された猫さんが耳を痒がるとのことで調べたらミミダニがいること、少なくないんですよ。

今日のお話は真面目でごめんなさいニャ

次に内部寄生虫。「寄生虫」と聞くとこちらを連想する方も多いのではないでしょうか。ミミズみたいに目に見える虫(カイチュウ、サナダ虫などが含まれます)と、「原虫」といって顕微鏡で見ないと見つけられないサイズの虫がいます。自然環境中には様々な寄生虫がいますので、特に外で生まれた子猫は自然環境や親猫から寄生虫をもらっていることが多々あります。ちなみに、ごくまれですが人間にうつることもあります。猫を保護したらまずは動物病院で寄生虫のチェックが必須です。

最近は外部・内部寄生虫をすべてまとめて一気に退治できる薬も開発されました。どんどん便利になっていますね。余談ですが私が子供の頃、田舎では特に、春になると猫が体をカイカイして飼い主たちが猫についたノミをせっせと取ってあげるのがわりと普通で、むしろ微笑ましくさえ感じていました。実は目に見えているノミはほんの氷山の一角で、ほとんどは卵や幼虫だったり、毛の奥に隠れていたりしますから、取っても取ってもノミがいなくなるはずはないのです。当時の私はそんなこと知る由もなく・・・猫さんたちに不憫なことをしたな・・・と、今更ながら思っています。


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