猫と暮らせる賃貸住宅「necoto(ネコト)」の企画を作りだし、室内仕様のガイドライン「基準の5項目」を作りました。
前回、第1 キャットウォークやキャットステップ
第2 トイレ置き場
第3 脱走防止対策
の3つについてご説明しました。今回は残る2つですね。
第4に、「滑りにくく汚れの付きにくい床」です。
一般的な「ペット用」や「ペット対策」を施した床材としてはコーティング剤で滑りにくくしたフローリングが多いようです。確かに人は滑りにくいですが、猫のダッシュのスピード、コーナリングや急停止(=^・^=)
とても効果は期待できません。
ナチュラルな木目を採用しつつ、商業施設の床材としても使われている「硬質塩ビシート」
を私は推奨させていただきます。各メーカーで同様の建材は出ていますが、木の再現や発色の良さで「サンゲツ」さんのものをよく使います。表面がざらついたものを選んでいます。
クラシヲの事務所の床にも使用していますが、キャスター付きの椅子でゴロゴロしても傷はつきません。液体をこぼしても楽に拭き取れて痕が残りません。
厚さが2.5㎜と薄く、今の床にそのまま貼れるのでリノベーションにも向いています。
第5に、「壁の補強」です。
猫にとって「爪とぎ」行動は本能であり日課です。床から腰高までの高さをつるつるのパネルで覆ってしまってはストレスだけが残って「welcome!」じゃない( ノД`)
各クロスメーカーから出されている壁紙の中で、「機能性壁紙」で消臭効果のあるものや「スーパーハード」といった引っ掻きに強いものを採用しています。
量産型のビニールクロスでは表面がふかふかして人の爪でも破けてしまいます。
床から900㎜ほどの腰高までをシナベニヤなどで補強して、通常のクロスを貼った事例では、「爪とぎ歓迎、原状回復時も表面のクロスを張り替えるだけで安心」として試しました。見切りをつけた腰高までを張り替えれば済むエコ仕様でもあります。
以上5項目はクラシヲが「necoto ®室内仕様」のベーシックバージョンとして推奨するもので、「何もしていない飼養許可だけのペット可」と大きく異なるものです。
猫が快適なら飼主は嬉しい!
猫の生態を考えて工夫した室内の仕様だと安心!
そんな猫と暮らせる賃貸住宅「necoto」がこうして生まれました(=^・^=)
猫と暮らす住宅
株式会社クラシヲ
http://www.kurashiwo.com