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猫たちの冬支度、始めてますか?

寒さも強まり、冬の訪れを感じられる季節になりました。

実は、猫が寒がりだって、ご存知でしたか?
猫が暑いと感じる日は一年に3日しかない、と言われるくらい猫は寒がりです。

急に寒くなるこの季節に体調を崩して風邪をひいてしまう猫は意外に多く、体温調節がうまくできない高齢の猫や子猫は特に注意が必要です。

猫の祖先はアフリカの半砂漠地帯に暮らす「リビアヤマネコ」と言われています。元々は暖かい地域に暮らしていた動物なので、犬のようにわた毛も発達していません。

猫は人間に比べるととても小さい体をしています。例えば体重60キロの男性と3キロの猫では体格は20倍も違うわけです。
体が小さい分、我々よりも暑さ寒さも敏感に受けてしまいます。
猫は寒がりですが、暑さに強いわけではありませんので、夏も注意が必要です。

だんだんと寒さが増してくる今の時期からしっかり冬支度を始めてあげることが、猫たちへの最高のプレゼントになることでしょう。

我が家では、朝夕の寒さを感じる季節になるとすぐに猫たちのために部屋の中を冬仕様に変えていきます。
床にはホットカーペット、猫のお気に入りの出窓やソファにもホットマットやブランケットを敷きます。夏用の猫ベッドは片付けて、冬用のベッドを置きます。
猫は自然と暖かい場所に集まってきます。そして、ホットカーペットの上で幸せそうにゴロンとなっている姿を見せてくれるのです。

ポイントは猫たちが過ごす場所を暖かくするということです。
猫たちが一番長く過ごす場所、それは床部分ではないでしょうか。
ご飯を食べるにもおトイレに行くにも、猫は床の上で多くの時間を過ごしています。
フローリングは思った以上に床部分が冷え込みますので、床暖房やホットカーペットをつけることは猫の防寒にとても有効と言えるでしょう。

秋冬の間だけでも、猫のおトイレや食事場所を寒い場所から暖かい場所に移動してあげたり、周囲にカーペットを敷いてあげたりするのもひとつの工夫ですね。

11月になれば、我が家のリビングルームには、こたつも登場します。
猫はこたつで丸くなる、と歌にもありますが、こたつは猫が中に入ってうっかり熟睡してしまい熱中症になるケースもありますので、猫が入るときは一番弱にするかスイッチを切ってあげる方が安全のようです。
寒がりの猫は暖房器具に近寄りすぎてやけどをしてしまうこともありますので、気を付けてあげてくださいね。

寒い季節は22度~24度の室温が理想的です。また、乾燥しやすい冬の間は加湿器などで湿度を50パーセントくらいに保つのが良いでしょう。

キャットシッターとしてたくさんの猫を見てきましたが、猫が元気に長生きしてくれているお家には共通点があるようです。

冬は暖かく、夏は涼しくと温度管理ができているお家です。
温度が安定している環境では猫は比較的病気になりにくく、その結果として長生きになる猫が多いように感じます。

私たちのちょっとした工夫で、猫たちが快適に寒い季節を過ごすことができ、それはまた健康に長生きしてくれることにも繋がっていきます。

早速今日から猫たちのために冬支度、始めてくださいね。

 

著者:内藤由佳子


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