相談内容
マンションで猫を飼っています。入居して10年ほど経ちますが、「ペットを飼ってもよい」という条件だったため、このマンションを選びました。しかし、いつペット不可の規約に変わったのかわからなかった私も迂闊でしたが、突然飼っている猫について、「(猫を手放すなどの)改善をしない限り、退去せよ」という通告を管理会社から受けました。同じマンションの入居者からクレームがあり、このようなことになったのだそうです。
そのクレームを訴えた人は、ペット不可の条件下で入居しているのでしょう。ですが、いくら考えても規約が変わった報告は受けていないように思います。こちらがペット不可を承知で入居し、内緒で猫を飼い、それによってクレームが発生しているのであればわかりますが、私にとっては全く寝耳に水です。一方的にそのように言われていますので、どうしたものか、考えあぐねています。
契約を仲介した業者に問題があるようにも感じます。私を退去させるつもりなら、相手が訴訟を起こして判決を得なければならないでしょうが、連日のように言われ、反論することを繰り返していると、心が折れてしまいそうです。こういったトラブルは法律の専門家に相談するのが一番いいのだろうと、今その方向で計画を立てていますが、どうするのが最善でしょうか。
回答
ペット可で入居した賃貸マンションがペット不可に変更になってしまうことはあり得ることです。なぜかというと、ペット可にするか不可にするかといったマンション内の決まりは、各部屋の所有者の集会で決められるからです。
所有者が集まった集会でペット不可に賛成という意見が多数であれば、ペット不可となってしまいます。賃借人が反対意見を投票できないのは不公平な感じがしますね。しかし、法律でこうなっているので仕方がないのです。「自分の持ち物をどうするかは持ち主が決めるんだ」ということです。
あなたの住んでいる賃貸マンションの規約がペット不可に変更になったということですが、変更になったマンション規約を管理会社の人に言って見せてもらってください。おそらく「ペット不可にしますが、現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」と書いてあるはずです。このような決め方にするのは、いきなり完全ペット不可にすると今ペットと暮らしている住民が大変困りますよね。出ていくわけにもいかないし、大切なペットを誰かに預けるわけにもいきません。
このような困った事態になるのを避けるため、ペット可をペット不可に変更する場合には、「現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」と決めるのが普通なのです。あなたの賃貸マンションの規約もおそらくこうなっていると思いますので確認してください。現在飼育中のペット一代に限っては飼育できるのであれば、今一緒に暮らしている猫さんが死亡するまで(縁起でもないっ!!)、今のマンションで一緒に暮らしていくことができます。
逆に、「現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」という決まりもなく、いきなり完全ペット不可になった場合だったらどうなるでしょうか?この場合は、もはやあなただけの問題ではありません。賃貸で入居している人だけでなく、所有者でペットと暮らしている世帯も沢山いるでしょう。その人たちは出ていくわけにもいかず、ローンが残ったマンションを売るわけにもいかず、にっちもさっちもいかなくなってしまいます。おそらくマンション全体を揺るがす大紛争となっているはずですので、あなたもこの紛争にペットを飼っている側として参加し、自分たちに有利な解決へと導きましょう。
もうひとつ。他の住民からクレームが来ているということですが、どういうクレームなのか具体的に聞いてください。糞尿なのか、臭いなのか、鳴き声なのか、毛の飛散なのか、走り回る音なのか、それともそれ以外のことなのか。ベランダに出さないで室内に自由にさせている限り、猫に関するクレームは、ほとんど全て解決可能です。もちろん多頭飼育崩壊のようなケースは別ですが。
ゴミ置き場に出すゴミが尿臭いなどの細かいクレームを言ってくる人がいるかもしれませんが、この程度のクレームならば、少しの気遣いで解決可能です。周辺住民に耐えがたい迷惑を掛け続けているような場合でない限り、法律上退去を命じられることはありません。
※専門家に相談したい方は、専門家を指名して、お問い合わせからご連絡ください
(画像はイメージです。本文とは関係ありません)
相談内容
マンションで猫を飼っています。入居して10年ほど経ちますが、「ペットを飼ってもよい」という条件だったため、このマンションを選びました。しかし、いつペット不可の規約に変わったのかわからなかった私も迂闊でしたが、突然飼っている猫について、「(猫を手放すなどの)改善をしない限り、退去せよ」という通告を管理会社から受けました。同じマンションの入居者からクレームがあり、このようなことになったのだそうです。
そのクレームを訴えた人は、ペット不可の条件下で入居しているのでしょう。ですが、いくら考えても規約が変わった報告は受けていないように思います。こちらがペット不可を承知で入居し、内緒で猫を飼い、それによってクレームが発生しているのであればわかりますが、私にとっては全く寝耳に水です。一方的にそのように言われていますので、どうしたものか、考えあぐねています。
契約を仲介した業者に問題があるようにも感じます。私を退去させるつもりなら、相手が訴訟を起こして判決を得なければならないでしょうが、連日のように言われ、反論することを繰り返していると、心が折れてしまいそうです。こういったトラブルは法律の専門家に相談するのが一番いいのだろうと、今その方向で計画を立てていますが、どうするのが最善でしょうか。
回答
ペット可で入居した賃貸マンションがペット不可に変更になってしまうことはあり得ることです。なぜかというと、ペット可にするか不可にするかといったマンション内の決まりは、各部屋の所有者の集会で決められるからです。
所有者が集まった集会でペット不可に賛成という意見が多数であれば、ペット不可となってしまいます。賃借人が反対意見を投票できないのは不公平な感じがしますね。しかし、法律でこうなっているので仕方がないのです。「自分の持ち物をどうするかは持ち主が決めるんだ」ということです。
あなたの住んでいる賃貸マンションの規約がペット不可に変更になったということですが、変更になったマンション規約を管理会社の人に言って見せてもらってください。おそらく「ペット不可にしますが、現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」と書いてあるはずです。このような決め方にするのは、いきなり完全ペット不可にすると今ペットと暮らしている住民が大変困りますよね。出ていくわけにもいかないし、大切なペットを誰かに預けるわけにもいきません。
このような困った事態になるのを避けるため、ペット可をペット不可に変更する場合には、「現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」と決めるのが普通なのです。あなたの賃貸マンションの規約もおそらくこうなっていると思いますので確認してください。現在飼育中のペット一代に限っては飼育できるのであれば、今一緒に暮らしている猫さんが死亡するまで(縁起でもないっ!!)、今のマンションで一緒に暮らしていくことができます。
逆に、「現在飼育中のペット一代に限っては飼育できます」という決まりもなく、いきなり完全ペット不可になった場合だったらどうなるでしょうか?この場合は、もはやあなただけの問題ではありません。賃貸で入居している人だけでなく、所有者でペットと暮らしている世帯も沢山いるでしょう。その人たちは出ていくわけにもいかず、ローンが残ったマンションを売るわけにもいかず、にっちもさっちもいかなくなってしまいます。おそらくマンション全体を揺るがす大紛争となっているはずですので、あなたもこの紛争にペットを飼っている側として参加し、自分たちに有利な解決へと導きましょう。
もうひとつ。他の住民からクレームが来ているということですが、どういうクレームなのか具体的に聞いてください。糞尿なのか、臭いなのか、鳴き声なのか、毛の飛散なのか、走り回る音なのか、それともそれ以外のことなのか。ベランダに出さないで室内に自由にさせている限り、猫に関するクレームは、ほとんど全て解決可能です。もちろん多頭飼育崩壊のようなケースは別ですが。
ゴミ置き場に出すゴミが尿臭いなどの細かいクレームを言ってくる人がいるかもしれませんが、この程度のクレームならば、少しの気遣いで解決可能です。周辺住民に耐えがたい迷惑を掛け続けているような場合でない限り、法律上退去を命じられることはありません。
※専門家に相談したい方は、専門家を指名して、お問い合わせからご連絡ください
(画像はイメージです。本文とは関係ありません)