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質問

私は3匹のネコと一緒に暮らしているのですが、その中の1匹が何度も頻尿を繰り返しています。動物病院で検査を受けたり、食事指導を受けたりしたのですが、全く改善しません。血液検査の結果も基準値の範囲内であるということで問題はなく、レントゲン検査も受けましたが、大きな結石などが見られることもないとのことでした。

また、トイレもこれまではネコ1匹に対して1つ、計3つだったのを、動物病院からの指導で5つに増やしました。置く場所についても、人の目に触れないような場所に置くなど工夫をしています。それでも3カ月に1回程度頻尿が続く時期があり、動物病院で治療を受けるということが続いています。

これが病気であるのか、病気ではないけれど、何らかの原因があって頻尿になっているのでしょうか。餌については、膀胱炎に対する処方食を勧められていますが、以前サンプルを与えた時に全く口をつけなかったので、餌を変えるということはなかなか難しいとも思っています。何か対策はあるでしょうか。

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回答

まず、重要な点を確認する必要があります。「病気か、病気じゃないか」です。何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんが、猫ちゃんの場合はこれがけっこう難しいのです。動物病院では尿検査をされていると思いますが、結果はどうだったでしょうか?レントゲンで大きな結石がなくても、尿検査で小さな結晶(砂粒のようなもの)が見られることはよくあります。結晶がある場合や、できやすい状態になっている場合は、やはり膀胱炎に対する処方食がよく効きます。

猫ちゃんの尿路系の病気は非常に一般的なので、最近は各メーカーから色々な味の処方食が発売されています。好き嫌いの多い猫ちゃんでも、1種類くらいは気に入ってくれる可能性もありますので、サンプルを貰ったもの以外の処方食はないか、改めて病院に確認されるといいかと思います。また、処方食が難しい場合は、同様の効果をサプリメントで補うこともできます。

頻尿のたびに治療をすれば、一応改善はするということでしょうか。猫ちゃんの膀胱炎の過半数は「特発性膀胱炎」といって、結石や菌などといったあからさまに見える原因が見つからないものですから、これに該当するのかもしれませんね。猫ちゃんの尿路系の異常はストレスの関与も大きいので、ストレスに対する治療で改善する場合もあります。ちなみに、頻尿の時期に共通する出来事などはないですよね?飼い主さんのお仕事が忙しくなる時期とかぶっている、お客さんが来るタイミングとかぶっている、など・・・。もしこういう「きっかけ」があれば、その要因がストレスになっている可能性は高いです。

その他、同居猫とのケンカや近所の騒音などがストレスの原因になりえますが、思い当たるものがあればとっくに対処されていると思いますし、残念ながら猫ちゃんの言葉は私たちには理解できませんので、猫ちゃんのストレスを緩和する「フェイシャルフェロモン」という製剤を試してみるのも一策です。それから基本的ではありますが、「水分をしっかり摂る」ことも重要です。ウェットフードを取り入れたり、ウォーターファウンテンを使ったり、飲み水に混ぜて嗜好性を良くするための食品もあります。

いずれの方法をとるにしても、永く続けてあげることで再発を防ぐという対処法になりますから、かかりつけの獣医さんとしっかり連携をとる必要があります。まずは現在の状況をもう少し突っ込んで教えてもらうところから始めましょう。検査の考察がうまく伝わっていないのか、飼い主さんがどうもモヤモヤしていらっしゃるのが文面から伝わってきます。猫ちゃんの泌尿器系の疾患は、定義や名称がごちゃごちゃしていて、飼い主さんにスマートに伝わるようにお話しするのが難しいことも多々あります。

ちなみに、去勢していない男の子の猫ちゃんであればマーキングの可能性、中高齢の猫ちゃんであれば腎機能低下や糖尿による多尿の可能性などもありますが、動物病院でしっかり検査されているようなので、このあたりのお話しは割愛させていただきました。長丁場になると思いますが、あまり気に病まずにいきましょう。

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(※画像はイメージです。本文とは関係ありません)

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私は3匹のネコと一緒に暮らしているのですが、その中の1匹が何度も頻尿を繰り返しています。動物病院で検査を受けたり、食事指導を受けたりしたのですが、全く改善しません。血液検査の結果も基準値の範囲内であるということで問題はなく、レントゲン検査も受けましたが、大きな結石などが見られることもないとのことでした。

また、トイレもこれまではネコ1匹に対して1つ、計3つだったのを、動物病院からの指導で5つに増やしました。置く場所についても、人の目に触れないような場所に置くなど工夫をしています。それでも3カ月に1回程度頻尿が続く時期があり、動物病院で治療を受けるということが続いています。

これが病気であるのか、病気ではないけれど、何らかの原因があって頻尿になっているのでしょうか。餌については、膀胱炎に対する処方食を勧められていますが、以前サンプルを与えた時に全く口をつけなかったので、餌を変えるということはなかなか難しいとも思っています。何か対策はあるでしょうか。

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回答

まず、重要な点を確認する必要があります。「病気か、病気じゃないか」です。何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんが、猫ちゃんの場合はこれがけっこう難しいのです。動物病院では尿検査をされていると思いますが、結果はどうだったでしょうか?レントゲンで大きな結石がなくても、尿検査で小さな結晶(砂粒のようなもの)が見られることはよくあります。結晶がある場合や、できやすい状態になっている場合は、やはり膀胱炎に対する処方食がよく効きます。

猫ちゃんの尿路系の病気は非常に一般的なので、最近は各メーカーから色々な味の処方食が発売されています。好き嫌いの多い猫ちゃんでも、1種類くらいは気に入ってくれる可能性もありますので、サンプルを貰ったもの以外の処方食はないか、改めて病院に確認されるといいかと思います。また、処方食が難しい場合は、同様の効果をサプリメントで補うこともできます。

頻尿のたびに治療をすれば、一応改善はするということでしょうか。猫ちゃんの膀胱炎の過半数は「特発性膀胱炎」といって、結石や菌などといったあからさまに見える原因が見つからないものですから、これに該当するのかもしれませんね。猫ちゃんの尿路系の異常はストレスの関与も大きいので、ストレスに対する治療で改善する場合もあります。ちなみに、頻尿の時期に共通する出来事などはないですよね?飼い主さんのお仕事が忙しくなる時期とかぶっている、お客さんが来るタイミングとかぶっている、など・・・。もしこういう「きっかけ」があれば、その要因がストレスになっている可能性は高いです。

その他、同居猫とのケンカや近所の騒音などがストレスの原因になりえますが、思い当たるものがあればとっくに対処されていると思いますし、残念ながら猫ちゃんの言葉は私たちには理解できませんので、猫ちゃんのストレスを緩和する「フェイシャルフェロモン」という製剤を試してみるのも一策です。それから基本的ではありますが、「水分をしっかり摂る」ことも重要です。ウェットフードを取り入れたり、ウォーターファウンテンを使ったり、飲み水に混ぜて嗜好性を良くするための食品もあります。

いずれの方法をとるにしても、永く続けてあげることで再発を防ぐという対処法になりますから、かかりつけの獣医さんとしっかり連携をとる必要があります。まずは現在の状況をもう少し突っ込んで教えてもらうところから始めましょう。検査の考察がうまく伝わっていないのか、飼い主さんがどうもモヤモヤしていらっしゃるのが文面から伝わってきます。猫ちゃんの泌尿器系の疾患は、定義や名称がごちゃごちゃしていて、飼い主さんにスマートに伝わるようにお話しするのが難しいことも多々あります。

ちなみに、去勢していない男の子の猫ちゃんであればマーキングの可能性、中高齢の猫ちゃんであれば腎機能低下や糖尿による多尿の可能性などもありますが、動物病院でしっかり検査されているようなので、このあたりのお話しは割愛させていただきました。長丁場になると思いますが、あまり気に病まずにいきましょう。

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