今回は筆者の工房がある神奈川県に新しく開所した神奈川県動物愛護センターの内覧会の模様をお伝えします。

新センターは神奈川県平塚市にある旧センターの隣に建設された、地上2階建ての施設。１階は保護動物の健康管理を目的としたフロアになっています。

ここには、手術室、処置室、グルーミング室などがありました。センターに運ばれた動物達は、まず処置室で健康状態をチェック。ケガや病気があれば適切に対応し、感染症がないかを調べる検疫期間を過ごすそうです。また、災害時に備えて一定量の餌やケージ等を備蓄する倉庫も完備。動物救護機能も充実していました。

2階フロアは、動物たちと新しい飼い主さんの出会いの場となっています。たくさんの犬用個室や広い猫室などが並び、一般の方も見学することができます。譲渡会などのイベントもここで開催されるそうです。

猫室の各部屋はプレイルームになっていて、複数の猫たちがのびのびと無邪気に遊んでいました。

ガラス越しに猫さんを見ていると、遊んでほしいのか近づいてきます。（この後、用意された猫じゃらしで遊んでもらいました♪）

「動物を処分するための施設」から「生かすための施設」へ

現在犬は約40匹、猫は約80匹保護しているそうです。旧神奈川県動物保護センターはもともと犬猫を処分する施設として1972年に設置。そこから３年後には殺処分を減らすことを目指し、2013年から犬が、2014年からは猫も殺処分ゼロになり、現在も継続しています。

そして老朽化に伴い今月新開所したセンターは名称も「動物保護センター」から「動物愛護センター」へと進化。令和にふさわしい、人と動物の調和を目指した「生かすための施設」へと生まれ変わったのです。

今回の内覧会は招待を受けて行ってきたものです。これは2005年から計7回の工房展『路地裏の猫屋』の売上の一部を同センター建設基金に寄付してきた経緯からの招待でした。そして、センターに入ってすぐの壁にはセンター建設基金に協力した方々の記念ネームプレートが飾られていて、ありがたいことに、『路地裏の猫屋』の名前も入れていただきました。

これも、『路地裏の猫屋』に参加くださった作家さんたちや、会場にお越しいただいたお客さま方のご協力がなければなし得ないことでした。本当に感謝しかありません。

神奈川県では、引き続き保護された犬や猫達の譲渡推進に活用するための『かながわペットのいのち基金』を募っています。工房W-WELLもできる範囲で支援していけたらと思っています。

神奈川県動物愛護センター　アクセス

【小田急線秦野駅北口下車】
神奈川中央交通バス平塚駅北口行き（71系統）神奈川大学行き（39系統土屋橋経由）にて南平橋下車（約20分）バス停より徒歩10分
神奈川中央交通バス神奈川大学行き（38系統遠藤原経由）にて下大槻南平下車（約20分）バス停より徒歩5分

【JR東海道線平塚駅北口下車】
神奈川中央交通バス秦野駅北口行き（71系統）にて南平橋下車（約40分）バス停より徒歩10分

【開館時間】
月曜〜金曜（祝祭日・年末年始を除く）8時30分〜17時15分
※詳細は動物保護センターまで電話でお問い合わせください。

展示会スケジュール

■夏のいろどり展■
6月20日(木)〜6月25日(火)
＜会場＞Art Gallery 山手
営業時間：10:00〜18:00(最終日はPM５時迄)
http://www.art-g-yamate.com
神奈川県横浜市山手100サンセット山手101
TEL：045-628-0267
アクセス：みなとみらい線　元町中華街駅5番出口徒歩3分／6番出口徒歩6分
※イベントの詳細はブログをご覧ください。 http://blog.w-well.com/?eid=864

■おもだか屋アートステージ作品委託■
7月13日(土)-10月14日(月・祝)
営業時間：10:00-17:00
定休日：火・水・木曜定休　※8月は無休で営業
〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾篠原3332-200
TEL：0551-20-5330
アクセス：電車／JR中央線・小海線小淵沢駅で下車　タクシーで約5分
お車／中央自動車道小淵沢インターから約5分

お知らせ

年2回行なっていた工房展『路地裏の猫屋』が10年という節目を迎えたため、今年2月よりギャラリーショップとして新たな活動をスタートしました(完全予約制)。それに伴い、サイトもリニューアルいたしました。
https://w-well.com/

今後も猫をはじめ、生き物や自然をモチーフにした作品づくりに邁進したいと思っています。

著者：白井光可

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