photo by Yuko Machino model：きなこ
アロマといえば、アロママッサージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？
アロママッサージはキャリアオイルに精油を数滴混ぜてお肌をマッサージする気持ちのいいあれです。マッサージ好きな方なら一度は経験したことがあると思います。
しかし、これはあくまでもヒトの話です。
メディカルアロマの観点から考えますと、猫ちゃんにキャリアオイルは使用しません。
ヒトのお肌と猫ちゃんのお肌、どこが違うと思いますか？
ツルんとしたお肌と毛むくじゃらのお肌…というのも間違っていませんが（笑）、そもそも猫ちゃんのお肌はヒトより表皮が薄くなっています。つまりデリケート。
そして、ヒトは全身に汗をかきますが、猫ちゃんは汗をかきませんよね？ 汗がでるのはせいぜい肉球や鼻くらいです。
この汗をかくための穴（汗腺）はエクリン腺というもので、ヒトは全身にエクリン腺があります。猫ちゃんは全身にはなく、肉球・鼻にあります。だから身体には汗をかかないわけです。
そして、汗腺にはもう１種類あって、脂汗などを出すためのアポクリン腺というのがあります。これは体臭のもとになる臭い腺です。ヒトは脇や陰部に多く集まっており、猫ちゃんは全身に分布しています。
つまりアポクリン腺が全身にある猫ちゃんは脂で表皮が覆われているのです。
ここにオイルを塗ったらどうなると思いますか？
そう、ベトベトになります。ベトベトだけならまだしも、猫ちゃんは表皮がデリケートですので、脂漏症などの皮膚病になりかねません。
ヒトである自分で考えてみたらわかりますが、アポクリン腺が多い脇にオイルを塗りたくないですよね。
そこで、メディカルアロマではオイルを使うのではなく、ウォーターを使ったり、部分的にクリームやジェルを使ってケアをします。
photo by kanna nishino model：よもぎ
ですので、猫ちゃんにマッサージをするときは、経絡・ツボ・リンパを意識したマッサージをします。マッサージについては過去の連載をご覧ください（https://nyanmaga.com/licking/）。
次回はウォーターなどの基材のお話にしましょう♪
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※画像はイメージです。本文とは関係ありません
＜写真提供＞
写真1: CAT’S INN TOKYO
写真2: よもぎのページ
