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池袋、空腹の三毛 東京猫町散歩 師匠編03

後日、池袋本町の中央通りを再訪。商店街で荒物屋(前回紹介)と同様に古い物件が、こちらも木造平屋の「硝子店」です。あと30年も経てば、こういう建物は東京から一切姿を消してしまうのだろう…そんなことを考えつつ町を歩いた後、前回白い美猫に出会った池袋本町公園に立ち寄ってみました。

商店街の一角に残る古い「硝子店」

 公園ではすぐに、広場の向こうを歩く三毛猫を発見。近づいてカメラを向けると、警戒しつつも逃げることなく、撮影に応じてくれました。かわいい顔をしていますが、左目はよく開かないほど目ヤニだらけ。ノラ猫でしょうか。

歩く三毛を発見

 その後、園内の別の一角に移動していた三毛と再会。しきりに地面のにおいを嗅いでいます。そばに行くと色が変わった地面から、何やら食べ物のにおいが…。脇にはベンチがあって、その向こうに弁当ガラが落ちている。どうやら少し前に、ここで弁当の汁をこぼした人がいるらしい。

この人、何かくれないかなぁ」

隣のベンチでくつろいでいたら、いつの間にか三毛が斜め後ろから近寄って来ていました。相当空腹のようで、何か欲しそうな顔をしています。ここで人から食事を分けてもらったことがあるのでしょう。
あいにく私は、何も食べ物を持っていません。ふだん出会った猫にエサを与えたりはしないのですが、この日ばかりは「カリカリ」でも持って来ていれば、と少し後悔しました。


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