こむぎちゃんは、椅子に座っているお客様のお膝をひとりで独占してお膝乗りをします。

それ以外にも、お客様を喜ばせるこむぎちゃんの必殺技「こむぎダンス」があります。私がこむぎちゃんを見つめながら両手をあげると、こむぎちゃんは2足立ちして同じように両手をあげてダンスをします。他の猫ちゃんに夢中で無視される事も多いのですが、お客様には「かわいい～！」と喜んで頂いてます。時々お客様に「賢い猫ちゃんですね。どうやってダンスを教えたのですか？」と聞かれたりしますが、いつもお答えするのに苦慮します。

最初は こむぎちゃんが2足立ちして私にアピールしたのがきっかけでした。そのうち こむぎちゃんが両手をあげるように。そのしぐさが可愛いので真似をして両手をあげてポーズをすると こむぎちゃんもそれを合図にマネするようになりました。教えたというより こむぎちゃんのマネをし始めたら、次第に彼女も私のマネをするようになった、というのがプロセスです。

しかし他のスタッフやお客様が合図をしても こむぎちゃんはダンスをしてくれません。

実は こむぎちゃんの二足立ちダンスは、ごはんをおねだりするポーズなんです。その欲求をさらに正確に表現すると「ごはんをこの猫階段まで持って来て欲しい。」ということなので、そこまでの細かい要求を叶えてあげる人（＝私）が分かっていてダンスをするのです。

こむぎちゃんが猫階段で ごはんを食べるのは、安全を求める猫の本能の為です。猫たちの安全を確保する本能はいろんな場面で見られます。

皆様も心当たりがあるのではないでしょうか。

ところで最近いろいろあって神棚を作りました。神棚の下に猫階段があります。そこでダンスをする こむぎちゃんを「猫巫女様」みたいと しばしばお客様に言われたりします。何回かダンスをやってもらった後、猫ご飯を「ハイ、お供えもの。」と猫階段に置くと、喜んでこむぎちゃんが食べます。それをお客様にクスッと笑って頂けたりすると、関西人である私はちょっと嬉しかったりします。

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