早いもので、もう2月も後半。2018年ももりねこはたくさんの応援、ご支援に支えられて無事1年を過ごすことができました。いつも本当にありがとうございます。さて、そんな昨年の最後に卒業した猫たちをご紹介しつつ、今一度振り返ってみたいと思います。題して「2018年最後と最後から2番目の卒業猫たち」。

お正月に獅子舞に扮したなるとくん。謹んで新年のご挨拶を申し上げた時の1枚

まずは、最後から2番目の卒業生は、生まれた時から目にハンディがあった小鈴(こすず)ちゃんと、繊細な少女ハッチちゃんです。

小鈴ちゃんは生後2カ月齢で盛岡市保健所で保護され、預かりボランティアさんのご自宅での手厚いケアを受けた後、2018年11月にもりねこへやってきました。性格も人懐こく元気な女の子ですが、やはり目が見えないことから譲渡までに時間がかかるのでは、という不安がありました。ただ、小鈴ちゃんに触れた人みんなが「どうしてこんなに可愛いの!」と大絶賛する不思議な魅力をもっている子だったのです。だからきっと新しい家族ができる日も近い!と、信じてお声がかかるのを待ちました。

お迎えを決めてくださったのは、優しくてとってもにぎやかなご家族です。「目が見えなくて大丈夫かな、かわいそう」ということではなく「可愛い。この子が良い!」という理由です。もちろん彼女の生まれつきの気質もあるかと思います。でも生後早い段階で預かりボランティアさんのところへ行き、そこで大切に育ててもらい、たくさん遊んでくれたからこそ、こんないい子になったのだと思います。小鈴ちゃんはもりねこに入居した段階ですでに、安心してお客さまにご紹介できる状態となっていました。

ボランティアさんが撮影した小鈴ちゃん。キュートさが写真からも伝わります

小鈴ちゃんと一緒にお迎えしたいとご家族が言ってくださったのがハッチちゃんです。とても静かで繊細な性格の女の子ですが、猫に対しては面倒見がよく、小鈴ちゃんの遊び相手になってくれていました。人や猫が多すぎる環境は苦手なようですが、本来とても甘えん坊。おうちに行けば馴染むのも早いと予想しています。

こちらのハッチちゃん、もともとの飼い主さんが亡くなり、お家も解体され外を歩いていたところ(その当時は石を投げられたこともあるとか)を保護されました。辛い経験をしたようですが、保護主さんが愛情をかけてケアしたからこそ、再び人を頼ってくれるようになったと思われます。

白黒がハッチちゃんです。少し長毛の美猫さん。隣の可愛いお顔の三毛・みのりちゃんは新しい家族募集中

そして、2018年の最後の卒業は、知る人ぞ知るチャイちゃんでした。黑多めサビ、まん丸おめめの可愛いお顔。しかしながら、今までもりねこに滞在したうちでも1、2位を争うほどの強烈シャーシャーパンチ炸裂猫さんだったのです。

約2年の滞在のうち半年間、スタッフの自宅で過ごしていたこともありました。先日の卒業までついに撫でるということはできませんでしたが、この預かり期間を経たからこそ、チャイちゃんは安全な空間があることを知ったと思われます。他のほとんどの猫とは仲良くできる子ですので、猫を通して人を信用することを知り、チャイちゃんが思う適度な距離で人と仲良くなってほしいと願っています。

お迎えしてくださったご家族は、初めて会った日に即決したわけではなく、その後再び会って「やっぱりこの子がいい」と決めてくださいました。猫をよく理解されている皆さんですので、きっと年単位の人馴れ(もしくは完全に甘えることがない可能性もある)を覚悟して、その生活を楽しんでいらっしゃるでしょう。

チャイちゃん。最近では人が近づいてもすぐには逃げないようになり、時にはベッドでフミフミする姿も見せてくれるようになっていました

実はこの3匹、もりねこ5階の「ケアルーム」という部屋で暮らしていました。こちらのお部屋には病気や個々の性格等、何らかの理由があって常時公開するには適さないと判断した猫たちがいます。ただ、譲渡対象ではありますので、ご希望があれば入室して触れ合っていただくことが可能です。

猫へのストレスは極力抑えながら、しかしお客さまとの触れ合いが少ないという理由でこのような猫たちの譲渡の機会を無くすことのないよう、積極的に魅力を発信していくのが私たちの役目だと考えます。その役割を担う大きな機会として、昨年10月から毎月1回店内譲渡会を開催しています。猫との暮らしを検討していらっしゃるお客さまに、丁寧に猫の性質や個々の性格や病歴などを説明できる場となっています。

もりねこへの入居を待っている猫たちはまだまだいます。保護相談も毎日のようにあるのが現実です。卒業があれば入居も続く状況はこれからも続きますが、将来、寒さや飢え、危険な場面に直面する猫がいなくなる社会を目指して、これからもがんばります。

今後ももりねこをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

著者:もりねこ


早いもので、もう2月も後半。2018年ももりねこはたくさんの応援、ご支援に支えられて無事1年を過ごすことができました。いつも本当にありがとうございます。さて、そんな昨年の最後に卒業した猫たちをご紹介しつつ、今一度振り返ってみたいと思います。題して「2018年最後と最後から2番目の卒業猫たち」。

お正月に獅子舞に扮したなるとくん。謹んで新年のご挨拶を申し上げた時の1枚

まずは、最後から2番目の卒業生は、生まれた時から目にハンディがあった小鈴(こすず)ちゃんと、繊細な少女ハッチちゃんです。

小鈴ちゃんは生後2カ月齢で盛岡市保健所で保護され、預かりボランティアさんのご自宅での手厚いケアを受けた後、2018年11月にもりねこへやってきました。性格も人懐こく元気な女の子ですが、やはり目が見えないことから譲渡までに時間がかかるのでは、という不安がありました。ただ、小鈴ちゃんに触れた人みんなが「どうしてこんなに可愛いの!」と大絶賛する不思議な魅力をもっている子だったのです。だからきっと新しい家族ができる日も近い!と、信じてお声がかかるのを待ちました。

お迎えを決めてくださったのは、優しくてとってもにぎやかなご家族です。「目が見えなくて大丈夫かな、かわいそう」ということではなく「可愛い。この子が良い!」という理由です。もちろん彼女の生まれつきの気質もあるかと思います。でも生後早い段階で預かりボランティアさんのところへ行き、そこで大切に育ててもらい、たくさん遊んでくれたからこそ、こんないい子になったのだと思います。小鈴ちゃんはもりねこに入居した段階ですでに、安心してお客さまにご紹介できる状態となっていました。

ボランティアさんが撮影した小鈴ちゃん。キュートさが写真からも伝わります

小鈴ちゃんと一緒にお迎えしたいとご家族が言ってくださったのがハッチちゃんです。とても静かで繊細な性格の女の子ですが、猫に対しては面倒見がよく、小鈴ちゃんの遊び相手になってくれていました。人や猫が多すぎる環境は苦手なようですが、本来とても甘えん坊。おうちに行けば馴染むのも早いと予想しています。

こちらのハッチちゃん、もともとの飼い主さんが亡くなり、お家も解体され外を歩いていたところ(その当時は石を投げられたこともあるとか)を保護されました。辛い経験をしたようですが、保護主さんが愛情をかけてケアしたからこそ、再び人を頼ってくれるようになったと思われます。

白黒がハッチちゃんです。少し長毛の美猫さん。隣の可愛いお顔の三毛・みのりちゃんは新しい家族募集中

そして、2018年の最後の卒業は、知る人ぞ知るチャイちゃんでした。黑多めサビ、まん丸おめめの可愛いお顔。しかしながら、今までもりねこに滞在したうちでも1、2位を争うほどの強烈シャーシャーパンチ炸裂猫さんだったのです。

約2年の滞在のうち半年間、スタッフの自宅で過ごしていたこともありました。先日の卒業までついに撫でるということはできませんでしたが、この預かり期間を経たからこそ、チャイちゃんは安全な空間があることを知ったと思われます。他のほとんどの猫とは仲良くできる子ですので、猫を通して人を信用することを知り、チャイちゃんが思う適度な距離で人と仲良くなってほしいと願っています。

お迎えしてくださったご家族は、初めて会った日に即決したわけではなく、その後再び会って「やっぱりこの子がいい」と決めてくださいました。猫をよく理解されている皆さんですので、きっと年単位の人馴れ(もしくは完全に甘えることがない可能性もある)を覚悟して、その生活を楽しんでいらっしゃるでしょう。

チャイちゃん。最近では人が近づいてもすぐには逃げないようになり、時にはベッドでフミフミする姿も見せてくれるようになっていました

実はこの3匹、もりねこ5階の「ケアルーム」という部屋で暮らしていました。こちらのお部屋には病気や個々の性格等、何らかの理由があって常時公開するには適さないと判断した猫たちがいます。ただ、譲渡対象ではありますので、ご希望があれば入室して触れ合っていただくことが可能です。

猫へのストレスは極力抑えながら、しかしお客さまとの触れ合いが少ないという理由でこのような猫たちの譲渡の機会を無くすことのないよう、積極的に魅力を発信していくのが私たちの役目だと考えます。その役割を担う大きな機会として、昨年10月から毎月1回店内譲渡会を開催しています。猫との暮らしを検討していらっしゃるお客さまに、丁寧に猫の性質や個々の性格や病歴などを説明できる場となっています。

もりねこへの入居を待っている猫たちはまだまだいます。保護相談も毎日のようにあるのが現実です。卒業があれば入居も続く状況はこれからも続きますが、将来、寒さや飢え、危険な場面に直面する猫がいなくなる社会を目指して、これからもがんばります。

今後ももりねこをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

著者:もりねこ