里親募集型保護猫カフェ『CAT’S INN TOKYO』の保育園生・トミー寛平は生後2カ月。肌寒くなった10月初頭の夜、板橋区内の資材置き場で鳴いているところを発見された。当時体重はわずか100グラム。まだヘソの緒が付いていたことから、生後2日程度と思われる。

たぶん10月4日生まれ。この画像は10月8日撮影なので、生後4日ということになる

母猫が引っ越し途中で忘れていったのか、何かに慌てて置き去りにしてしまったのか、事情はわからないが、単菅パイプがゴロゴロしている上でモゾモゾしていたそう。ラッキーなことに、発見者はなんと『野良猫の拾い方』著者の富田園子さん。トミー寛平、生まれながらの強運の持ち主としか言いようがない。

その富田さんが執筆で忙しく、ご近所ということもあり、キャッツイン東京保育園で1日預かることになった。実はヒトテンチョーは乳飲み子を最後まで育てた経験がない。経験豊富で優秀なミルクボランティアさんにいつも丸投げしていたからである。授乳はいつも人に丸投げ。ある意味ラクしていたのだ。恐る恐る預かった乳飲み子は元気も良く、健康そう。これならヒトテンチョーでも育てられるかもしれない。

そんな安易な気持ちと勉強&修行を兼ね、この猫にはとても見えない頼りない生き物を手元で育ててみることにしたのだった。

ほんのり目が開いたころ

保育園長のサノスケと子ども好きの牛太郎が常に監視

気軽に育て始めたのだが…いやもう、ニンゲンの子育て以上に気を遣った。何しろ頼りない。乳飲み子用(もしかしたらハムスター用かも)のミニキャリーを開けるのが毎回恐ろしかった。「死なせてしまっていないだろうか」常に常にそんな思いに苛まれた。うっかり寝過ごした時は胃がキューッと痛くなった。温めすぎた時は全身冷や汗をかき、己を呪った。こんなにも大変だなんて。ミルクボランティアさんにホイホイ渡していたことを猛省し、感謝し、尊敬すると同時に、もう二度とやりたくないと心の底から思った。

体重がまだ130グラムしかないのにひどい下痢をして拾われた時の体重近くまで減った時は生きた心地がしなかった。夜遅くに知り合いの獣医さんに電話して泣きつき、胃カテーテルに苦戦し、数時間をおきに世話をする必要があるため、打ち合わせも何もかも連れ歩くことになった。トミー寛平はお腹が弱いみたいで、結局離乳までずっとゆる便が続いたが、その後は順調に育ってくれた。

電車の中にミルクセットを忘れてしまい、深夜ミルクボランティアさんに助けを求め路上で哺乳したことも

そしてこれまで接した中で最強のヤンチャな悪ガキに成長した。あまりのヤンチャ暴君ぶりに子猫好きのオトナ猫たちも持て余し気味(笑)。オトナ猫たちの顔めがけて飛びかかっていくのだが、オトナ猫たちは怒りもせず目を瞬きガン無視している。猫は想像以上に社会性のある生き物だ。食事も子猫に譲るし、本当に感心させられる。

子守猫シロちゃん(オス)に戦いを挑むトミー寛平

そんな小さな悪魔・トミー寛平が寝落ちして天使になる瞬間がこちら。ちなみにトミー寛平はヒトテンチョーを母猫と思っている。というわけでヒトテンチョーも膝で出演。里親大募集!

著者:CAT’S INN TOKYO


里親募集型保護猫カフェ『CAT’S INN TOKYO』の保育園生・トミー寛平は生後2カ月。肌寒くなった10月初頭の夜、板橋区内の資材置き場で鳴いているところを発見された。当時体重はわずか100グラム。まだヘソの緒が付いていたことから、生後2日程度と思われる。

たぶん10月4日生まれ。この画像は10月8日撮影なので、生後4日ということになる

母猫が引っ越し途中で忘れていったのか、何かに慌てて置き去りにしてしまったのか、事情はわからないが、単菅パイプがゴロゴロしている上でモゾモゾしていたそう。ラッキーなことに、発見者はなんと『野良猫の拾い方』著者の富田園子さん。トミー寛平、生まれながらの強運の持ち主としか言いようがない。

その富田さんが執筆で忙しく、ご近所ということもあり、キャッツイン東京保育園で1日預かることになった。実はヒトテンチョーは乳飲み子を最後まで育てた経験がない。経験豊富で優秀なミルクボランティアさんにいつも丸投げしていたからである。授乳はいつも人に丸投げ。ある意味ラクしていたのだ。恐る恐る預かった乳飲み子は元気も良く、健康そう。これならヒトテンチョーでも育てられるかもしれない。

そんな安易な気持ちと勉強&修行を兼ね、この猫にはとても見えない頼りない生き物を手元で育ててみることにしたのだった。

ほんのり目が開いたころ

保育園長のサノスケと子ども好きの牛太郎が常に監視

気軽に育て始めたのだが…いやもう、ニンゲンの子育て以上に気を遣った。何しろ頼りない。乳飲み子用(もしかしたらハムスター用かも)のミニキャリーを開けるのが毎回恐ろしかった。「死なせてしまっていないだろうか」常に常にそんな思いに苛まれた。うっかり寝過ごした時は胃がキューッと痛くなった。温めすぎた時は全身冷や汗をかき、己を呪った。こんなにも大変だなんて。ミルクボランティアさんにホイホイ渡していたことを猛省し、感謝し、尊敬すると同時に、もう二度とやりたくないと心の底から思った。

体重がまだ130グラムしかないのにひどい下痢をして拾われた時の体重近くまで減った時は生きた心地がしなかった。夜遅くに知り合いの獣医さんに電話して泣きつき、胃カテーテルに苦戦し、数時間をおきに世話をする必要があるため、打ち合わせも何もかも連れ歩くことになった。トミー寛平はお腹が弱いみたいで、結局離乳までずっとゆる便が続いたが、その後は順調に育ってくれた。

電車の中にミルクセットを忘れてしまい、深夜ミルクボランティアさんに助けを求め路上で哺乳したことも

そしてこれまで接した中で最強のヤンチャな悪ガキに成長した。あまりのヤンチャ暴君ぶりに子猫好きのオトナ猫たちも持て余し気味(笑)。オトナ猫たちの顔めがけて飛びかかっていくのだが、オトナ猫たちは怒りもせず目を瞬きガン無視している。猫は想像以上に社会性のある生き物だ。食事も子猫に譲るし、本当に感心させられる。

子守猫シロちゃん(オス)に戦いを挑むトミー寛平

そんな小さな悪魔・トミー寛平が寝落ちして天使になる瞬間がこちら。ちなみにトミー寛平はヒトテンチョーを母猫と思っている。というわけでヒトテンチョーも膝で出演。里親大募集!

著者:CAT’S INN TOKYO