建築学会大会が終わってしばらくしての会合で声をかけられました。

今年の日本建築学会の大会で、「猫の動作に必要な水平部材について」の基礎的考察の発表をしたのですが、その発表をご覧になった方が噂されていたそうなのです。

猫通路

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建築学会大会が終わってしばらくしての会合で声をかけられました。

今年の日本建築学会の大会で、「猫の動作に必要な水平部材について」の基礎的考察の発表をしたのですが、その発表をご覧になった方が噂されていたそうなのです。

猫通路

「動作に必要な水平部材」とか小難しい言い方をしていますが、つまり所謂「キャットウォーク(猫通路)」で、猫が走ったりジャンプしたりして、滑ったりこけたりしないようにするには、どんな素材が好ましいのか、猫親として考えてみたよ! という単純な話です。

研究を自分だけの枠で考えるのではなく、他の研究者に意見を求め、多角的に捉える事ができるのが学会の利点です。でも、他の研究者に意見を出してもらうには、それが必要な研究であることから説明しなくてはなりません。

そこで、猫の完全室内飼育という社会状況の説明をし、どのような住環境が飼い主家庭にはあるのか、私は自分の「猫と暮らす家」の設計事例を写真で紹介しました。そして、自宅や猫友の家で撮った、猫がジャンプしたり飛び降りたりした行動の写真を、できるだけ多く紹介したのです。「百聞は一見にしかず」でしょ。見れば、なぜそこに注目するのか長々説明するより実感して頂けると思ったからです。