Cat Resucue を始めてまだ経験の浅い僕ですが、良くも悪くも、今日まで様々な現場を経験させて頂きました。
そのひとつが多頭崩壊。

多頭崩壊02

近親交配の犠牲となり全盲で生まれたもんちゃん

この言葉を聞くと沢山のネコが人間を困らせているように聞こえますが、けしてネコが悪いわけではありません。
困っているのはネコで、悪いのは人間。

多頭崩壊01

優しい里親さんに引き取られ、今は清潔な環境で暮らしている

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Cat Resucue を始めてまだ経験の浅い僕ですが、良くも悪くも、今日まで様々な現場を経験させて頂きました。
そのひとつが多頭崩壊。

多頭崩壊02

近親交配の犠牲となり全盲で生まれたもんちゃん

この言葉を聞くと沢山のネコが人間を困らせているように聞こえますが、けしてネコが悪いわけではありません。
困っているのはネコで、悪いのは人間。

多頭崩壊01

優しい里親さんに引き取られ、今は清潔な環境で暮らしている

ネコに対して屈折した愛情を持つ人間が、不妊手術もせずにネコを集め始め、気付けばネズミ算で手に追えないほどの数のネコが家中に・・・・というのがよくある多頭崩壊のパターンです。
危機感を持った頃には もう遅く、お金が追い付かなくなり、負の連鎖が始まります。
気がつくと家中がネコだらけ。

多頭崩壊03

レスキューに活躍するのは改造したママチャリと猫を保護するための捕獲器

で、数にそぐわない狭いスペースで無理に繁殖させられた猫たちは精神を病み、免疫力が落ちて感染症を発症、近親交配で生まれて来る子ネコたちは内臓疾患を抱えるなど、余命を切られてこの世に出てくる。

命への冒涜です。

それで相談を受けたボランティアが苦労の末に現場から全てのネコを引き上げたとします。
ところが増やした人間の考えを変えなければ、また同じことをくりかえします。事実、僕たちが経験した現場でもそうでした。
結論は「その人間」を変えなければ「その多頭崩壊現場」は無くなりません。
当事者が現実を理解し、反省し、環境改善を決意した時点で「その崩壊現場」が解決したことになります。

また様々なタイプの当事者にお会いします。
そんな方々に共通するのは問題意識の欠如と屈折した愛情。感じるのはネコの擬人化。これは崩壊させた人全てに共通する気がします。

多頭崩壊05

多頭崩壊の現場はこんな都会にもある

それと判断が難しいのが崩壊しているのか、していないのか。
先ず、当事者本人は様々な理由を付けて崩壊を認めません。
多頭飼いなのか多頭崩壊なのか見極め方として、ここは断言できますが、何頭飼育していても清潔な環境を作れる方は崩壊なんてしません。
チェックポイントは匂いかと思います。

飼育している室内を清潔に保てることができる人は、始めから不妊手術も計画されていて、環境に合った繁殖や保護をしています。