千葉県浦安市には猫実(ねこざね)という地名があります。何か猫に関連する伝承でもある地域なのかと思ってしまいますが、元々は「根越さね」。鎌倉時代に津波(高潮)の被害を受けた地元集落の人たちが水害を防ぐための堤防を築いた際、「どんなに大きな波もこの松の木の根を越しませんように」との願いを込めたことが由来と言われています。

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2015.11.1~27「絵封筒展」開催時の店内の様子

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千葉県浦安市には猫実(ねこざね)という地名があります。何か猫に関連する伝承でもある地域なのかと思ってしまいますが、元々は「根越さね」。鎌倉時代に津波(高潮)の被害を受けた地元集落の人たちが水害を防ぐための堤防を築いた際、「どんなに大きな波もこの松の木の根を越しませんように」との願いを込めたことが由来と言われています。

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2015.11.1~27「絵封筒展」開催時の店内の様子

そんな猫実の地で営業されているのが、今回取材させて頂いたお店「猫実珈琲店」です。オーナーの瀬古恵子さんはこの猫実の地に十数年前から住んでいて、自身も2匹の猫と暮らしているそう。猫実の名前や町自体も好きになり、「この町でお店を開くことができれば」という夢を実現させたのが2008年のこと。「コーヒーや美味しいものを味わいつつ、音楽を聴いたり本を読んだりしながらお客様にのんびりと過ごしてもらいたい」というコンセプトのもと、お一人でお店を切り盛りされています。

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オーナーの瀬古恵子さん

コーヒーはオリジナルの「猫実ブレンド」をはじめ、数種類のスペシャルティコーヒーを用意。注文を受けてから豆を挽いて1杯ずつ丁寧にハンドドリップでいれており、「当店のものを飲んで『コーヒーって美味しいね』と気づいて下さるお客様も多いので嬉しいです。老若男女幅広くいろいろな方がいらっしゃって、ゆっくりされていきますよ」と瀬古さん。

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猫の顔や肉球をあしらった「猫実もなか」(1個180円)

添加物や保存料を使わずに手作りで用意したガトーショコラや季節のチーズケーキ、シフォンケーキなども人気がありますが、中でも猫好きなら見逃せないメニューが写真の「猫実もなか」。猫の形をしたひと口サイズのもなか菓子で、中身は手作りの胡桃キャラメルが詰まっています。

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猫実珈琲店がモチーフのミニ絵本「はなねこさん」シリーズ

お店には猫の本や雑貨も多数。作家さんが猫実珈琲店を題材に作ったという「はなねこさん」シリーズのミニ絵本も。

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コーヒー豆やオリジナルのコーヒー缶などの販売も

コーヒー豆やコーヒー缶のほか、猫の便箋や手ぬぐいなど雑貨の販売もされていて、猫実もなかをはじめとした一部の商品はウェブショップでも取り扱い。猫好きな方への贈り物にも喜ばれそうですね。

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猫モチーフの手ぬぐいや便箋

瀬古さんは「浦安は東京から少し遠いと思われがちですが、いざ電車に乗ってみると意外と近いですし、いろいろなお店もあって面白い町だと思います。ぜひ遊びにきてぶらぶらと町歩きしたり、当店でゆっくりとお茶を楽しんだりしてもらえれば」と話して下さいました。

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店舗の場所は東京メトロ東西線・浦安駅から徒歩5分ほど 猫実珈琲店(千葉県浦安市猫実4-16-16)